ミックス(混血・雑種)でもペット保険に加入することは可能です。また、基本的にミックスだからという理由で、補償内容が変わったり保険料が高くなったりすることもありません。
ただし、補償対象となる病気やケガはペット保険によって異なります。特にミックスは掛け合わされた種類によってかかりやすい病気やケガに違いがあるため、
加入するペット保険は慎重に選びたいところです。
そこで今回は、ミックスの特徴を紹介するとともに、かかりやすい病気やケガ、ペット保険の選び方のポイントなどを解説します。
もくじ
ひとくちにペット保険といってもその種類はさまざまです。そのため、ミックス(混血・雑種)と純血種で「補償内容や加入すべきペット保険は違うのか?」という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
ここでは、そんな気になる疑問について解説します。
基本的に「ミックスか純血種か」という理由で、ペット保険の補償内容が変わることはありません。ミックスだとしても、純血種のペットと同じ補償が受けられます。
ただし、犬種・猫種が持っている特徴から、かかりやすい病気やケガが異なります。そのため、自分のペットがかかりやすい病気・ケガのことを知り「補償対象となっているか」を確認することが大切です。また、「ペットとの暮らしの中で予防する」ようにしましょう。
犬の場合、一般的なペット保険の保険料は、体重と年齢または、品種と年齢によって変わります。例えば、当社の『げんきナンバーわんスリム』では、体重ごとに次のように分類していて、それぞれ保険料が異なります。
同じミックスでも、体重が7.2kg以下であれば小型犬に、7.2kg超~19.8kg以下なら中型犬の保険料が適用されます。また、上記の体重による分類とあわせて「年齢がいくつか」によって保険料が決まり、1歳単位で保険料が変わります。
なお、犬種と年齢で保険料が決まる保険の場合でも、ミックスの場合は加入時の体重や成犬時の予想体重で決まることが多いようです。
猫の場合、猫種や体重に関係なく、年齢で保険料が決まります。猫は犬と比べて、品種による体格差が小さいことが理由です。
犬と違って「純血種かミックス(混血・雑種)」か「体重が重いか軽いか」は関係がないという点を覚えておきましょう。
ペット保険の選び方を紹介する前に、まずはミックス犬とはどのような犬なのかを紹介します。犬種によってかかりやすい病気やケガも異なるため、ミックス犬についての特徴や育て方も理解しておきましょう。
ミックス犬とは、品種の異なる両親から生まれた犬のことです。人気のミックス犬として、以下が挙げられます。
ミックス犬は純血種である両親の特徴を受け継いでいるものの、どちらに似るのかは成長してみなければ分かりません。例えば、チワプーの場合、チワワの遺伝子が強いと勇敢な性格が強く出る可能性があります。トイプードルの遺伝子が強い場合には、人懐っこい性格になる傾向があるともいわれています。
このように、ミックス犬は遺伝子によって見た目や性格などが大きく変わるケースが少なくありません。
基本的な育て方は純血種とあまり変わりません。両親の体格差が大きい場合、体の大きさを予測しにくいものの、子犬期は体重に合わせて餌の量を調整すればよいでしょう。
しつけや接し方は、その子の個性に合わせた方法を考えてあげてください。犬種サイズやその子に合った散歩時間で1日に2回程度の散歩をし、運動不足を解消することも大切です。
自分のペットに合った保険を見つけるためには、あらかじめかかりやすい病気・ケガを知っておくことが大切です。
ミックス犬の場合、掛け合わせる品種や遺伝などによって頻発しやすい病気・ケガが異なります。ここでは、犬に多くみられる以下の代表的な病気やケガを3つ紹介します。
皮膚炎は幅広い犬種にみられる病気です。原因はさまざまで、アレルギー物質との接触や細菌・真菌の感染などが挙げられます。
一般的な症状はかゆみや赤み、湿疹などです。命に関わることは基本的にありませんが、再発しやすいという特徴があります。そのため、場合によっては通院回数が多くなる可能性もあるでしょう。
たれ耳の犬種の場合、外耳炎にも注意が必要です。外耳炎は耳の入り口から鼓膜までの道に起きる炎症です。こちらも基本的に深刻な病気ではありませんが、かゆみや炎症などが生じ、進行すると通院回数が多くなるケースが多くみられます。
