【獣医師監修】子犬のお散歩はいつから?ワクチン接種が関係する?お散歩デビューのポイント解説
2023.11.13 作成

【獣医師監修】子犬のお散歩はいつから?ワクチン接種が関係する?お散歩デビューのポイント解説

獣医師/ペット栄養管理士

森井知里

森井知里

子犬のお散歩デビューに最適な時期は、社会化期といわれる生後3週齢から〜3か月頃。お散歩デビュー前には、ワクチン接種を済ませるなどの準備も必要です。この記事では、子犬のお散歩の回数や時間、持ち物、マナーを紹介します。しっかり準備をして、充実したお散歩時間を過ごしましょう。

もくじ

    子犬の社会化期とは

    【獣医師監修】子犬のお散歩はいつから?ワクチン接種が関係する?お散歩デビューのポイント解説
    (Orientgold/shutterstock)

    生後3週から〜3か月頃は「社会化期」と呼ばれ、子犬はこの時期の経験を通じて順応する力を養います。また、生後3か月を過ぎる頃から恐怖心や警戒心が強くなり、さまざまなものに慣れづらくなります。

    社会化期の経験が将来の性格に影響するため、さまざまな音や人、飼い主さん以外とのコミュニケーションなど、いろいろなものに触れ、経験を積ませてあげましょう。

    獣医師の88%が推奨するペット保険「げんきナンバーわんスリム」ペット&ファミリー損保

    子犬のお散歩デビューの時期目安

    子犬のお散歩デビューの時期目安
    (Ilike/shutterstock)

    生後1か月半~3か月頃の子犬は、母親から移行した免疫が徐々に減っていきます。感染症にかかるリスクを下げるため、必要に応じてワクチン接種を行いましょう。

    また、散歩に行っても問題ない免疫力になるのは、最後のワクチンを接種してから2〜3週間経った頃が目安です。

    子犬のお散歩デビューの準備 

    子犬のお散歩デビューの準備
    (Leszek Glasner/shutterstock)

    お散歩はワクチン接種2~3週間後からのスタートになりますが、それまでにもお家でできる準備があります。 まずはお家の環境に慣れることを最優先し、慣れてきたら少しずつ散歩デビューの準備を始めましょう。

    首輪に慣らす

    首輪はハーネスに比べ、しつけの指示が伝わりやすいとされています。家の中で首輪をつけ、子犬の性格を考慮しながら工夫して少しずつ慣れさせましょう。

    首輪の素材は布やナイロン、革製などが市販されています。小型犬は負担がかかりにくいように細めのもの、大型犬は太めで丈夫なものにするなど、体格に合わせて用意します。サイズはきつすぎずゆるすぎない、頭が抜けない程度がよいでしょう。

    子犬が首輪を嫌がる場合は、つけた状態で褒めてあげたり、おもちゃで遊んだりして、首輪をつけると楽しいことがあると教えましょう。首輪の抵抗感をなくしつつ、つける時間を徐々に延ばしてあげてください。

    リードに慣らす

    首輪に慣れたら、リードにも慣らしていきます。まずはリードをつけたまま部屋の中で過ごし、「リードは怖いものではない」と認識させて慣れさせましょう。その後、飼い主さんがリードを持って一緒に歩く練習をします。

    ここまでの準備は、2週間ほどかけてゆっくり行うとよいでしょう。

    外の刺激や環境に慣らす

    お散歩デビューの前に、外の音や風景などの刺激に慣れさせておくとお散歩デビューがしやすくなります。

    その際、首輪とリードは装着しますが、子犬に地面を歩かせたり、ほかの犬と触れ合わせたりはしません。キャリーバッグに入れたり、抱っこしたりしたままで外に出てください。

    お散歩の持ち物

    お散歩の持ち物
    (Maksym93/shutterstock)

