とても大きなニューファンドランド!性格や飼い方、しつけなどを詳しくご紹介!
2022.03.29 作成

とても大きなニューファンドランド!性格や飼い方、しつけなどを詳しくご紹介!

PNS編集部

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ふわふわした印象で、まるで大きなぬいぐるみのようなニューファンドランド。とにかく大きな体ですが、性格は穏やかで家族思いの犬種です。日本では頭数はまだまだ少なく珍しい犬種といえるでしょう。そんな優しい特大犬(超大型犬)ニューファンドランドを紹介します。

もくじ

    ニューファンドランドってどんな犬?

    とても大きなニューファンドランド!性格や飼い方、しつけなどを詳しくご紹介!
    (Pandas /shutterstock)

    フレンドリーでさまざまな国で愛されているニューファンドランド。どんな犬種なのでしょうか。まずは、特徴や大きさなどをみていきましょう。

    ニューファンドランドの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    ニューファンドランドは、カナダのニューファンドランド島発祥の特大犬(超大型犬)です。島では漁師の手伝いをしながら暮らし、漁村で生活する犬種として広まりました。現在でも、船に乗ったり海難救助犬をしたりして活躍しています。

    水辺や水中で活動することの多いニューファンドランドには、泳ぎやすくするための水かきが指の間についています。また指の骨が短いという特徴があり、この足は「猫足」と呼ばれています。

    大きさ

    ニューファンドランドの体高は66~71cm。メスは70cmに満たないことも多く、オスの方がやや大きくなります。

    体重は54~68kg。メスのほうがやや軽く50kg台のまま止まることもあります。しかし、基本的にはどちらも筋肉質でがっしりした体型に成長します。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さ

    毛色

    ニューファンドランドの毛色は、単色では「ブラック」と「ブラウン」があり、ホワイトが混ざった「ブラック&ホワイト」もあります。水に入って仕事をする犬種のため、ダブルコートと呼ばれる二層の被毛が厚く体を守っています。

    皮脂が多く分泌される体質で、被毛がコーティングされ水を弾くようになっています。

    ニューファンドランドの性格

    ニューファンドランドは優しく穏やかな性格です。おおらかで、家族と一緒に過ごすのが大好き。人に懐きやすいため、番犬にはなりにくいとされているほどです。

    甘えん坊で、留守番が多くなると寂しがってしまうかもしれません。なるべく構ってあげるようにしましょう。

    ニューファンドランドの歴史

    ニューファンドランドは、1100年以降にバイキングがニューファンドランド島に持ち込んだ、熊のような大型犬が起原といわれています。そこに島の土着の犬や、持ち込まれた他の犬種などが交配され、現在の姿になりました。

    その後、現地に根づいて漁師の仕事を手伝っていたニューファンドランドは、現在でも、陸地ではソリ犬として荷物を引き、海では水難救助犬として仕事をしています。

    名前の由来となったのは、カナダのニューファンドランド島です。この島とラブラドール半島を合わせて、ニューファンドランド・ラブラドル州となっています。その名のとおり、大型犬のラブラドール・レトリーバーの産地でもあるのです。

    アイルランドからの移住者が今でも数多く住んでおり、アイルランド出身の「ニューファンドランド」という競走馬もいるほど。アイルランドと密接に行き交っているため、ニューファンドランド犬もその流れで持ち込まれた文化のひとつといえるでしょう。

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    ニューファンドランドの飼い方のポイント

    ニューファンドランドの飼い方のポイント
    (Pandas /shutterstock)

    大きな体のニューファンドランドと暮らす際は、しつけや運動量に気を付けたいところ。ポイントを解説します。

    ニューファンドランドのしつけ方

    ニューファンドランドは体が大きく、力も強いため、子犬の頃から動きを抑制するしつけが必須となります。特に驚いた時などに暴れたり大きく動いたりするため、散歩中に引きずられることも。そうならないよう、子犬の頃からさまざまな人に触ってもらい、周囲の変化に慣れさせておきましょう。

