
犬が目を細める様子を見て、笑っているように感じる飼い主さんもいることでしょう。犬が目を細めるのは、リラックスしているときや嬉しいときなどの心理的な要因もあれば、病気が原因の可能性もあります。犬が目を細める理由や、観察時の注意点をご紹介します。
もくじ

犬は、飼い主さんや心を許している相手に撫でられる、安心できる空間でリラックスしている、眠気を感じているときなどに目を細めることがあります。
人で言う、うっとり、まったりしているような状態で、目を細めるだけでなく全身も脱力していることが多いです。
飼い主さんを見つけたときなど、うれしかったり安心できたりする状況で目を細める傾向があります。しっぽを振って好意を示していたり、目だけでなく口元がゆるんだりするといった変化もあります。
嬉しくて興奮しているときは目が細くならず、むしろ見開く傾向があります。
日光などの強い光や、強風など外的な刺激で目を細めることがあります。外的な刺激が取り除かれれば目は元に戻ります。刺激が取り除かれても目を細め続ける場合は注意が必要です。
ストレスや緊張で目が細くなることもあります。嫌なことをする相手や物事から目をそらしたり、敵対を避けたい相手に対して、伏し目がちになったりします。飼い主さんから叱られて目をそらしているときも、目が細くなって見えるでしょう。
大きな音に驚いて一時的に目を細めることもありますが、その場合もすぐに目は元に戻ります。

犬が目を細めるのは病気が原因となっていることもあるため、注意が必要です。
病気が疑われる際は、目を細める以外にも、目ヤニや流涙(りゅうるい)の症状はないか。細めるのは片側だけか両目か、普段との行動の変化が無いかを注意深く観察して、受診時に様子を獣医師に伝えましょう。
痛みがあると行動や食欲にも変化がでることがあります。
それでは、主な病気を挙げてみましょう。
本来の生えない場所にまつげが生えることで持続的に目に刺激が加わり、目を細めたり、涙や目やに、充血が起こったりすることがあります。
見つけやすい場所にまつげが生えていることもありますが、獣医師が念入りに確認しないと見つけられないこともあります。片目だけしょぼしょぼしている、ずっと細めているといった場合は動物病院を受診しましょう。
草むらでの散歩や強風のときに異物が目に入り、角膜に傷がつくと目を細めることが多いです。傷がつくと改善に時間がかかることもあり、早めの動物病院受診が重要になります。
日常的に散歩で草むらに入る、植え込みに頭を突っ込むといった行動をしている場合は、飼い主さんが気づかないうちに目を傷つけることもあります。散歩後は表情に変化がないか、充血や目やにが出ていないかを確認しましょう。特に海や川など、砂がある場所には注意が必要です。
目の違和感があると、犬自身が目を気にして掻いたり、こすりつけたりすることでさらに傷がつくこともあります。しきりに目を気にしているようなら、すぐにやめさせて動物病院を受診しましょう。
動物病院では、目の表面を染色して、傷がないか確認することで診断するのが一般的です。
涙の量が少ない、もしくは涙の質が変化することで目の表面が乾燥し、目を細めます。目がしょぼしょぼしたような様子、痛み、充血、ねばつきのある目やにが出ることもあります。
原因はさまざまですが、免疫機能の異常で涙の量が減ることが多いです。加齢、神経の異常や感染症、薬の副作用でも起こります。動物病院では、涙の量を測ることで診断します。
眼圧が上昇し、視神経を圧迫する病気です。眼圧が上がることで強い痛みが出るため目を細め、震えたり、食欲が落ちたりすることもあります。緑内障を発症してから時間が経過すると失明する恐れがあるため、早めに動物病院を受診することが重要です。
急に目を細める、痛がる、充血、目の大きさが左右で異なるなどの変化があった場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

犬が目を細めているとき、目そのものの観察をすることも大切です。精神的なものか病気かを見分けるためには、目以外の様子にも注目することが大切です。リラックスしているのか、緊張したり震えたりしていないかを確認し、精神的な不安がある様子であれば原因を取り除いてあげましょう。
目の病気は緊急性が高いものも多いため、異常を感じたら早めに動物病院を受診してください。眼科専門の病院が近くにあるか、あらかじめ確認しておくと安心です。