大人気のアメリカンショートヘアはどんな猫?性格の特徴や飼い方、値段などをご紹介
2021.12.07 作成

大人気のアメリカンショートヘアはどんな猫?性格の特徴や飼い方、値段などをご紹介

PNS編集部

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国内の猫の中でも長年に渡って人気を誇るのが、アメリカンショートヘアです。その理由は、穏やかで人好きな性格でしょう。愛らしく遊び好きで、家族みんなと仲良くなれる性格は、瞬く間に家庭に広まりました。そんな大人気のアメリカンショートヘアについて、歴史や特徴、飼い方、性格などさまざまな視点で紹介します。

もくじ

    アメリカンショートヘアってどんな猫?

    大人気のアメリカンショートヘアはどんな猫?性格の特徴や飼い方、値段などをご紹介
    (Oleksandr Volchanskyi/shutterstock)

    アメリカンショートヘアと暮らすなら、その特徴や性格など、基本的な部分は押さえたいもの。毛色の種類や大きさなど、選ぶ際に役立つポイントを紹介します。

    アメリカンショートヘアの特徴・大きさ・毛色

    特徴・毛色

    アメリカンショートヘアといえば、体や顔の渦巻き模様(しま模様)が大きな特徴です。この渦巻きを「タビー」と呼びます。毛色はこのタビーをそのままに、定番のシルバークラシックタビーをはじめ、ブラウンタビー、ブルータビー、シルバーパッチタビーなどがあり、様々な毛色が認められています。

    タビーではなくバイカラー(白を含む2色)や無地も存在します。顔は目尻から濃いラインが伸びており、この模様を「クレオパトラライン」といいます。このラインもアメリカンショートヘアの大きな特徴です。

    大きさ

    全身がバランスのよいセミコビータイプで、肩幅や腰なども広めの体格が特徴です。筋肉質で骨格もしっかりしています。体重は3~6㎏程度。オスは7㎏にまでなることもあります。

    アメリカンショートヘアの性格

    家庭で飼育する猫として、性格は抜群によいといわれます。フレンドリーで子どもがいても受け入れて遊びたがり、家族の一員としてよい関係を築きます。ときにはいたずらもしますが、いつも機嫌よく明るい性格が、長年愛されているポイントでしょう。

    しかし、べたべたするのが苦手な子もいます。本来はスキンシップが苦手な猫種でもありますので、抱っこや抱きつくのは、ほどほどにしておいたほうが、お互いによいお付き合いができるでしょう。

    アメリカンショートヘアの歴史

    アメリカンショートヘアの歴史は、イギリスのブリティッシュショートヘアから始まったといわれています。1620年にピューリタンがメイフラワー号に乗ってアメリカに渡ったことで、北米に伝わりました。

    やってきた当時は家庭のペットではなく、牧場のネズミを退治する猫として働いていました。ワーキングキャットの歴史から、今の筋肉質な肉体と家族が大好きな性格ができあがったのでしょう。

    ハンターの役目が減り、徐々に家庭猫として品種改良が重ねられ、1966年に「アメリカンショートヘア」という名で正式に登録されました。日本では90年代後半から人気種となり、今では定番と言われるほどの愛される家庭猫として知られています。

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    アメリカンショートヘアの飼い方のポイント

    アメリカンショートヘアの飼い方のポイント
    (chanon sawangmek/shutterstock)

    アメリカンショートヘアの付き合い方やポイントを紹介します。

    何でも覚える賢さ

    マウスハンターだった歴史から、とても賢く自立的な考え方をしています。一緒に暮らしているとしつけの入りやすさに驚くこともあるほど。トイレや寝床など普段の環境にはすぐに適応してくれます。子ども扱いというより、お互いに自立したパートナーという感覚で一緒に暮らすことになるでしょう。

    狩猟本能を満たす遊びを

    日常的に追いかけたり走ったりするハンター生活をしていたことから、活発な遊びは大好きです。キャットタワーやおもちゃを置いて、たくさん遊ばせてあげるとよいでしょう。追いかけるおもちゃは大好きですから、毎日遊ぶ時間を作ってあげてください。

    分厚い被毛をお手入れしよう

    一日一回のブラッシングを習慣づけましょう。特に換毛期はごっそり毛が抜けますので、時期に合わせてシャンプーの頻度も変えてあげましょう。

    アメリカンショートヘアの平均寿命

    アメリカンショートヘアの平均寿命
    (ANURAK PONGPATIMET/shutterstock)

