マルチーズの熱中症予防!小型犬が注意すべき暑さ対策・危険な症状・治療費とは
2022.09.15 作成

マルチーズの熱中症予防!小型犬が注意すべき暑さ対策・危険な症状・治療費とは

PNS編集部

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犬は人と同じように熱中症にかかります。特に、マルチーズのような鼻の短い短頭種は体温調節が苦手なため、気温が高い季節は体調を崩しやすくなります。熱中症は悪化すると愛犬の命をおびやかす病気です。重症化すると治療費は10万円を超えることもあります。もしもの時に慌てないために、飼い主さんは熱中症への理解と対策を万全にしておきましょう。

もくじ

    マルチーズは暑さに弱い!熱中症になりやすい犬の特徴

    マルチーズの熱中症予防!小型犬が注意すべき暑さ対策・危険な症状・治療費とは
    (Nakun/shutterstock)

    熱中症は、高温環境で体温が急激に上がり、体温調節ができなくなることで起こります。

    暑さを感じると人は汗をかくことで体温調節を行いますが、犬は汗腺がほとんどなく「ハァハァ」という呼吸(パンディング)で熱を逃がすしかありません。

    全身から汗で気化熱を放出できる人とは異なり、犬は体温調節を効率よく行えないため熱中症になりやすくなるのです。

    特にマルチーズをはじめとする鼻の短い短頭種は、鼻や口腔の構造上パンティングが苦手です。空気を冷やす役割のある鼻が小さく、口腔内の空気の通り道も狭いため、呼吸効率が著しく悪いのです。

    小さな体であることもマルチーズが熱中症になりやすい一因です。体高が低い分、地面との距離が近く放射熱を受けやすくなります。

    また、次に挙げる特徴を持った犬も熱中症になりやすいです。マルチーズが下記の条件にもあてはまる場合は、熱中症のリスクがより高いため注意が必要です。

    子犬や高齢犬など体力のない犬

    子犬も高齢の犬も呼吸機能がうまく働かず、体温調節ができない可能性があります。子犬は呼吸機能が未発達であり、シニア犬は呼吸機能が衰えているためです。

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    肥満の犬

    肥満ぎみの犬は、体についた脂肪によって熱をためこみます。とりわけ首周りに脂肪が多い場合は呼吸器が機能しにくくなり、体温調節をさまたげます。

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    心臓病や呼吸器疾患がある犬

    心臓病や呼吸器疾患のある犬は、血液などの巡りが悪く水分不足になることで熱中症を引き起こしやすくなります。

    特にマルチーズは老化すると、僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる心臓病になるケースが多く見られます。病気になってしまった場合は、熱中症対策にも気を配りましょう。

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    犬の危険な熱中症の症状とは?

    犬の危険な熱中症の症状とは?
    (Alona Kovalevska/shutterstock)

    熱中症の症状はさまざまあり、一目で熱中症だと見分けるのが難しいこともあります。いち早く変化に気づき対応ができるよう、症状の事例をしっかりチェックしておきましょう。

    熱中症の初期症状

    熱中症の初期症状として、次のものが挙げられます。

    • 呼吸が荒い
    • 口の中や舌が赤い
    • よだれが多い
    • 落ち着きがない
    • ボーっとしたりフラフラしたりしている
    • 横になって起き上がろうとしない
    • 元気がなくぐったりしている
    • 心拍数が普段より上がっている

    これらの症状が見られたら、日陰に移動して体を冷やし、うちわなどで仰いで重症化を防ぎましょう。ちょっとした違いを見逃さないよう、普段から愛犬の様子をチェックしてあげてください。

    熱中症の危険な症状

    暑い環境にいて次の症状があらわれた場合、熱中症が進行している可能性があります。

    • 下痢や嘔吐が見られる
    • 血尿や血便、吐血が見られる
    • 痙攣や震えがある
    • 歯茎が白かったり、粘膜や舌が青紫になったりしている
    • 呼んでも反応せず、意識がない

    このような症状が見られたら、涼しい場所でワキや首元など太い血管のあつまる部分を冷やしつつ、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

    愛犬に熱中症の症状が見られたときの対処法や治療法について、詳しくはこちらをご覧ください。

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    マルチーズを熱中症にさせないためのポイント

    マルチーズを熱中症にさせないためのポイント
    (Frank11/shutterstock)

    熱中症予防として、次の点を心がけましょう。

    • 日中の屋外での激しい運動は避ける
    • 散歩は涼しい時間帯にする
    • 水分補給と日陰での休憩をこまめにとる
    • 暑さ対策グッズを利用する
    • エアコンを活用して部屋の温度や湿度を管理する

    暑い季節は、愛犬を暑い環境にさらさないことが大切です。

    屋内でもマルチーズの熱中症に注意

    マルチーズは人懐こい性格で、運動量はそれほど多くありません。室内で飼い主さんと過ごすことが多い犬種のため、飼い主さんは屋内での熱中症に十分注意しましょう。

    暑い時期にマルチーズを留守番させるときは、冷房はつけっぱなしにしておきます。エアコンは、スマホ等で外出先からも遠隔操作できるようにしておくと安心です。お部屋の冷やしすぎも体調不良の一因になるため、適温管理を心がけましょう。

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    マルチーズはサマーカットをしてもよい?

