チベタン・マスティフの魅力とは?チベット生まれの超大型希少種をご紹介
2022.02.07 作成

チベタン・マスティフの魅力とは?チベット生まれの超大型希少種をご紹介

PNS編集部

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チベットの遊牧民とともに暮らしてきたチベタン・マスティフは、クマのような大きな体を持つ特大犬(超大型犬)です。もふもふの毛に包まれ、まるで大きなクマのぬいぐるみのような姿をしていますが、大きいのは体だけではありません。立ち上がれば子どもの背丈を超えるほどの巨大な体にふさわしく、強くて優しい心を持つチベタン・マスティフの魅力と暮らし方のポイントを解説します。

もくじ

    チベタン・マスティフってどんな犬?

    チベタン・マスティフの魅力とは?チベット生まれの超大型希少種をご紹介
    (Tatyana Kuznetsova/shutterstock)

    たくましさと愛らしさをあわせもつチベタン・マスティフは、熱烈な愛好家たちに愛されている特大犬(超大型犬)です。SNSにもその姿が投稿され、愛嬌あふれる表情を見せてくれています。

    チベタン・マスティフの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    骨太の大きな体と威厳のあるたてがみを持つチベタン・マスティフは、どっしりした力強い姿をした特大犬です。垂れた耳に大きな鼻、シワシワで愛嬌ある表情が魅力的で、SNSで人気が高いのもうなずけます。

    大きさ

    チベタン・マスティフの体高は、オスが66㎝以上、メスが61㎝以上にもなります。後ろあしで立ち上がれば、大人にも楽に手が届くほどの大きさです。個体によっては体重が100kgを超えることもあり、日本で家庭犬として飼うには大きすぎるかもしれません。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さ

    毛色

    チベタン・マスティフの主な毛色は、ブラック、黒地に茶の斑が入ったブラック&タン、ブラウン、ゴールドです。数は少ないものの、グレー&ブルー、グレー&ブルー&タンも存在します。足にホワイトが入る場合もありますが、極小であれば容認されています。

    チベタン・マスティフの性格

    大きな体のチベタン・マスティフは、温和で優しい犬です。飼い主さんへの忠誠心も強く、家族に愛情深く接します。しかし軍用犬として飼育されていたことからもわかる通り、警戒心が強く、家族を守ろうとする勇敢さも持ち合わせています。

    家庭犬として飼われている中で温和に改良はされているものの、知らない人に対して攻撃的になることがあり「飼いにくい」と感じる人も見受けられます。

    チベタン・マスティフの歴史

    チベタン・マスティフの歴史は古く、紀元前の書物にもその存在が書かれているほどです。かの有名なアリストテレスやマルコ・ポーロ、チンギス・ハンもその姿を認めており、ヒマラヤでは牧羊犬や僧院の護衛犬として活躍してきました。

    広く愛され活躍してきたチベタン・マスティフですが19世紀初頭には、チベットで絶滅の危機を迎えました。しかし、当時のイギリス国王や女王の寵愛を受けたことで、現在までその姿を残しています。

    2010年には中国でペットブームが巻き起こり、富裕層の象徴として億を超える金額での取引が盛んに行われ、世界中でニュースにもなりました。

    チベタン・マスティフの飼い方のポイント

    チベタン・マスティフの飼い方のポイント
    (Kat_marinina/shutterstock)

    巨大なチベタン・マスティフですが、実は愛情深く飼い主に忠誠を尽くす性格です。誰にでも簡単に懐くことはしませんが、信頼関係が築ければ最強のパートナーになってくれるはずです。

    チベタン・マスティフのしつけ方

    チベタン・マスティフは体が大きく、力がとても強いため、飼い主さんが力で制御することは非常に難しいといえます。そこで大切なのが信頼関係を築くことです。

    子犬時代からトレーニングを通して、強い信頼関係を作っていきましょう。普段から落ち着いた威厳のある態度で接し、怒鳴ったりせずに、うまくいったら褒めることを何度も繰り返しながらトレーニングすることが大切です。

