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05. 初歩的なトレーニング


ここでは、室内で犬を飼育する際に覚えさせておきたい、初歩的なトレーニングをご紹介します。トレーニングをするうえで、まず忘れないでほしいのが、覚える速さには個体差がある、ということです。教える側がイライラして叱っても、犬は怖がったり嫌がったりしてしまうだけで、逆効果です。時間がかかっても根気よくトレーニングを続けましょう。

トイレトレーニング

 室内でのトイレを覚えさせると、排泄のためだけに外に出る必要がなくなり、非常時やシニアになっても安心です。犬を迎えたその日から始めましょう。とくにオスはマーキングをする傾向があります。これは犬の本能に基づいたものなので、叱ってもやめさせることは難しいのです。それよりも「オシッコはトイレシーツでするもの」と教えて、決まった場所でさせるようにすれば、不必要に叱る必要もなくなります。
 愛犬があちこちでオシッコをするからと、家中にトイレシーツを敷いてある家もありますが、犬は「トイレシーツの敷いてある場所=オシッコをしていい」と覚えてしまうので、解決にはなりません。トイレシーツの置き場所を限定して、排泄はそこで行うと愛犬に覚えてもらうようにします。
ここでは、子犬の頃からやっておきたいトイレトレーニングとしてサークルを使った方法をご紹介します。また、子犬に限らず、根気よく教えれば成犬でもトレーニング可能です。
 散歩に行くようになると、外での排泄を好み、室内でしなくなる犬もいます。でも、「排泄したらごほうびをあげる」ことを徹底しておけば、室内で排泄してくれる習慣は残ります。

トレーニング手順

  1. 排泄しそうなときにサークルに入れます。
  2. ごほうびを使って、トイレトレイに誘導しましょう。
  3. 犬の体全部がトイレトレイに乗ったら、柵などでトイレスペースとベッドスペースを物理的に区切ります。
  4. 排泄が始まったら、少し離れた場所から静かな声で「ワンツーワンツー」と声をかけましょう。
  5. 排泄が終わったらごほうびをあげます。
  6. 柵を取り払い、サークルから出してあげてもいいでしょう。

クレートトレーニング

クレートに慣れておけば外出する際やいざというときの避難の際にも安心です。愛犬にとって安心できる場所としてクレートを認識してもらえるようにしましょう。トレーニングの手順は、ケージやサークルにも流用できます。

トレーニング手順

  1. クレートの奥のほうにごほうびを入れましょう。
  2. 犬の体がクレートに入ったら「ハウス」と声をかけます。
  3. 別のごほうびを犬の鼻先に寄せて、クレート内で犬の体を回転させます。こうすれば犬が後ずさりで出てしまうことがありません。
  4. 犬がごほうびを食べている間に、静かに扉を閉めます。
  5. ごほうびを食べ終わって犬が落ち着いていたら、扉を開けて出してあげましょう。
  6. 扉を閉める時間を長くするなら、知育玩具などを入れてみるといいでしょう。

オスワリ・フセのトレーニング

オスワリ・フセ姿勢でのマテは、愛犬にじっとしていてもらいたいときに役立つトレーニングです。まずはオスワリ、フセを教え、その後、マテを教えて少しずつ待てる時間を延ばしていきます。単にオスワリやマテをさせるというだけでなく、興奮中の犬の行動にストップをかける、といった時にも応用できるので、しっかり覚えさせましょう。

オスワリのトレーニング手順

  1. 愛犬にごほうびを見せます。
  2. ごほうびを顔の前から上に向かって動かします。頭が上がると、自然にお尻が下がって座ります。
  3. 愛犬のお尻が床についたら「オスワリ」と声をかけて、ごほうびを与えます。

フセのトレーニング手順

  1. 愛犬にごほうびを見せます。
  2. 愛犬の足元にごほうびを下げて、お腹が床についたら「フセ」と声をかけます。前足の間くらいにごほうびを置くといいでしょう。
  3. 「ヨシ」といって、ごほうびを与えます。

マテとオイデのトレーニング

マテやオイデは愛犬の動きを制御し、興奮した状態をクールダウンさせたり、危険から回避するために必要になってきます。オスワリやフセをさせたほうが犬が待ちやすいことが多いので、トレーニングもオスワリ→マテ、フセ→マテのように、両方覚えておくといいでしょう。
オイデは離れた場所にいる愛犬を飼い主さんの元へ呼び寄せる指示です。ドッグランでいやがる他の犬を追いかけてしまったときや、反対に追いかけられて困っているときなど、避けたい場面で役立ちます。

マテのトレーニング手順

  1. 「マテ」と声をかけて、犬をじっとさせます。
  2. 犬がじっとしているうちに「ヨシ」と声をかけて、ごほうびをあげます。
  3. 「マテ」と声をかけてから「ヨシ」と声をかけるまでの時間を、少しずつ長くしていきます。

オイデのトレーニング手順

  1. 手の中にごほうびを握り、愛犬にその様子を見せます。
  2. 「オイデ」と声をかけながら、ごほうびを握った手を愛犬が届くところに下ろします。
  3. 握った手のそばに来たら、中のごほうびを与えます。
  4. 二人組で間に犬を置き、1~3の手順をゲーム感覚で繰り返します。

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