    アメリカンショートヘアの平均寿命は13歳~15歳で、平均的な長さと言われます。

    アメリカンショートヘアの注意しておきたい病気

    アメリカンショートヘアの注意しておきたい病気
    (ANURAK PONGPATIMET/shutterstock)

    アメリカンショートヘアの注意しておきたい病気について紹介します。

    糖尿病

    アメリカンショートヘアは元気いっぱいで食欲も旺盛。おやつのあげすぎや運動不足などで太りやすくなってしまいます。肥満の猫は、そうでない猫よりも4倍も糖尿病になりやすいといわれています。肥満を招かないようおやつの与えすぎに注意しましょう。

    脂漏性皮膚炎

    常在菌であるマラセチア菌によって引き起こされる皮膚炎です。栄養の偏りやストレス、ホルモンバランスの異常、合わないシャンプーを使うなどして発症します。足先や耳の付け根から発症することもありますので、毎日のお手入れの際はチェックしましょう。

    尿石症

    尿路に結石がたまることで引き起こされる病気です。すべての猫にリスクがありますが、特にオスは尿道が狭くなりやすいとされています。膀胱炎や腎臓疾患、尿路閉塞などさまざまな症状が出ますので、普段からフードなどで対策しておくことと、早期発見が大切です。

    肥大型心筋症

    心臓内にある心室壁が肥大化し、心室内が狭くなることで血液がうまく循環できなく病気です。アメリカンショートヘアの先祖であるブリティッシュショートヘアもなりやすいとされています。

    酸素供給がうまくいかないことで、呼吸が荒くなり、運動をしなくなるなどの症状を経て、最終的には突然死を招くこともある心疾患です。

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    アメリカンショートヘアを家族に迎える方法と費用

    アメリカンショートヘアを家族に迎える方法と費用
    (ANURAK PONGPATIMET/shutterstock)

    子猫の価格は、15~35万円程度(2021年10月時点)。毛色はシルバーが多いですが、ブラウンやクリームなど色によって価格が変動します。また生後日数でも価格が変わります。人気種であるため早い段階で家庭に迎えられる場合が多いようです。

    アメリカンショートヘアを迎える方法、費用について具体的に紹介していきます。

    ペットショップで探す

    ペット初心者でも迎えやすいのがペットショップです。アメリカンショートヘアが欲しい時、しつけで困ったことがあった時にお店に行けば相談に応じてもらえるため、ペット初心者におすすめです。

    月齢がある程度いった子猫ならばワクチン接種、簡単なしつけが済んでいるケースもあります。

    ブリーダーからの紹介

    ブリーダーは、全国各地に存在する猫の繁殖を専門とする人のこと。猫種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから猫を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。

    猫の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。また、実際に親猫の様子を事前に確認することができるため、成猫時のサイズ感などを予測する助けになります。

    飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所などから猫を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況の確認しなければならないケースもあります。また、アメリカンショートヘアは人気種なので、出会うには運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    猫を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。2~3万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・キャットフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・猫砂
    ・消臭シート

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・爪とぎ
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、子猫が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    猫を迎える前に準備しておきたいもの
    猫を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    猫をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    ワクチン接種・健康診断の費用として1万円~1万5,000円ほどがかかります。

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (Watchara Tongnoi/shutterstock)

    猫の平均的な飼育費用は、1カ月あたり5,000~1万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で3,000~4,000円ほどかかります。

    日用品代

    猫砂や消臭シートなどの日用品が1カ月で500~1,500円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、その費用も必要になります。平均すると1回あたり、5,000~1万円ほどかかります。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で2万円ほど必要でしょう。1カ月にすると1,500円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて猫を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子猫がかかりやすい病気・ケガ

    子猫は、異物誤飲や環境変化によるストレス性の軟便や下痢が多いです。

    • 異物誤飲の平均治療費:3万1,372円*
    • 軟便や下痢の平均治療費:1万1,495円*

    ただし、どちらも場合によっては10万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防や体調の変化に気を付けることが大切です。

    お迎えしたばかりの頃は、環境変化によるストレスで軟便や風邪になりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    *ペット&ファミリー損保調べ(2020年4月~2021年3月 保険金支払い実績をもとに算出)

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、猫の1ヶ月の保険料は1,200~2,000円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように猫も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その猫種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_猫

    参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    著者・監修者

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