    お散歩デビューの前、首輪やリードのほかに次のアイテムを用意しておきましょう。子犬のお散歩デビューはもちろん、成犬になってからも使用します。

    ゴミ袋、スコップやティッシュ

    排便をしたときに拾って持ち帰ります。封ができる大きさであればどんな袋でもよいでしょう。一度の排泄量が多い場合は、少し大きめの袋を用意しておくと安心です。

    トイレに流せるタイプの袋も販売されています。散歩後すぐにトイレに流せるためおすすめです。

    水や容器

    飲水だけでなく、排尿を流すニオイ消しとしても必需品です。専用の水入れボトルが販売されていますが、ペットボトルでも代用できます。

    トリーツポーチ

    ごほうびのおやつをいれるトリーツポーチを用意しておくと、必要なときにすぐに取り出せるため便利です。

    散歩バッグ

    上記の物をひとまとめにして持ち運べる大きさのものがよいでしょう。

    子犬のお散歩時間

    子犬のお散歩時間
    (Reddogs/shutterstock)

    お散歩デビューしたばかりの頃は、犬の体に負担をかけないためにも5~10分程度の短い散歩にし、夏は涼しい早朝や夕方、冬は暖かい日中に行くのがおすすめです。

    最初は抱っこでお出かけし、家の近くの安全な場所で地面におろします。子犬が少しでも歩ければ褒めてあげましょう。

    怖がったり、疲れて歩きたがらなかったり、抱っこしてほしくて座り込むこともあります。そんな時は、ごほうびのおやつを見せて歩くように誘導してみてください。

    必要な散歩時間や距離は、犬のサイズや年齢によって異なります。大きい犬や若い犬、運動が好きな犬種ほどより多くの運動量を確保する必要があります。散歩の時間と距離は、犬の反応を見つつ次の時間を目安に調節しましょう。

    小型犬:20〜30分を1日2回、距離は1〜2km程度
    中型犬:30〜40分を1日2回、距離は2〜3km程度
    大型犬:30〜60分を1日2回、距離は3〜4km程度

    子犬のお散歩のマナー・注意点

    子犬のお散歩のマナー・注意点
    (Alina Nikitaeva/shutterstock)

    誤飲(拾い食い)に気をつける

    散歩コース内のゴミ置き場や公園内には、人の食べ物や飲食物の袋など、拾い食いしそうなものが落ちている可能性があります。

    季節によっては除草剤が撒かれていたり、中毒を起こす可能性のある銀杏やタバコの吸い殻が落ちていたりすることもあるため、危険はないか注意しましょう。

    排泄物の処理は飼い主さんが責任をもって行う

    散歩中に他人の家の敷地内では排泄させないようにしましょう。排尿したら水をかけて流し、排便したらゴミ袋に入れて持ち帰るのがマナーです。

    不特定の人や犬に近づけない

    外の世界には赤ちゃん連れや子ども、高齢者、車、自転車に乗っている人やランニングをしている人などさまざまな人がいます。犬が苦手な人や動物アレルギーがある人もいるかもしれません。

    周囲に気を配り、迷惑にならないように気をつけましょう。

    また、ほかの犬に会うと交流したがる犬もいますし、ほかの動物を怖がったり吠えて威嚇したりする犬もいます。飼い主さん同士声を掛け合い、近づいても大丈夫か確認しましょう。

    獣医師の88%が推奨するペット保険「げんきナンバーわんスリム」ペット&ファミリー損保

    まとめ

    子犬のお散歩デビューは、ワクチン接種後2~3週間たってからが目安になります。それまでに、お散歩グッズを揃えておき、お散歩に必要な準備を始めましょう。

    まずはお家の中でリードや首輪になれることから始め、少しずつできることを増やし、行動範囲を広げていくことをおすすめします。

    著者・監修者

    森井知里

    獣医師/ペット栄養管理士

    森井知里

    プロフィール詳細

    所属 yourmother合同会社
    (獣医師によるオーダーメイドの手作り総合栄養食や療法食レシピをお届けする「DC one dish」の運営)

    日本ペット栄養学会

    略歴 1992年 三重県に生まれる
    2011年 麻布大学獣医学部動物応用科学科に入学
    2013年 麻布大学獣医学部獣医学科に転学科
    在学中、料理教室で講師を務める
    2018年 獣医師国家資格取得
    2018年 東京都内動物病院に勤務
    2019年~2021年 千葉県内動物病院に勤務
    2022年~2023年 東京大学附属動物医療センターで内科系研修医として勤務
    2023年4月~ yourmother合同会社に勤務

    資格 獣医師免許
    ペット栄養管理士

    ページトップに戻る