ブル・テリアの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方を紹介
2022.01.28 作成

ブル・テリアの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方を紹介

PNS編集部

PNS編集部

ブル・テリアは、ブルドックとテリアの交配により産まれた大型犬の犬種です。のっぺりとした大きな顔、つぶらな目といった個性的な顔つきが特徴です。飼い主さんに従順で飼いやすいことから、ペットとして人気があります。これからブル・テリアを迎え入れたい人にとって、犬のしつけ方、特徴は気になるところ。本記事では、ブル・テリアの特徴、性格、しつけ方などを紹介していきます。

もくじ

    ブル・テリアってどんな犬?

    ブル・テリアの性格、特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方を紹介
    Alexandra Morrison Photo/shutterstock

    ブル・テリアをペットとして迎え入れる前に、性格、特徴はチェックしておきたいポイント。まずは、ブル・テリアの特徴や性格について紹介します。

    ブル・テリアの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    ブル・テリアは、細長い目、立ち耳、垂れ尾、光沢のある短い被毛が特徴的な犬種です。ひょうきんな表情がユニークで、ペットとしても人気があります。がっしりした骨格、筋肉質で勇敢な性格で、運動量は豊富です。

    大きさ

    ブル・テリアの子犬の大きさは、体高は 53cm、体重は24kgほど、成犬になると体高は56cm、体重は28kgほどの大きさになります。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さのこと。

    毛色

    毛色は白、黒、フォーン(金色がかった茶色)レッド&ホワイト、トライカラー(3色からなる毛色)、地色に他の色が混じったブリンドルなどさまざまです。

    ブル・テリアの性格

    ブル・テリアは、活動的で遊び好きな性格の犬種です。そのためブル・テリアはコミュニケーションを取ると喜びますが、独立心が強くマイペースな一面も持っています。

    飼い主さんに愛情深く、忠誠心が強いのでしつけのしやすい犬種ではあるのですが、もともと闘犬だったことから、性格の荒い部分が残っている場合もあるので注意が必要です。また、一度噛みつくと離さないところがあるので、子犬のうちからしつけをしっかり行っておきましょう。

    ブル・テリアの歴史

    ブル・テリアの祖先は、スタッフォードシャー・ブル・テリア、オールド・イングリッシュ・ブルドッグ、またはすでに絶滅した犬種であるイングリッシュ・テリアで、それらの犬種の交配から生まれました。ブルドックとテリアを交配したことから、ブル・テリアと呼ばれるようになりました。

    ブル・テリアは最初の頃は闘犬だったものの、1835年のイギリスによる制度で闘犬が廃止され、その後は犬種の存続を願うブル・テリア愛好家たちの動きによって、家庭犬向けの穏やかな性格へと改良されてきました。

    獣医師の88%が推奨するペット保険「げんきナンバーわんスリム」ペット&ファミリー損保
     

    ブル・テリアの飼い方のポイント

    ブル・テリアの飼い方のポイント
    (dudonyrud/shutterstock)

    次に、ブル・テリアの飼い方のポイントについて紹介していきます。

    ブル・テリアのしつけ方

    ブル・テリアは、もともと闘犬だったことから警戒心が強く、飼い主さん以外の人物や知らない犬には敵意を見せることがあります。知らない人や他の犬に対して大きな声で威嚇することがある犬種なので、無駄に威嚇、吠えないように子犬のうちからしつけておきましょう。

    飼い主さんには忠実な性格なので、子犬のうちから無駄吠えをしたらきちんと叱ってあげてください。

    ブル・テリアの運動量

    ブル・テリアはしっかりした体つきの犬種で、運動量も活発です。そのため、日々の散歩は欠かせません。散歩の頻度は、1日に1~2回、散歩時間はトータルで30分~1時間ほど見ておくとよいでしょう。

    ただし、暑い夏でアスファルトの「照り返し」が心配な時期、雨や雪で足元が悪い時は、愛犬の安全を守るためにも無理をする必要はありません。

    【関連記事】
    犬の健康に散歩が必要な4つの理由
    犬の散歩を考える〜気温・天候・時間・体調によって散歩をしない選択肢を〜

    ブル・テリアが過ごしやすい室内温度

    イギリス生まれのブル・テリアは、高温多湿、または寒さや乾燥にも弱いので、室温、湿度を適切に保つようにしましょう。暑い日、寒い日はエアコンやヒーターなどで温度管理して、ブル・テリアが過ごしやすい室内環境を整えておきましょう。

