黒ヒョウのように美しい猫!ボンベイの特徴や飼い方をご紹介
2022.06.08 作成

猫のボンベイ 子猫の値段や寿命、性格は?黒猫との違いを解説

PNS編集部

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ボンベイという猫を知っていますか。原産国アメリカ以外ではとても珍しいといわれていますが、瞳の美しさや気品溢れる姿を知ってしまったら、虜になる愛好家も少なくありません。そんなボンベイの魅力を、性格や特徴、飼い方なども含めて解説します。

もくじ

    ボンベイってどんな猫?

    黒ヒョウのように美しい猫!ボンベイの特徴や飼い方をご紹介
    (Viktor Sergeevich/shutterstock)

    艶やかで美しい姿が人気のボンベイ。ボンベイの体型や歴史に触れながら特徴をみていきましょう。

    ボンベイの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    ボンベイは、バーミーズとアメリカンショートヘアを祖先にもつ黒毛の猫種で、肉球まで真っ黒。黒ヒョウのようにしなやかに揺れながら歩く体を持ち、その黒毛に映える目は、ペニー硬貨の大きさといわれるほど大きくぱっちりとしているのが特徴です。

    また、「おしゃべりな猫」としても知られ、大好きな飼い主さんにたくさん話しかけてきます。胸が深く大きな体型から生まれる独特の鳴き声で、呼ぶと返事をする楽しいコミュニケーションができるのも魅力のひとつです。

    大きさ

    ボンベイの体重は3~5kgほど。しなやかな筋肉質で、セミコビータイプという中型体型をしています。無駄のない筋肉と、しなやかでしっかりとした体幹をもち、シルエットが美しい猫といわれています。

    毛色

    ボンベイの毛色は短毛のブラックのみ。作出の過程でバーミーズが交配されていたことから、ブラウンが産まれることもありましたが、現在では滅多に見られません。目の色は金胴色のみで、カッパーゴールドやアンバーともいわれます。毛色との対比が芸術作品のように美しさを引き立てます。

    ボンベイの性格

    ボンベイにはアメリカンショートヘアの血が入っていることから、活発で好奇心旺盛な性格が垣間見えます。一人にべったり甘えるのではなく、家族の輪に入ってコミュニケーションをとりたがるような、能動的な性格です。

    家族に子どもがいると、一緒に遊んだり、おもちゃを使って動きのある遊びをしたがります。活発なコミュニケーションによって関係が密になり、猫がとても喜んでくれるでしょう。

    ボンベイの歴史

    キャットショーで何度も受賞した経歴のあるアメリカのブリーダーが、「自分の遺作に、黒ヒョウのような猫を作りたい」と言い出したのが、ボンベイの歴史の始まりです。

    思うように理想の猫を生み出せず、周囲から非難を浴びながらも20年以上の時間をかけて美しい黒猫を生み出しました。それがボンベイです。ボンベイという名前は、黒ヒョウが生息するインドのムンバイにちなんでつけられました。

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    黒猫とボンベイの違い

    黒猫とボンベイの違い
    (Viktor Sergeevich/shutterstock)

    ボンベイは他の猫種の黒猫と同じように見えますが、どこに違いがあるのでしょうか。

    黒猫の特徴

    黒猫は、「被毛の黒い猫」のことで、どの猫種にもあるカラーバリエーションのひとつです。

    一般的に、人懐こい傾向があるといわれますが、性格は猫種によってさまざまです。体型もベースとなる猫種によって異なるため、骨格が太い猫も小さな猫もいて、統一されていません。

    ボンベイの見た目の特徴

    ボンベイの見た目には、次のような特徴があります。

    • 耳やしっぽ、足先などが丸みを帯びている
    • 胸が深く、中型で大きめである
    • しなやかだが筋肉質でずっしりとした重みがある
    • 目の色がアンバーであり、それ以外はない
    • おしゃべりで鳴き声が甲高くない

    ボンベイかどうかは、この点を注目して判断しましょう。

    また、黒猫の目の色はさまざまで、とくにグリーン系やヘーゼルが多くいます。ボンベイと同じようなアンバー系の目の色の猫もいますが、他の条件と合わせて比べることで判明しやすくなります。

    ボンベイの飼い方のポイント

    ボンベイの飼い方のポイント
    (Jaroslaw Kurek/shutterstock)

    ボンベイと暮らすための、具体的なポイントを解説します。

    ボンベイのしつけ方

    ボンベイには生まれ持っての活発さがあります。「飼い主さんの気を引きたい」「ストレスを発散したい」といったことから、激しく走り回ることも。

    怪我をさせないように、たんすの上や本棚などは物を落とされないよう整理し、置物などは撤去するなど、室内を片付けましょう。その上で、困った行動をさせないように教えていきます。

    動きの制限をさせすぎるとストレスが溜まってしまいます。飼い主さんの気を引くために物を壊すようになったら、ストレスでいっぱいのしるしです。そうなる前に、たくさん遊んであげる時間をとりましょう。

