明るく陽気な大型犬アイリッシュ・セターの特徴や飼い方、しつけなどをご紹介
2022.02.22 作成

明るく陽気な大型犬アイリッシュ・セターの特徴や飼い方、しつけなどをご紹介

PNS編集部

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赤毛をなびかせて走るアイリッシュ・セターは、美しい犬種として、とても人気があります。近年の小型犬の流行で数を減らしていますが、家族に優しく子どもとも遊んでくれる性格の良さで、良きパートナーとなってくれます。そんな明るく朗らかな大型犬、アイリッシュ・セターを詳しく紹介します。

もくじ

    アイリッシュ・セターってどんな犬?

    明るく陽気な大型犬アイリッシュ・セターの特徴や飼い方、しつけなどをご紹介
    (Reddogs/shutterstock)

    スレンダーで美しい毛並みのアイリッシュ・セター。いつも賑やかで憎めないところも。そんなアイリッシュ・セターの特徴や歴史について解説します。

    アイリッシュ・セターの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    大型犬に分類され、スラリと長く引き締まった手足が特徴の犬種です。優雅で気品に溢れる雰囲気がありますが、顔つきはどこか少年のように愛らしさを感じさせます。

    口元が困っているように見えることがあり、愛嬌たっぷりな家庭犬として愛されています。

    大きさ

    アイリッシュ・セターの体高は62~68cm。他の犬種同様、オスの方が若干大きい傾向があります。足が長く家の中では特に大きく感じることが多いでしょう。

    体重は28~32kg。筋肉質で引き締まった体型をしており、ほどよく筋肉を保つとバランスが取れて健康的です。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さ

    毛色

    艶やかな赤みの強い茶色の長毛が特徴的な犬種です。この茶色にはバリエーションがあり、赤みの強い明るめの「マホガニーレッド」と黒みが強い「ブラウン」があります。

    基本的にはマホガニーレッドが多く、子犬の頃には若干濃くても、成長と共に美しい赤毛になっていきます。この赤毛はジャパンケネルクラブでは正式名称である「リッチ・チェスナット(濃い赤栗毛)」と呼ばれています。

    アイリッシュ・セターの性格

    陽気で明るく、いつも楽し気な性格のアイリッシュ・セター。エネルギッシュで、特に子犬の頃は勢い余ってよく走りだすことも。

    騒がしい一面もありますが、成長と共に落ち着いていきます。家族が多いほど楽しく過ごし、人との共同作業や仕事をするのが大好きです。

    覚えたがりなので、家庭内での役割を教えておくと喜んでこなしてくれるでしょう。子犬の頃の落ち着きのなさをコントロールするためにも、早いうちからしつけをすることが重要です。

    アイリッシュ・セターの歴史

    アイリッシュ・セターは17世紀以降、猟犬として人と共に働いていた歴史があります。

    初期のアイリッシュ・セターは、セッター系の中でも白毛が混じるレッドアンドホワイトだったため、改良の過程で白毛が混じる個体も見受けられました。しかし、ドッグショーなどでは好ましくないとされ、色の混じりは繁殖の過程でほぼなくなっています。

    手足が長く美しい毛並みを持つ姿はブリーディングの賜物ですが、初期の姿は首が短く現在ほどスラリとした印象ではなかったと言われています。

     アイリッシュ・セターの飼い方のポイント

    アイリッシュ・セターの飼い方のポイント
    (MonRou/shutterstock)

    大型犬に分類されるアイリッシュ・セター。毎日を快適に過ごすための、しつけやお手入れなどのポイントを解説します。

    アイリッシュ・セターのしつけ方

    家族が大好きなアイリッシュ・セターは、忠誠心も高く、穏やかながらも家族を特別視します。そのため早い段階から上下関係を教えておきましょう。

    子犬の頃は勢いがあり、夢中になって物を壊したり、飛び立つ鳥や小型犬を追いかけたりすることもあります。これは狩猟本能によるものですが、家庭犬として行動をコントロールできるようしつけましょう。

    命令を受けたら「立ち止まる」こと、そして「命令どおりの行動をとる」という点を教えることが大切です。

    一度覚えたことは忘れず、きちんと従います。明るく朗らかな性格だからこそ、すべてを我慢させるのではなく、メリハリをつけた生活をさせてあげましょう。

    アイリッシュ・セターの散歩の仕方と運動量

    アイリッシュ・セターは、猟犬でもあったことから、運動量が多い犬種です。基本的には1日1時間以上を運動に使い、のんびり歩くだけでなくボール遊びや走り回るような運動をさせるようにしましょう。大型犬が集まるドッグランも向いています。

