サルーキの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、家族への迎え方をご紹介
2022.03.24 作成

サルーキの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、家族への迎え方をご紹介

PNS編集部

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サルーキは、すらりとした首、口先が長くて垂れ耳が特徴的な大型犬です。足が細く長く、引き締まった筋肉を持ち、優雅な歩き方をします。性格は穏やかで落ち着いており、ペットとして人気があります。これからサルーキを迎え入れたい人にとって、犬のしつけ方、特徴は気になるところ。本記事では、サルーキをペットとして迎え入れたいと考えている人向けに、サルーキの特徴、性格、しつけ方などを紹介していきます。

もくじ

    サルーキってどんな犬?

    サルーキの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、家族への迎え方をご紹介
    (SubertT/shutterstock)

    サルーキをペットとして迎え入れる前に、性格、特徴はチェックしておきたいポイント。サルーキの特徴や性格について紹介します。

    サルーキの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    サルーキは、長い足、細長い顔、垂れ耳が特徴的な大型犬です。サイトハウンド(視覚と聴覚を使う猟犬)の特徴をもっていることから高い心肺機能があり、早く走ることを得意としています。

    長毛種で大型犬のボルゾイと見た目が似ているといわれることもありますが、サルーキはボルゾイよりもやや小柄です。また、ボルゾイは長毛種で体全体の毛が長いのに対し、サルーキは耳やしっぽなど部分的に毛が長いといった違いがあります。

    大きさ

    サルーキの大きさは、体高は58〜71cm、体重は18~27kgほどです。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さ

    毛色

    サルーキの毛色は、ホワイト、クリーム、フォーン(淡い黄色)、ゴールド、赤茶、トライカラー(3色が混ざった色)、ブラック・タン(淡い茶色)など、さまざまな色が認められています。

    ただし、虎のような模様である「ブリンドル」は好ましくないとされています。

    サルーキの性格

    サルーキは穏やかで落ち着いています。ただし、警戒心が強く知らない人やほかの犬に対しては慣れるまでに時間がかかる傾向があります。

    サルーキは人見知りで内向的な性格であるため、家族以外の人にはよそよそしい印象を与えることもあります。社会性を身につけるためにも、子犬のうちからほかの犬や飼い主さん以外の人との交流を増やしておきましょう。

    サルーキの歴史

    サルーキは古代エジプト時代から存在していたとされており、世界最古の犬種ともいわれています。

    サルーキは、古くから生息している犬の一種です。紀元前6000年以上前の遺跡では、サルーキと同じ特徴を持つ犬の彫刻が発見されています。

    また、紀元前2100年頃の古代エジプトのファラオの墓からは、王族と一緒に埋葬されたサルーキのミイラも発掘されました。その後、サルーキはアラビアの遊牧民と狩り、旅をしながら各地で子孫を残しました。

    ヨーロッパでは1900年代から紹介されるようになり、サルーキの美しい見た目とスピーディーな走りから「犬のサラブレット」と呼ばれるようになりました。アメリカでは、1929年より血統書団体アメリカンケンネルクラブに認められています。

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    サルーキの飼い方のポイント

    サルーキの飼い方のポイント
    (Svetlay/shutterstock)

    次に、サルーキの飼い方のポイントについて紹介していきます。

    サルーキのしつけ方

    サルーキは、頭がよく学習能力が高いためしつけはすぐに覚えますが、賢いがゆえに納得しないと動かないこともあります。そのため、飼い主さんはサルーキの興味を引くように、工夫してしつけるようにしていくとよいでしょう。

    叱るよりも褒めてしつけるようにすると、サルーキも喜んで覚えてくれることでしょう。

    サルーキの運動量

    サルーキは、かつて砂漠の鹿といわれるガゼルを狩るための猟犬でした。そのため、走るスピードはとても速く、運動が大好きです。家の中では大人しくても、散歩に出た途端に活発に走り回ることも。

    散歩は1日2回、トータルで1時間以上を目安にして散歩しましょう。ただし、暑い夏でアスファルトの照り返しが心配な時期、雨や雪で足元が悪いときは、愛犬の安全を守るためにも無理をする必要はありません。