    飼い主さんが大好きなので、呼ばれてついてくるような、犬のような反応をするのがボンベイの可愛らしいところ。家で行動を共にするだけでも、喜んでくれるでしょう。

    ボンベイの運動量

    飼い主さんが大好きで活発なボンベイは、運動好きな性格なので、家の中では上下運動ができるようキャットタワーやステップなどを設置すると、普段からストレス発散ができます。

    犬のように外へお出かけする習慣をつけると、喜んで一緒に歩いてくれます。気分転換にもなりますので、外の空気を感じられるよう、キャリーバッグやお出かけカートがあると便利でしょう。

    お手入れで美しい黒毛を保つ

    ボンベイは短毛で抜け毛が少なく、毛量も多すぎない猫種のためお手入れは難しくありません。週2~3回程度のブラッシングで十分です。しかし、ブラシに慣れブラッシングの習慣をつけるためにも毎日ブラッシングしておくとよいでしょう。

    被毛に傷をつけにくい柔毛ブラシを使うと、艶やかな黒毛を保てます。抜け毛は他の黒猫と比べて驚くほど少なく、同じ家で飼うとはっきりと違いが出るほどだといわれています。

    また、ボンベイは歯周病になりやすい体質のため、口腔のお手入れはぜひ習慣にしたいところ。歯磨きの習慣も子猫の時からつけておきましょう。

    ボンベイの平均寿命

    ボンベイの平均寿命
    (Viktor Sergeevich/shutterstock)

    ボンベイの平均寿命は13歳~15歳で、猫の平均的な寿命でしょう。

    ボンベイの注意しておきたい病気

    ボンベイの注意しておきたい病気
    (Lux Blue/shutterstock)

    ボンベイの注意しておきたい病気について紹介します。

    尿石症(尿路結石)

    尿の中に生じた結晶が次第に大きくなり結石ができる病気で、膀胱や尿道の粘膜を傷つけて炎症を引き起こしたり、結石が尿路を閉塞し尿がでにくくなったりします。猫は水分摂取量が少なく、尿の排出量も少なめであるため、結晶が尿と一緒に出ていきにくく、症状が悪化しやすいです。

    尿のphをコントロールするための療法食や投薬で治療をしますが、再発しやすい病気の一つです。

    肥大型心筋症

    心臓の筋肉が肥大し、心室が狭くなることで血液をうまく送れなくなる病気です。代表的な心疾患で遺伝性の要因もあると言われていますが、明確な原因は判明していません。

    生後6か月以上から老猫まで、様々な年齢の猫に発症する可能性があります。目に見える症状が出る頃には進行が進んでいるため、定期的な検査が必要です。運動を嫌がり疲れやすくなった場合は、高齢でなくても検査に行きましょう。

    歯周病

    口腔内の細菌が歯垢として留まり、やがて歯周組織や骨にまで影響を及ぼす病気です。歯肉の腫れや口臭、食べ物を食べにくそうに噛むといった様子がみられます。歯垢の状態はとても柔らかく取りやすいですが、歯石になると歯ブラシでは取りにくくなるため、定期的な歯磨きの習慣が重要です。

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    ボンベイを家族に迎える方法と費用

    ボンベイを家族に迎える方法と費用
    (Viktor Sergeevich/shutterstock)

    ボンベイの子猫の生体価格は20~50万円ほど(2022年5月時点)。ボンベイを迎える方法、費用について具体的に紹介していきます。

    ブリーダーからの紹介

    ペットショップでボンベイを取り扱っているケースはあまりありません。迎え入れる際は、ブリーダーを利用することになるでしょう。

    ブリーダーは、全国各地に存在する猫の繁殖を専門とする人のこと。猫種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから猫を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。猫の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親猫の様子を事前に確認することができるため、成猫時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない猫、飼い主さんがいない猫を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況の確認しなければならないケースもあります。また、ボンベイは数が少ないので出会うには運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    猫を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。2~3万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・キャットフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・猫砂
    ・消臭シート

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・爪とぎ
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、子猫が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    猫を迎える前に準備しておきたいもの
    猫を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    猫をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    ワクチン接種・健康診断の費用として1万円~1万5,000円ほどがかかります。

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (F_N/shutterstock)

    猫の平均的な飼育費用は、1カ月あたり5,000~1万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で3,000~4,000円ほどかかります。

    日用品代

    猫砂や消臭シートなどの日用品が1カ月で500~1,500円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、その費用も必要になります。平均すると1回あたり、5,000~1万円ほどかかります。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で2万円ほど必要でしょう。1カ月にすると1,500円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて猫を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子猫がかかりやすい病気・ケガ

    子猫は、異物誤飲や環境変化によるストレス性の軟便や下痢が多いです。

    • 異物誤飲の平均治療費:3万1,372円*
    • 軟便や下痢の平均治療費:1万1,495円*

    ただし、どちらも場合によっては10万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防や体調の変化に気を付けることが大切です。

    お迎えしたばかりの頃は、環境変化によるストレスで軟便や風邪になりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    *ペット&ファミリー損保調べ(2020年4月~2021年3月 保険金支払い実績をもとに算出)

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、猫の1ヶ月の保険料は1,200~2,000円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように猫も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その猫種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_猫

    参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    著者・監修者

    PNS編集部

    ペットライフに新しい発見を。
    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

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