膝蓋骨脱臼(パテラ)とは、膝(ひざ)のお皿が正常な位置からずれてしまう状態のことです。軽度な場合は無症状であることも少なくないですが、悪化すると次のようなさまざまな症状を引き起こします。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は小型犬によくみられるため、小型犬とのミックスである場合は注意しましょう。
また、ペット保険によっては膝蓋骨脱臼(パテラ)を補償対象外にしているものもあります。小型犬とのミックスを飼う場合は、特に補償対象かどうかを事前に確認しておきましょう。
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歯周病は歯茎(はぐき)などの歯周組織に炎症が起きる病気です。歯垢(しこう)や歯石の蓄積によって口内環境が悪化し、歯が抜けたり感染が広がったりする可能性があります。
歯周病はすべての犬に発症するリスクがあるといえますが、特に小型犬によくみられる傾向があります。小型犬はあごや頭部に対して歯が大きく密集しているため、食べカスが歯と歯の間に残りやすいからです。また、一度に飲める水分の量が少なく、食べカスが流されにくいといったことも考えられます。
犬は人と違い、自分で歯磨きすることができません。飼い主さんがしっかりとケアしてあげる必要があります。
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ここからは、ミックス(混血・雑種)の猫の特徴と育て方のポイントを紹介します。純血種との違いについても理解しておきましょう。
猫のミックスとは、異なる猫種の両親から生まれた猫のことで、「ハーフ」や「混血」といわれることもあります。異なる純血種同士の掛け合わせを「ミックス」と呼び、親の種類を特定できない「雑種猫」と区別する場合もあります。
猫のミックスも犬と同じく、見た目や性格は両親の猫種によって異なります。被毛やしっぽなどにも個性が出るため、成長過程で「どのような子に育つか」と変化を楽しむことができるでしょう。
雑種猫やミックスの猫は「長生きする」ともいわれていますが、一概に寿命が長いといえるわけではありません。例えば、親猫が遺伝性の病気を持っていた場合、親の病気を引きついでしまう可能性があります。そのため、ミックスや雑種、純血種にかかわらずしっかりと体調管理を行い、具合が悪い様子がみられたら早めに動物病院で診察を受けることが大切です。
猫は特に水分の摂取量が少ないと、腎臓など泌尿器系の病気にかかりやすくなります。飲水量を増やす工夫や飼い主さんがきちんと水分や食事の管理をすることが、長生きにつながるでしょう。
犬同様、猫のミックスでは掛け合わされた猫種によって注意すべき病気やケガが異なります。ここでは、猫に多くみられる以下の3つの病気やケガについて解説します。
猫は泌尿器系の病気にかかりやすいといわれています。 例えば、次のような病気には注意が必要です。
慢性腎臓病とは腎臓の機能が低下し、老廃物や余分な水分を正しく排出できなくなる病気のことです。症状としては嘔吐、食欲不振、尿量の増加などがあります。
尿路結石は尿路に石が形成されることで、尿道の詰まりや炎症を引き起こします。膀胱炎は膀胱の炎症で、頻尿や排尿痛、血尿などが主な症状です。
これらの病気は早期発見と適切な治療が重要です。定期的な健康診断や適切な食事や水分摂取量の管理などにも気をつけましょう。
猫は好奇心が旺盛なので、異物誤飲にも注意が必要です。ビニールやプラスチックといった小さな物でも、消化器官に異物が詰まると咳き込んだり、呼吸困難を起こしたり、嘔吐する可能性があります。
特に子猫は消化器官の発達も未成熟であるため、重症化しやすく、場合によっては手術が必要になるケースもあります。飲み込みやすい小さな物や猫にとって有害な物は部屋に置かないよう心がけましょう。
万が一異物を誤飲した場合は、命にかかわることもあるため早急に獣医師に相談し、適切な処置を受けましょう。
「猫は肉食だから虫歯にならない」と考える人もいますが、歯周病には十分な注意が必要です。犬や猫は虫歯になりにくいものの、口腔内には歯周病菌が住みついています。
初期段階では歯茎(はぐき)の腫れや赤み、口臭がみられますが、進行すると歯茎が衰え、歯が抜けたり細菌が体内に入ったりすることがあります。場合によっては顎(あご)の骨が折れることもあるため、十分注意してください。
