招き猫のモデルとなった日本猫。海外で珍重される三毛猫の性格、魅力を紹介!
2022.01.21 作成

招き猫のモデルとなった日本猫。海外で珍重される三毛猫の性格、魅力を紹介!

PNS編集部

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黒・白・茶色の3色の毛色を持つ三毛猫。日本では広く親しまれ、イラストなどにもよく登場しますが、海外では非常に珍しく珍重される猫です。遺伝の関係でほとんどがメスで、オスは希少なため高値で取引される場合も。今回は、三毛猫の魅力と、楽しく暮らすためのポイントについてご紹介します。

もくじ

    三毛猫ってどんな猫?

    招き猫のモデルとなった日本猫。海外で珍重される三毛猫の性格、魅力を紹介!
    (Bianca Grueneberg/Shutterstock)

    古くから愛されている三毛猫。まるで大きなぬいぐるみのような猫種ですが、実際どんな猫なのでしょうか。魅力あふれる三毛猫の特徴や性格、歴史について紹介します。

    三毛猫の特徴・性格

    三毛猫とは、白、黒、茶色の3色の体毛を持つ猫のこと。特別な猫種を指すわけではなく、毛色の特徴からそう呼ばれています。3色の配分や濃淡には様々なバリエーションがあり、それぞれ違う模様の個性を持つのも三毛猫が愛される理由の一つと言えるでしょう。

    三毛猫の代表的な模様パターンには、次のようなものがあります。

    • 縞三毛(しまみけ):白をベースに茶色や黒の部分がしま模様になっている
    • キジ三毛:コントラスが少なく柄があまりはっきりしていない
    • パステル三毛:ソフトな色合いでトーンが薄い色をしている
    • とび三毛:白ベースに、黒や茶の毛が所々に飛んでいる

    性格はおっとりしていることが多く、環境への順応性も高いため、猫の飼育が初めての人でも比較的安心して迎え入れることができます。

    三毛猫のオスは珍しい

    三毛猫のオスは珍しい
    (SariMe/Shutterstock)

    毛色を決定する遺伝子と性別を決定する染色体との関係で、三毛猫はほとんどがメスです。

    性別を決める染色体はオスが「XY」、メスが「XX」です。白以外の黒と茶色の毛色を決める遺伝子は、性別を決定する染色体の「X」1つにつき1つ付きます。つまり、X染色体が一つしかないオスは、白以外に黒か茶のどちらか一色しか持つことができず、X染色体を2つ持つメスは白の他に黒と茶の2色を持つことができるのです。

    ごくまれに、遺伝子の変異によりオスでも三毛猫が誕生することがありますが、その確率は1/30,000とも言われており、世界中で大変希少です。また、三毛猫のオスのほとんどは繁殖能力を持たないため、三毛猫のオスを繁殖させることは難しいと言われています。

    三毛猫は縁起がいいって本当?

    幸せを呼ぶ猫として親しまれている招き猫のモデルは三毛猫と言われています。3という数字が、縁起が良いとされていること、賢く体が強いと考えられていることから「幸運を招き寄せる」と言われるようになり、商家では商売繁盛を願って三毛猫を特に大切にするようになりました。

    中でもオスの三毛猫はその希少性から「幸運のシンボル」として崇められており、船乗りからは「航海の際に三毛猫のオスを飼っていれば絶対に安全」と信じられていました。

    実際に、たくさんの船で船員たちと過ごす三毛猫の写真が記録として残っているだけでなく、南極観測船として有名な「宗谷(そうや)」にもオスの三毛猫が乗っていたそうです。

    三毛猫は海外でも大人気!

    日本原産の猫として親しまれている三毛猫ですが、海外でも「キャリコ」「トーティ・アンド・ホワイト」などと呼ばれ人気を集めています。日本ではあちこちで見かける三毛猫ですが、海外では珍しいため、愛猫家の間では高値で取引されている場合もあるようです。

    特に、古くから日本に存在しアメリカで繁殖したことで一躍有名となった、しっぽが短いジャパニーズボブテイルは北欧で大人気。「MIKE」と呼ばれ、愛されています。

    また、街の中で自由に暮らしていた三毛猫たちと、ペットとして飼われていた純血種が交配した結果、三毛猫の特徴を受け継いださまざまな猫が誕生しているようです。

    有名な三毛猫たち

    世界中で愛されている三毛猫は、絵画や小説など様々な作品の中に登場します。あなたが三毛猫に興味があれば、作品を見ることで、ますます三毛猫の魅力に魅了されてしまうかもしれません。

    小説に登場する三毛猫

    1970年代から人気作品として愛され続けている推理小説、赤川次郎の「三毛猫ホームズ」シリーズは、三毛猫が主人公となって事件を解決していくミステリー小説です。主人公のモデルは、作者の赤川次郎が実際に買っていた三毛猫のミーコがモデルになっていると言われており、ノベルズ版のカバーに写真が掲載されています。