    わがままな歩き方にならないよう、リードウォークを根気よく練習し、しっかりとしつけていくことも大切です。

    ニューファンドランドの散歩の仕方と運動量

    ニューファンドランドは体が大きいため、とにかく運動量が必要となる犬種です。1日2回、1回1時間以上の運動時間を確保しましょう。海で仕事をするほど体力がある犬種のため、ストレスをためることのないよう配慮しましょう。

    プールなどで泳ぐ機会があれば、さらに理想的な運動量が確保できます。

    ニューファンドランドの平均寿命

    ニューファンドランドの平均寿命
    (verky01 /shutterstock)

    ニューファンドランドの平均寿命は7歳~10歳。飼い主が健康状態に注意し、適切に管理することで寿命は変化するともいわれています。

    日頃から食事の量や運動量、表情や行動などよく観察し、おかしいなと感じることがあればできるだけ早く獣医に相談するように心がけましょう。

    ニューファンドランドの注意しておきたい病気

    ニューファンドランドの注意しておきたい病気
    (Anton Ogorodov /shutterstock)

    ニューファンドランドの注意しておきたい病気について紹介します。

    外耳炎

    耳の外耳に炎症が起きる病気です。年齢や犬種問わずに起きる病気で、耳の垂れている犬種に多いです、腫れやジュクジュクとした滲出液(しんしゅつえき)が出てきて、耳が臭ったり、頻繁に耳をかいたりするようになります。

    症状がひどくなれば、炎症は耳の中の方まで広がり治療が長期化するため、早めの治療が必要です。

    股関節形成不全

    股関節形成不全は股関節がうまく発育せず、関節に異常を起こす病気です。足を引きずって歩く、腰を左右に振って歩く、つまずく、運動を嫌がるなどの様子が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。

    胃拡張・胃捻転

    大型犬に多い病気で、大量のガスによって胃が拡張したり、ねじれたりする病気です。症状がひどければ胃の周りの血管を圧迫するため、重篤な症状を引き起こします。

    落ち着きがなくなった、吐こうとしても吐けない、大量のよだれなどの症状があらわれたら胃拡張・胃捻転を疑ってみましょう。またこの病気は緊急を要することがあるため、怪しいと思ったらすぐに動物病院へ連絡してください。

    心臓疾患

    心臓には4つの部屋と、循環する血液の逆流を防ぐ弁があります。

    ニューファンドランドは、この弁に異常が起き全身への血流が悪くなる「大動脈弁狭窄症」、心臓の部屋と部屋を分ける中隔に穴が開き血液が逆流する「心室中隔欠損症」、心臓の筋肉が薄くなることで血液を押し出せなくなる「拡張型心筋症」という3つの心臓疾患になりやすいとされます。

    これらは先天性ですが、初期症状が見つかりにくいため、定期的な検診で早期発見に努めましょう。

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    ニューファンドランドを家族に迎える方法と費用

    ニューファンドランドを家族に迎える方法と費用
    (am.eric.a.designer /shutterstock)

    ニューファンドランドの子犬の価格は45万円ほど(2022年3月時点)です。ニューファンドランドを迎える方法、費用について具体的に紹介していきます。

    ブリーダーからの紹介

    ニューファンドランドのようにペットショップで少ない犬種の場合は、ブリーダーを探すことで見つかる可能性があります。

    ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のこと。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから犬を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    ただし、ニューファンドランドのブリーダーも少ないため、根気強く探してみてください。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況を確認しなければならないケースもあります。また、ニューファンドランドは飼育頭数が限られるため、出会うには運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (Eric Isselee/shutterstock)

    特大犬(超大型犬)の平均的な飼育費用は、1カ月あたり3万~4万5,000円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で1万1,000~1万5,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万2,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、特大犬(超大型犬)の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均治療費:9万2,986円*
    • 異物誤飲の平均治療費:3万1,372円*

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    *ペット&ファミリー損保調べ(2020年4月~2021年3月 保険金支払い実績をもとに算出)

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、特大犬(超大型犬)の1ヶ月の保険料は2,300~5,400円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_特大犬

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で 決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    愛犬と楽しく暮らそう

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

    ペットライフに新しい発見を。
    ペットニュースストレージ編集部です。

    PNS編集部

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