    【関連記事】
    【プロドッグトレーナー監修】犬にとっての「適温」とは?愛犬に快適に暮らして欲しいから

    お手入れ方法

    短毛であるブル・テリアは、お手入れに手間がかかりません。肌が弱く、頻繁にシャンプーすると皮膚を守るための油分が落ちてしまうこともあります。水遊び、山登り、公園を駆け回った時などで、汚れが目立った時にシャンプーをしてあげるとよいでしょう。

    ブラッシングは、週1回程度で大丈夫です。ブラッシングの後、軽くタオルで拭いてあげると被毛の輝きを維持できるのでおすすめです。

    ブル・テリアの平均寿命

    ブル・テリアの平均寿命
    (otsphoto/shutterstock)

    ブル・テリアの平均寿命は11〜13歳です。大型犬の平均寿命は12歳前後と言われているので、ブル・テリアの寿命は大型犬のなかでも平均的です。長く元気でいてもらうためにも、日頃から愛情を持って接してあげましょう。

    ブル・テリアの注意しておきたい病気

    ブル・テリアの注意しておきたい病気
    (Seregraff/shutterstock)

    ブル・テリアの注意しておきたい具体的な病気について紹介します。ブル・テリアは先天性の病気を持つ個体も多いため、気になる症状がみられたらすぐに病院で診てもらうことが大切です。

    膝骸骨脱臼(パテラ)

    膝骸骨脱臼(パテラ)になると、膝を曲げ伸ばす時に痛みが出てきて、歩きたがらない、または歩きづらくなるといった症状が起こります。ブル・テリアの歩き方がぎこちない、痛そうなどの様子が見られたら病院で診てもらうようにしましょう。

    皮膚疾患

    細菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気です。特にブル・テリアは、先天的にアトピー性皮膚炎の疾患を持っているケースも多いので注意が必要です。アトピー性皮膚炎は、ハウスダスト、花粉、ノミ、食べ物が原因でかかりやすい疾患と言われていますが、原因が取り除きにくい上に一度かかると治りにくい傾向があります。かゆみ、湿疹、脱毛などの症状がみられたら、病院で診てもらいましょう。

    難聴

    ブル・テリアのなかには、聴覚障害などの難聴になる先天的遺伝性疾患を持っているものもいます。とくに遺伝性の難聴は、白いブル・テリアに多いとされています。難聴になると、命令を上手く聞けなくなるなどしつけがしづらくなるため、気になる症状が見られたら病院に行くようにしましょう。

    水晶体脱臼

    ブル・テリアに起こりやすい遺伝性疾患のひとつに、水晶体脱臼があります。水晶体脱臼は、目の中の水晶体が動かないように固定している毛様小帯が伸びて水晶体がずれていき、失明に至る病気です。

    完治が難しい病気と言われていますが、投薬で病気の進行を遅らせるなどの治療もあるので、気になる症状があればすぐ病院で診てもらうことが大切です。また、予防のためにも定期的に眼病検診を受けるようにしましょう。

    肝硬変

    肝硬変は、肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が繊維になってしまう病気で、一度かかると元に戻らないので注意が必要です。なるべく病気を防ぐためにも、定期検診を受診するようにしましょう。元気や食欲がないなどの症状が見られたら、すぐ診てもらってください。

    獣医師の88%が推奨するペット保険「げんきナンバーわんスリム」ペット&ファミリー損保
     

    ブル・テリアを家族に迎える方法と費用

    ブル・テリアを家族に迎える方法と費用
    (Alexandra Morrison Photo/shutterstock)

    ブル・テリアを迎える具体的な方法は以下の通りです。

    ブリーダーからの紹介

    ペットショップでブル・テリアを取り扱っているケースはあまりありません。迎え入れる際は、ブリーダーを利用しましょう。

    ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のこと。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから犬を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    ただし、ブル・テリアのブリーダーも少ないため、根気強く探してみてください。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況を確認しなければならないケースもあります。また、ブル・テリアは飼育環境が限られるために数が少なく、出会うには運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (otsphoto/shutterstock)

    大型犬の平均的な飼育費用は、1カ月あたり1万5,000~3万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で5,000~6,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万2,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、大型犬の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均治療費:9万2,986円*
    • 異物誤飲の平均治療費:3万1,372円*

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    *ペット&ファミリー損保調べ(2020年4月~2021年3月 保険金支払い実績をもとに算出)

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、大型犬の1ヶ月の保険料は1,800~3,600円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_大型犬

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で 決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    愛犬と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

    ペットライフに新しい発見を。
    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

    ページトップに戻る