    映画作品にもなっているので、猫とミステリーが好きであれば心から楽しめるでしょう。

    絵画や映像作品に登場する三毛猫

    「世界から猫が消えたなら」の主人公キャベツ、「先生と迷い猫」の主人公の飼い猫ミイ、「ねこタクシー」に公園で暮らす猫として登場する御子神、大人気アニメ鬼滅の刃の映画「無限列車編」に登場する茶々丸など、たくさんの三毛猫が登場しています。親しみやすく、賢く可愛らしい三毛猫は作品の中でも、とても愛されているようです。

    また浮世絵や絵画の中にも三毛猫はたくさん登場します。美術館などで美術作品を鑑賞する際には、気をつけて探してみても面白いでしょう。

    私たちの身近で働く三毛猫

    会社や観光地で働く猫として有名な三毛猫も多数います。その中で最も有名なのは、和歌山電鉄貴志川線の三毛猫駅長として多くの人に愛された「たま駅長」です。

    利用者の減少から存続自体が危ぶまれた貴志川線に、招き猫よろしく多くの観光客を呼び込んだたま駅長。残念ながら2015年に亡くなってしまいましたが、死後もなお貴志駅のシンボルマスコットとして日本だけでなく海外でも高い人気を誇っています。

    三毛猫の平均寿命

    三毛猫の平均寿命
    (Artaporn Puthikampol/Shutterstock)

    三毛猫は雑種であることが多く、さらにほとんどがメス猫のため、一般的に長寿であると考えられています。

    猫の平均寿命は15歳程度ですが、三毛猫の平均寿命はそれより少し長めだと考えると良いでしょう。個体差が大きく、20歳を超えて長生きすることも少なくありません。

    三毛猫を家族に迎える方法と費用

    三毛猫を家族に迎える方法と費用
    (Casey Elise Christopher/Shutterstock)

    三毛猫と暮らしたいと思ったら、どのようにして迎え入れればいいのでしょうか。またどんな準備をしたら良いのでしょうか。ここでは三毛猫の入手方法や一緒に暮らすため準備について紹介します。

    三毛猫を迎え入れる値段は?

    三毛猫のメスは雑種で、ペットショップやブリーダーが繁殖しているわけではないので、ほとんどの場合譲渡や里親で迎え入れることになります。そのため値段が付いていることはあまりありません。ジャパニーズボブテイルや3色の毛を持っている純血種の場合には、それぞれの純血種の値段と同じくらいの値段で入手できるでしょう。

    ただし、オスの場合には話が別です。希少なオスは非常に高額で取引されており、時には数千万円というとんでもない価格が登場することもあります。三毛猫のオスと暮らしたいのであれば大富豪になる必要があるのかもしれません。

    三毛猫の迎え方

    三毛猫は正式な品種ではないため、ペットショップで出会える事はほとんどありません。しかし、繁殖されたジャパニーズボブテイルや、単純に3色の毛色をしたスコティッシュフォールドやマンチカン、ノージャンフォレスとキャットなどの純血種であればペットショップやブリーダーで入手することができるかもしれません。

    品種にこだわらない場合は、里親になることをおすすめします。春先になればあちこちで野良猫たちの元に子猫が誕生するため、保護され新しい家族を探している小さな三毛猫と出会える確率が高くなります。

    保護団体を通じて保護猫を引き取る際は、審査や手続きが必要になる場合がほとんど。しかし、ペットを飼うということは責任を引き受けるということです。面倒がらず、しっかりと取り組みましょう。

    また、動物病院やペットショップ、スーパーなどの掲示板を通じて里親募集がされていることも少なくありません。いつも行く場所に掲示板があれば、そこに運命の出会いへの切符が掲示されているかもしれません。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    猫を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。2~3万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・キャットフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・猫砂
    ・消臭シート

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・爪とぎ
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、子猫が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    猫を迎える前に準備しておきたいもの
    猫を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    猫をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    ワクチン接種・健康診断の費用として1万円~1万5,000円ほどがかかります。

    1ヶ月にかかる飼育費用は?

    1ヶ月にかかる飼育費用は?
    (Kristi Blokhin/Shutterstock)

    猫の平均的な飼育費用は、1カ月あたり5,000~1万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で3,000~4,000円ほどかかります。

    日用品代

    猫砂や消臭シートなどの日用品が1カ月で500~1,500円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、その費用も必要になります。平均すると1回あたり、5,000~1万円ほどかかります。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で2万円ほど必要でしょう。1カ月にすると1,500円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて猫を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子猫がかかりやすい病気・ケガ

    子猫は、異物誤飲や環境変化によるストレス性の軟便や下痢が多いです。

    • 異物誤飲の平均的な治療費:1万5,000~5万円
    • 軟便や下痢の平均的な治療費:6,000~1万5,000円 ほど

    ただし、どちらも場合によっては10万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防や体調の変化に気を付けることが大切です。

    お迎えしたばかりの頃は、環境変化によるストレスで軟便や風邪になりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、猫の1ヶ月の保険料は1,200~2,000円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように猫も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その猫種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など
    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_猫

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」

    愛猫と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする猫の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

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