    家の中では床の滑りやすさで足腰への負担がかかるため、カーペットをひくなどして滑らないように注意しましょう。

    抜け毛とお手入れ方法

    アイリッシュ・セターはシングルコートで、抜け毛は少なめ。しかし、長毛であることから室内に抜け毛が目立つこともあります。美しい毛並みを維持するためには、毎日のブラッシングが理想的。

    最低でも週に3回程度は全身のブラッシングをし、散歩の汚れを落としましょう。長く鋭い先端のブラシでは皮膚を傷付けることがあるため、先端にガードがついたピンブラシが最適です。

    耳の毛が長くたれ耳なので、蒸れないよう耳のお手入れも定期的におこないましょう。家庭では市販のお手入れ剤で最低限のお手入れをしつつ、定期的にトリミングサロンや動物病院へ足を運んで健康を維持しましょう。

    アイリッシュ・セターの平均寿命

    アイリッシュ・セターの平均寿命
    (moncakk/shutterstock)

    アイリッシュ・セターの平均寿命は12歳~15歳。大型犬の中では比較的長生きする犬種です。

    アイリッシュ・セターの注意しておきたい病気

    アイリッシュ・セターの注意しておきたい病気
    (moncakk/shutterstock)

    アイリッシュ・セターの注意しておきたい病気について紹介します。

    アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は、ハウスダスト、花粉、ノミ、食べ物が原因でかかりやすい疾患と言われていますが、原因が取り除きにくい上に一度かかると治りにくい傾向があります。かゆみ、湿疹、脱毛などの症状がみられたら、病院で診てもらいましょう。

    胃拡張・胃捻転

    大型犬に見られる病気で、大量のガスによって胃が拡張したり、ねじれたりする病気です。落ち着きがなくなる、吐こうとしても吐けない、大量のよだれなどの症状があらわれたら胃拡張・胃捻転を疑ってみましょう。この病気は緊急を要することがあるため、怪しいと思ったらすぐに動物病院へ連絡してください。

    股関節形成不全

    成長期の大型犬に多い股関節の異常です。股関節に変形が起こり、うまく噛み合わなくなることで炎症を起こします。痛みが出るため歩行困難や、まっすぐ座れない、走れない、立ち上がるまでに時間がかかる、腰を振りながら歩くといった様々な歩行異常がみられます。

    外耳炎

    垂れ耳の犬種は耳道内の通気が悪く、外耳炎になりやすいです。耳を気にしている様子や、耳が臭うなどの症状がみられたら、すぐ病院に行きましょう。

    甲状腺機能低下症

    体の代謝に関わる甲状腺ホルモンの分泌が減ることで起こる病気です。高齢になるほど増える傾向があります。肥満や悲し気な表情、元気がなくなるなど、気付きにくい症状のため普段との違いに気付いたらすみやかに受診しましょう。

    進行性網膜萎縮症

    目の奥にある網膜が変異を起こし、視力が低下して失明する遺伝性疾患です。瞳孔が開いた状態になり、光を反射してキラキラしたビー玉のような目に見えるのが特徴です。多くの犬種で見られ、残念ながらこの疾患に関する治療法はありません。定期的に検診を行い早期発見に努めましょう。

    アイリッシュ・セターを家族に迎える方法と費用

    アイリッシュ・セターを家族に迎える方法と費用
    (Alexandra Morrison Photo/shutterstock)

    アイリッシュ・セターの子犬の価格は30万円ほど(2022年1月時点)です。アイリッシュ・セターを迎える方法、費用について具体的に紹介していきます。

    ブリーダーからの紹介

    ペットショップでアイリッシュ・セターを取り扱っているケースはあまりありません。迎え入れる際は、ブリーダーを利用しましょう。

    ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のこと。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから犬を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況の確認しなければならないケースもあります。また、アイリッシュ・セターは数が少ない犬種なので出会うにはかなりの運やタイミングが必要です。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (Dora Zett/shutterstock)

    大型犬の平均的な飼育費用は、1カ月あたり1万5,000~3万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で5,000~6,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万2,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、大型犬の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均的な治療費:7万~15万円
    • 異物誤飲の平均的な治療費:1万5,000~3万円 ほど

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、大型犬の1ヶ月の保険料は1,800~3,500円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など
    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_大型犬

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で 決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合1歳時のおおよその体重で加入タイプが決まります。

    愛犬と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

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