悪化すると、症状によっては手術が必要になり、治療費が高額になることもあります。ペット保険で備えるとともに、歯ブラシの習慣を身に付けて予防することも大切です。
ミックス犬や雑種猫のペット保険を選ぶ際に、重視すべきポイントは以下の3つです。
それぞれのポイントについて解説します。
ペット保険にはさまざまな種類があり、保険によって補償内容や補償範囲が異なります。そのため、まずはペットがかかりやすい病気やケガが補償の対象であるかを確認しましょう。ミックスの場合、両親がかかりやすい病気やケガを把握しておくことをおすすめします。
先天性・遺伝性疾患は一度発症すると、長期に渡って病気と付き合うことになる場合も多いため、補償対象となっているとより安心です。0~3歳などの若齢で発症することが多いため、若齢のペットの場合確認しておくとよいでしょう。
また、特に確認しておきたい点は通院補償の有無です。ペットの日常的な治療の自己負担額を減らしたいのなら、通院補償のある保険を選びましょう。通院補償のないペット保険は保険料が安いものもありますが、通院が必要な場合の治療費は全額自己負担となってしまいます。
保険金の支払い金額の上限についても確認しましょう。
入院・通院・手術を合わせて「年間最大補償額 200万円」など一見して補償が手厚いように見える保険でも、手術は1回「〇万円まで」、通院は1日「〇千円まで」など、入院、通院、手術それぞれに1日あたりの支払い限度額が設けられている場合、1日あたりの上限を超えた分はすべて自己負担になります。
<犬猫の1回あたりの平均治療費>
手術費 | (犬)20万0,515円 (猫)19万1,571円 |
入院費 | (犬)10万0,495円 (猫)10万1,397円 |
通院費 | (犬)1万3,739円 (猫)1万2,402円 |
犬猫の1回あたりの平均手術費は20万円前後、通院費は1万円以上である上に、平均よりも高い治療費が発生することも少なくありません。
万が一の高額治療に備えるなら、「1日あたりの保険金支払い額の上限がない保険」や「上限金額が十分にある保険」かの確認が大切です。
犬や猫に多いアレルギー疾患、下痢や嘔吐などの不調は、症状や体質によっては定期的な通院が必要になることがあります。一概に何回の通院があれば大丈夫と言えるものではないため、年間の保険金の支払い回数に制限がない、もしくは、十分にある保険を選んでおくと安心です。
骨折や膝蓋骨脱臼(パテラ)などの手術では、複数回の手術が必要になることもあります。1度異物誤飲をした子が、数か月後にもう一度誤飲をしたという事例もあるため、入院と手術の保険金の支払い回数も確認するようにしましょう。
ペット保険は1年ごとに継続更新していくのが一般的ですが、犬の平均寿命(※)は14.62歳、猫の平均寿命は15.79歳といわれています。
次の点もしっかりと確認して、安心して長く加入できる保険を選びましょう。
※ 令和5年全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会)
高額治療費の支払いに強いペット保険を選ぶならペット&ファミリー損保の『げんきナンバーわんスリム』がおすすめです。ペット&ファミリー損保は日本のペット保険会社の中で長い歴史を持つ会社の1つです。
『げんきナンバーわんスリム』には3つの特徴があります。
商品の詳細は、WEBサイトをご確認ください。
※1 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※2 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※3 今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
1日に複数の検査を行うような通院、手術や入院の内容によっては、治療費が高額になるケースも少なくありません。
例えば、1日あたりの保険金支払い限度額が1万円の保険に加入していた場合、通院で10万円の治療が発生しても、1日あたりの限度額を超える9万円は自己負担となります。
しかし、『げんきナンバーわんスリム』には、1日あたりの限度額がないため、通院でも最大で70万円の保険金を受け取ることができます。
