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【獣医師監修】幼犬・幼猫~高齢まで多い病気、嘔吐・下痢の予防法を解説!


【獣医師監修】幼犬・幼猫~高齢まで多い病気、嘔吐・下痢の予防法を解説!

■ はじめに

嘔吐や下痢など、愛犬・愛猫のおなかの症状に悩まれることはありませんか?嘔吐や下痢は、幼い時期から生涯にかけて身近な症状であり、保険金のご請求を頂く機会が多いです。原因はさまざまで、時に、胃腸以外の別の病気が原因の場合もありますが、この記事では、健康な胃腸の状態を守る対策について、「誤飲(ごいん)」、「環境」、「感染症」に分けて解説します。

対策1. 誤飲を防ぎましょう~食べてはいけないもの一覧をチェック!~

若齢の子や好奇心旺盛な子は、なんでも口に入れて確かめる傾向がある一方、犬・猫の習性として、咀嚼せずに飲み込むため、床など触れやすい場所にあるものを、遊びに夢中になっているときに、うっかり飲み込んでしまうことがあります。

異物が腸に詰まると、嘔吐の症状をはじめ、腸の機能を妨げることで重篤な事態に陥ることもあります。

飼い主様でできる対策には、どのようなものがあるでしょうか。

床や届く範囲に、中毒や消化不良を起こすもの、口に入るものやおもちゃ、紐、薬、たばこなど、飲み込んでしまいそうなものは取り除くようにしましょう。植物も要注意です。犬・猫の「食べてはいけないもの一覧」と「与えない方がよいもの一覧」をチェックしましょう!

食べてはいけないもの一覧

理由食べ物
中毒を起こす    ネギ類(玉ねぎ、にんにく、にらなど)、
チョコレートなどのカカオ類、
毒性の植物(つつじ、すずらん、ユリ、アサガオ、フジなど)、
ブドウ・レーズン、キシリトール入りのおやつ、
マカダミアナッツ、銀杏
内臓を傷つける 鳥や魚の骨

与えない方がよいもの一覧

理由食べ物
下痢などの原因
となるもの
アボカド、生肉・生卵、えび、かに、いか、たこ、人用の牛乳、ナッツ類
尿路結石のリスク
あり
ナッツ類
ビタミンB1欠乏
によるふらつき
生魚
ビオチン欠乏症
による皮膚炎や
脱毛
生の卵白
塩分・脂質が高く
内臓に影響があるもの
ハム、ソーセージ、人用に味付けした食べ物

おもちゃなどの異物や「食べてはいけないもの」を、誤飲してすぐの場合、吐かせる処置(催吐処置)で対応できる場合もありますが、薬剤により強制的に吐かせる処置なので、ペットにとっては体に負担のかかる処置です。
「与えない方がよいもの」は、長期的に与えると体に影響が出たり、体質によっては症状が重く出たりする場合がありますので、注意しましょう。

また誤飲で、腸閉塞などを起こしてしまった場合、内視鏡や開腹手術など麻酔をかけて治療が必要となる場合もありますので、誤飲をしないようしっかり守ってあげましょう。


【参考】誤飲の請求に占める各年齢の割合

誤飲は、若齢のペットに多い傾向があります。

誤飲の請求に占める各年齢の割合
※当社調べ(2022年4月~2023年3月の保険請求データより算出)

対策2. 室温や湿度に気を付けて、体に合った食事を与えましょう

もともと腸には、常在菌がいて、おなかの調子を整えてくれていますが、食べ物の変化や季節による気温の変化などで、この腸内細菌叢のバランスが崩れてしまい、炎症や胃腸障害がおきてしまうことがあります。室温・湿度を適切に保つとともに活動性や食欲、便の状態などをよく観察しましょう。

また、免疫力が十分でない幼犬・幼猫の時期は、ストレスの影響を受けやすく、消化能力も未熟な時期で、特に注意が必要です。月齢に応じた食事について理解しましょう。

【参考】月齢に応じた食事

時期食事
生まれてすぐ母乳
離乳
生後3週から6~8週頃まで
離乳食
【作り方】子犬・猫用のドライフードにぬるま湯をかけてふやかし、つぶしてから、子犬・子猫用ミルクを少量混ぜます。最初にやわらかめから始めて、徐々に水分を少なくして、徐々にミルクもやめて離乳食のみにします。回数については、子犬の場合は、胃腸の機能が未発達で、低血糖になりやすいので、1日3~5回に分けます。市販のフードには、月齢・年齢や体重に応じた量が記載されているので、便の状態を見ながら、与えましょう。
離乳後
生後
8週~
離乳を目指して、固形のフードに切り替え
最初は離乳食と半分ずつなどにして、慣らしていきましょう。
生後10か月~
成犬、成猫
固形フード
成犬・猫用フードと併用して、1歳以降は成犬・猫用フードにします。
食餌の回数は、成犬は1日2~3回、成猫は2回とします。

【関連記事】

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対策3. 感染症を防ぎましょう

寄生虫は、体内に住みつく虫のことです。抵抗力の弱い子犬や子猫は、重症化することや、治療が長期化することがあるため、注意が必要です。人に移る寄生虫もいます。疑わしい場合は、便検査を受けましょう。

感染経路として、多くは、感染した動物の便に含まれる虫卵が口から入ることです。母犬・猫の胎盤や母乳を通って感染する寄生虫もいるため、子犬・子猫で感染していることが多いです。その他の感染経路には、ノミを介して移る虫もいます(条虫症)。

治療は、駆虫薬を投与することです。条虫症はノミの駆除薬も必要になります。

ウイルス性の疾患(犬ジステンパーウイルス、犬パルボウイルス、猫汎白血球減少症など)は、ワクチンで予防できますので、必ずワクチン接種を受けましょう。

【関連記事】
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■ 観察ポイント

ここまで嘔吐、下痢について、誤飲、環境、感染症編に分けて、お伝えしましたが、冒頭で記載したとおり、おなかの症状はさまざまな病気の一つのサインである場合もあります。

次のような場合は、病院に早めに相談しましょう。

下痢・嘔吐に共通している注意点・症状が繰り返しある。
・体が熱い。元気がない、ぐったりしている。
・便、もしくは、吐物に異物が混ざっている(虫、おもちゃなどの異物)
・子犬・猫、高齢犬・猫の場合(衰弱しやすいので、繰り返し起こる前に相談しましょう)
下痢・血便(便の中に血が混ざっている、または表面についている)
・水様便(水のような便)
・泥状便(泥のような便)
嘔吐赤色、茶色の液体を吐く

診察を受ける際、非常に大切な点です。記録して伝えられるようにしましょう。

回数、タイミング(食前、食後など)、吐いたもの、便に混ざっていたもの、
色(赤色、茶色、黄色、透明など)、量、におい

■ 最後に

嘔吐・下痢については、ご説明しましたが、いかがでしたか?若齢~高齢までよく見られる症状ですが、様々な原因があります。
当社で調査した結果、嘔吐、下痢の平均的な治療費は、通院1回あたり、検査や治療で、約12,000円※でした。誤飲は開腹手術、内視鏡の手術も実施される場合があるので、非常に高額なケースもありました。 ※当社調べ(2022年4月~2023年3月の保険請求データより算出)
誤飲は、食べると悪影響のあるものを届く場所に置かないなど、おうちの整理整頓で予防できます。環境や食事内容の変化に気を付けることで、嘔吐・下痢症状を改善できる場合もあります。便や症状の出方をよく観察し、その子にあった対処法を見つけていきましょう。

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