    【関連記事】
    犬の散歩を考える〜気温・天候・時間・体調によって散歩をしない選択肢を〜

    サルーキが過ごしやすい室内温度

    サルーキは暑い地方にルーツがある犬種のため、暑さには強いです。しかし、直射日光の当たる場所や高温の車内は熱中症になる可能性があります。

    暑い時期はエアコンで室温を一定に保つなどの工夫をして、サルーキが過ごしやすい室内環境を整えましょう。

    【関連記事】
    【プロドッグトレーナー監修】犬にとっての「適温」とは?愛犬に快適に暮らして欲しいから

    お手入れ方法

    サルーキの体毛は、耳やしっぽが部分的に長いタイプ、全身が短いタイプに分かれています。体毛はシングルコートであるため、お手入れは比較的簡単です。ブラッシング頻度は、ラバーブラシで週1〜2回程度で大丈夫です。

    ただし、耳としっぽに飾り毛のあるタイプの場合は、一部毛が重なっていることがあります。その部分は、なるべくていねいにブラッシングしてあげましょう。

    サルーキは体臭も少ないため、シャンプーも月1〜2回で大丈夫です。もし体が汚れることがあれば、濡れたタオルでその都度体を拭いてあげましょう。

    サルーキの平均寿命

    サルーキの平均寿命
    (Svetlay/shutterstock)

    サルーキの平均寿命は、10~12歳。犬全体の平均寿命は14歳なので、平均よりサルーキの寿命はやや短めです。長く元気でいてもらうためにも、日頃から愛情を持って接してあげましょう。

    サルーキの注意しておきたい病気

    サルーキの注意しておきたい病気
    (Natalia Fedosova/shutterstock)

    サルーキの注意しておきたい具体的な病気について紹介します。

    皮膚疾患

    日本の高温多湿の気候は、皮膚疾患の原因となります。かゆがっている様子が見られたり、体を地面に擦り付けていたりする場合には特に注意が必要です。普段のお手入れの際には毛の下に隠れている皮膚の状態をよく観察し、脱毛や出血がないかしっかりと確認しましょう。

    外耳炎

    耳の外耳に炎症が起きる病気です。年齢や犬種問わずに起きる病気で、耳の長い犬種に多いです。腫れやジュクジュクとした滲出液(しんしゅつえき)が出てきて、耳が臭ったり、頻繁に耳をかいたりするようになります。

    症状がひどくなれば、炎症は耳の中の方まで広がり治療が長期化するため、早めの治療が必要です。

    骨折

    サルーキはもともと猟犬だったことから活発で走ることが大好きな犬種ですが、その分骨折も起こりやすくなります。足を引きずっているなど、気になる症状が見られたらすぐ病院で診てもらいましょう。

    胃拡張・胃捻転

    大型犬に多い病気で、大量のガスによって胃が拡張したり、ねじれたりする病気です。症状がひどければ胃の周りの血管を圧迫するため、重篤な症状を引き起こします。

    落ち着きがなくなった、吐こうとしても吐けない、大量のよだれなどの症状があらわれたら胃拡張・胃捻転を疑ってみましょう。またこの病気は緊急を要することがあるため、怪しいと思ったらすぐに動物病院へ連絡してください。

    肥大性心筋症

    心臓の筋肉が肥大し、心室が狭くなることで血液をうまく送れなくなる病気です。代表的な心疾患で遺伝性の要因もあると言われていますが、明確な原因は判明していません。

    生後6か月以上から老犬まで、様々な年齢で発症する可能性があります。目に見える症状が出る頃には進行が進んでいるため、定期的な検査が必要です。運動を嫌がり疲れやすくなった場合は、高齢でなくても検査に行きましょう。

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    サルーキを家族に迎える方法と費用

    サルーキを家族に迎える方法と費用
    (xkunclova/shutterstock)

    サル―キの子犬の価格は、約40~70万円ほど(2022年3月現在)。ただし、値段は性別、血統、購入方法によって変動します。サル―キを迎える具体的な方法は以下の通りです。

    ブリーダーからの紹介

    サルーキのようにペットショップで少ない犬種の場合は、ブリーダーを探すことで見つかる可能性もあります。

    ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のこと。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから犬を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    ただし、サルーキのブリーダーも少ないため、根気強く探してみてください。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況を確認しなければならないケースもあります。また、サルーキは飼育頭数が限られるために数が少なく、出会うには運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (Svetlay/shutterstock)

    大型犬の平均的な飼育費用は、1カ月あたり1万5,000~3万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で5,000~6,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万2,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、大型犬の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均治療費:9万2,986円*
    • 異物誤飲の平均治療費:3万1,372円*

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    *ペット&ファミリー損保調べ(2020年4月~2021年3月 保険金支払い実績をもとに算出)

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、大型犬の1ヶ月の保険料は1,800~3,600円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_大型犬

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で 決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    愛犬と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

    ペットライフに新しい発見を。
    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

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