年間の利用回数にも上限がないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても、年間の限度額内であれば何度でも保険金の請求が可能です。
ペット保険は人の保険と同様、年齢が高くなるほど保険料が高くなるのが一般的です。特にペットの年齢が10歳を超えると保険料が大きく値上がりする場合があります。
『げんきナンバーわんスリム』は月々1,560 円から*ご加入いただけ、生涯保険を続けられるように10歳以降の保険料は一定です。
契約更新時の審査はないため、契約時と同じ条件で終身での継続が可能。将来の経済的負担を気にすることなく、安心して万が一の備えが続けられます。
*プラン50(小型犬・初年度保険料1歳)の場合
『げんきナンバーわんスリム』は全国すべての動物病院に対応しています。通院、入院、手術はもちろん、時間外診療費にも対応。急な休日や夜間の診療でも安心です。
さらに、ペット保険で補償対象外となりがちな、歯科治療、膝蓋骨脱臼(パテラ)、椎間板ヘルニア、先天性・遺伝性疾患、猫エイズ(FIV)も補償対象となります。
先天性や遺伝性の病気が心配な0~3歳の若齢の犬猫も安心して加入いただけます。
犬や猫に多い以下の病気やケガの治療も幅広く補償します。
犬に多い病気・ケガ | 猫に多い病気・ケガ |
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●歯周病などの歯科疾患※4 ●椎間板ヘルニア ●異物誤飲 ●骨折 ●僧帽弁閉鎖不全症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●膝蓋骨脱臼(パテラ) ●特発性てんかん ●若齢性白内障 ●進行性網膜萎縮症 | ●歯周病などの歯科疾患※4 ●異物誤飲 ●腎不全 ●尿路結石症 ●心筋症 ●ガン ≪先天性・遺伝性の可能性がある病気≫ ●多発性囊胞腎(のうほんじん)症 ●肥大型心筋症 ●骨軟骨異形成症 ●進行性網膜萎縮症 |
補償プランはご都合に合わせて、シンプルでわかりやすい2種類からお選びいただけます。
※ 補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、保険金の年間限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円まで。また、1日あたり5,000円の免責金額(自己負担額)があります。
※ 保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しくは、「補償内容ページ」「重要事項説明書」等をご覧ください。
※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
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ミックス(混血・雑種)に関するよくある質問をまとめました。ミックスを飼う、もしくはミックスを飼っている方で保険を検討している場合は、ぜひチェックしてみてください。
どちらも「異なる品種の犬や猫を交配させて生まれた子」という意味は同じです。ただ、野犬や野良猫同士の自然な交配と区別して、純血種同士の交配を「ミックス犬」「ミックス猫」と呼ぶこともあります。
ミックスの場合でも、保険料や補償内容は変わりません。多くのペット保険では、犬の場合は、体重(子犬の場合は成犬時の予測体重)と年齢で保険料が決まるのが一般的です。猫の場合は年齢で保険料が変わり、体重は関係ありません。
ただし、加入する保険によって異なる場合があるため、加入時に確認するようにしましょう。
加入可能です。ただ、保険会社によって加入時に必要な書類は異なります。当社の場合、純血種の加入手順と変わりはありません。ただ、年齢が不明な場合は動物病院で年齢を診断していただく必要があります。
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ミックスだからといって、ペット保険の補償内容が変わったり保険料が高くなったりすることはありません。
また、「ミックス(混血・雑種)は病気に強い」というイメージが持たれがちですが、必ずしもすべてのミックス犬やミックス猫があてはまるわけではありません。親の犬種や猫種がかかりやすい病気やケガを確認した上で、ペット保険の加入を検討しましょう。