    マルチーズは定期的なカットが必要な犬種です。被毛はお手入れをしないと長く伸びるため、夏場はサマーカットで短く整えても問題ありません。ただし、被毛は短く切り過ぎないようにしましょう。

    被毛は地肌を直射日光から守る役割があり、短ければ涼しいというものではありません。極端に短くカットしなくても、被毛の量を調節したり、お腹や脇の下などを部分的にカットしたりするだけでも体感温度は下げられます。

    サマーカットはマルチーズの体に配慮しながら行いましょう。

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    マルチーズが熱中症になったら…治療費はいくらかかる?

    熱中症は、早期発見し症状が軽い段階で適切な処置ができるかどうかで治療内容や治療費にも大きな差が出ます。ここでは、短頭種の小型犬、マルチーズとシー・ズーの熱中症の治療費の事例を紹介します。(ペット&ファミリー損保の請求事例より)

    シー・ズー(14歳・男の子)

    シー・ズー(14歳・男の子)
    (AlexFilim/shutterstock)

    7月に熱中症になり血液検査、注射、点滴等の治療を行った。

    【治療期間】

    通院4日間

    【治療総額】

    治療総額   9万1,751円

    当社のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金5万5,826円
    自己負担額3万5,925円
    ※免責金額(3,000円×4日=12,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。



    マルチーズ(4歳・女の子)

    マルチーズ(4歳・女の子)
    (Voltgroup/shutterstock)

    7月に熱中症になり血液検査、レントゲン、酸素吸入、点滴等の治療を行いました。

    【治療期間】

    通院1日間

    【治療総額】

    治療総額   7万5,700円

    当社のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金5万890円
    自己負担額2万4,810円
    ※免責金額(3,000円×1日=3,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。



    マルチーズ(4歳・男の子)

    マルチーズ(4歳・男の子)
    (Tanya Consaul Photography/shutterstock)

    8月に熱中症になり、入院。冷却処置、血液検査、注射、点滴などの治療を行いました。かかりつけの動物病院が休診日のため時間外診療となりました。

    【治療期間】

    入院1日間

    【治療総額】

    治療総額   5万4,186円

    当社のペット保険、「げんきナンバーわんスリム プラン70」に加入していた場合、自己負担額例は以下の通りです。

    お支払い保険金3万5,830円
    自己負担額1万8,356円
    ※免責金額(3,000円×1日=3,000円)
    ※治療費全てが保険金の対象となる場合
    ※当社の保険金支払い事例に基づくデータであり、一般的な水準を提示するものではありません

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

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    マルチーズの治療費が心配なら、ペット保険に入っておくと安心

    マルチーズの治療費が心配なら、ペット保険に入っておくと安心
    (clementetinin/shutterstock)

    熱中症は重症度によって治療費に大きな差が出ます。万が一高額な治療費が発生してしまった場合に飼い主さんの負担を軽くするために、高額な治療費に対応できるペット保険に加入しておくとよいでしょう。

    ペット保険の選び方のポイント

    ペット保険にはたくさんの種類があり、保険商品によって補償内容は大きく異なります。「どれも同じようだから、保険料が安いものにしよう」と判断せず、補償内容をよく理解した上で選ぶようにしましょう。

    • その犬種・猫種が発症しやすい病気やケガが補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な治療費に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数の上限が十分か
    • 終身で更新が可能か
    • 更新時に条件変更がないか など

    親身に対応してもらえるかなどもチェックしておくと安心です。

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    また、年間の利用回数にも上限はないので、慢性疾患で20回を超える通院が発生しても保険を利用することができます。

    一生涯続けられる価格、10歳以上の保険料は値上がりなし

    ペット保険はペットの年齢が上がるにつれて大きく値上がりするのが一般的ですが、「げんきナンバーわんスリム」はペット長寿化を見据えて、10歳以上の保険料は変動しません。ペットが高齢になってから、「保険料が高すぎて続けられない」といったトラブルがないので安心です。

    最後のときまで「終身補償」

    「げんきナンバーわんスリム」は、契約後に発症した病気・ケガに対して、更新時の条件変更(発病部位を不担保とした更新など)をつけたり、契約更新の拒否などを行っていないので、安心して終身でご加入し続けて頂くことができます。

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    *出典:2019年10月 Vet’sEye調べ
    ※保険期間中に受けた病気・ケガの治療に対し保険金の支払い限度額はプラン70は年間70万円まで。プラン50は年間50万円まで。また、1日あたり3000円の免責金額(自己負担額)があります。
    ※今後の商品改定等により、保険料が変更となる場合があります。
    22D024-220804

    まとめ

    熱中症は愛犬の命を奪うこともありますが、飼い主さんが予防できる病気でもあります。気温の高い日は室温や散歩の時間などに気を付けるようにしましょう。愛犬の様子がおかしいと感じたら早めに動物病院を受診してくださいね。

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    著者・監修者

    PNS編集部

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