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【獣医師監修】フードに関するお悩み解決!Q&A~吐き戻しの対処法~


【獣医師監修】フードに関するお悩み解決!Q&A~吐き戻しの対処法~

【質問】元気で食欲もあるけど、吐き戻します。何か対策はありますか?

【回答】

犬猫の吐き戻しは、よく見かける様子の1つです。

その吐き戻しが、健康状態に問題がなくても起こりうることなのか、病気によるものなのか、飼い主さんが判断することはとても難しいと思います。

こんなときはすぐ病院へ!

食事のタイミングと関係なく頻繁に吐く、血液と思われるような茶色~赤い液体を吐く、吐いた後に元気がない、体重が減っている、下痢をしているなど、吐き戻し以外にも症状がある場合には、病気が隠れている場合がありますので、要注意です。

異物(紐やおもちゃ)や犬猫にとって毒性のある植物や食べ物を口にした可能性がある場合は、緊急を要する場合もありますので、様子を見ずに、すぐにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

また、お家にお迎えしたばかりの若齢の子の場合、腸内に寄生虫がいることにより、消化器症状(嘔吐・下痢)を示すことも少なくありません。この場合は、適切な駆虫薬が必要になります。

いつ何を吐いたかを観察しましょう!

吐いた時、吐いたものを見かけたときは、以下の点をよく観察しましょう。

何を吐いたか?(例:毛玉、白い泡、黄色い液体、フードらしきもの、異物・・・)
いつ吐いたか?(食前、食事中、食後)
どのくらいの頻度で吐いているか?(毎食毎日、たまに、稀に)
犬猫の様子はどうか?(元気、食欲、表情)

ご家庭での対処で改善される吐き戻しもある

今回は、「元気と食欲はある!健康状態に問題はないけど、たまに吐いてしまう・・・」そんな猫の吐き戻し、および比較的若齢の子によく見られる吐き戻しに対して、飼い主さんができる対処法をご紹介します。

毛玉を吐く(特に猫)

グルーミングの際に飲み込んだ毛がうまく消化されず、毛玉となって胃内に蓄積されると、吐き出されます(毛球症)。特に猫は頻繁にグルーミングをするため、毛を飲み込みやすい傾向にあります。

毛玉を吐く頻度が多い場合には、毛の消化、排出を促す毛球症対策フードに変えてみたり、毛球症対策サプリメントを与えてみましょう。

長毛の子はなるべく毛をカットしたり、定期的なブラッシングをすることも効果的です。

食前に白い泡~液体、黄色い液体を吐く

食事前に吐いている場合には、空腹が原因の可能性があります。

白い泡~液体は胃液、黄色い液体は消化酵素である胆汁が混ざったものです。空腹時間が長すぎることで、胃液や胆汁が逆流し、その刺激によって嘔吐します。

空腹の時間を短くするために、食事間隔を調整してみましょう。夜の食事時間が早く、朝方吐いている事が多い場合には、少量取り分けておいて、いつもの食事時間のあとにもう1回与えることも効果的です。

食事中、食後すぐ食べたものを吐く

早食いの場合

早食いの場合には、未消化のフードがそのまま吐き出されます。凹凸のある食器にして一気に食べられないようにする、フードが少量ずつ出る玩具に入れて与える工夫をして、早食いを予防しましょう。

また、噛まずに飲み込む子の場合、一気に食べて吐くことがあります。フードのサイズを細かくしたり、ふやかして与えてみましょう。さらに、食器を肩の高さくらいにして、頭が下がりすぎないようにするとよいでしょう。

胃腸の動きが悪い場合

胃腸の動きが悪く、うまく消化できないと吐いてしまいます。比較的、迎え入れた後の若齢の子にも多く見られます。消化の良いフード(低脂肪のもの)にして、少量から与えてみましょう。おかゆ、じゃがいも、ササミも消化によいので、低脂肪のドックフードがない場合には、1食置き換えてみるのも良いでしょう。また、胃腸の動きを助ける薬で改善することもありますので、動物病院で診てもらうのも一つです。

フードが体質的に合わない場合

アレルギー体質で、フードの成分が合わない場合には、嘔吐だけでなく下痢をしたり、皮膚炎を起こしたりしている場合もあります。他の症状がないか、よく観察しましょう。

いかがでしたか?吐いたものやタイミングなど、同じような状況はありませんでしたか?

まずは、吐き戻していた状況をよく観察し、飼い主さんができる対策を実践してみてください!


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