    チベタン・マスティフの散歩の仕方と運動量

    チベタン・マスティフは自由に運動することが大好きです。ドックランなど自由に遊べる場所があればマメに出かけるとよいでしょう。

    散歩は1日に2回、それぞれ1〜2時間は確保したいものです。飼い主さんにとってみればとんでもない運動量と感じることもあるでしょうが、チベタン・マスティフにとっては楽しい時間です。坂道や階段を利用したり、いつもとは違うコースを気ままに歩いたりするのもおすすめです。

    飼育スペースを広くとり、足が滑らない工夫を

    大きなチベタン・マスティフには、広い飼育スペースが必要です。家の中で大暴れすることはあまりありませんが、ゆったりと過ごすための広さを確保しましょう。

    また、大きな体を支えるため、関節には大きな負担がかかっています。足元にコルクマットを敷くなど、足が滑らない工夫をしましょう。

    まめなブラッシングで皮膚を清潔に保とう

    もふもふの毛に包まれたチベタン・マスティフが高温多湿の日本で暮らすためには、こまめな手入れで皮膚を清潔に保つことが大切です。皮膚病や嫌な匂いを予防するためにも1日に数回ブラッシングを行い、抜け毛を取り除き、通気をよくして皮膚を清潔に保ちましょう。

    チベタン・マスティフの平均寿命

    チベタン・マスティフの平均寿命
    (Elena Sopot19/shutterstock)

    チベタン・マスティフの平均寿命は12歳〜15歳程度といわれ、大型犬の平均寿命と比べると長寿といえます。

    しかし、飼い主さんが健康状態に注意し、適切に管理することで寿命は変化するともいわれています。日頃から食事の量や運動量、表情や行動などよく観察し、おかしいと感じることがあればできるだけ早く獣医に相談するように心がけましょう。

    チベタン・マスティフの注意しておきたい病気

    チベタン・マスティフの注意しておきたい病気
    (Tatyana Kuznetsova/shutterstock)

    チベタン・マスティフの注意しておきたい病気について紹介します。

    股関節形成不全

    股関節がうまく発育せず、関節に異常を起こす病気です。足を引きずって歩く、腰を左右に振って歩く、つまずく、運動を嫌がるなどの様子が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。

    外耳炎

    耳の入口から鼓膜までの外耳の箇所に赤みやかゆみが出ることを、外耳炎といいます。年齢や犬種問わずに起きる病気で、耳が垂れた犬種では耳の通気性が悪いことから、耳の中が高温多湿になりやすく、外耳炎発症のリスクが上がりやすいとされています。

    腫れや滲出液(しんしゅつえき)が出てきて耳が臭ったり、頻繁に耳をかいたりするようになります。症状がひどくなれば、炎症は耳の中の方まで広がり治療が長期化するため、早めの治療が必要です。

    皮膚炎

    日本の高温多湿の気候は、皮膚炎の原因となります。普段のお手入れの際には毛の下に隠れている皮膚の状態をよく観察し、脱毛や出血がないかしっかりと確認しましょう。

    体をかゆがっている様子がみられたり、体を地面に擦り付けていたりする場合には特に注意が必要です。

    チベタン・マスティフを家族に迎える方法と費用

    チベタン・マスティフを家族に迎える方法と費用
    (Kat_marinina/shutterstock)

    繁殖が困難で希少種であるチベタン・マスティフは、入手困難なこともあり価格は非常に高価です。中国では富裕層の富と象徴とされていることもあり、最低でも100万円といわれ、最高では4億円という信じられない値段がついたこともあります。

    毛色や血統の良し悪しで変動しますが、日本での生体価格も100万円以上ともいわれています。

    チベタン・マスティフは、日本のペットショップで出会えることはまずありません。迎え入れる際は、ブリーダーを探すか輸入が主な方法となるでしょう。

    とはいえ、チベタン・マスティフのブリーダーは国内にそう多くはありません。国内で良い子犬が見つからない場合には、海外からの輸入も検討してみてください。ただし、日本に迎え入れるための輸送費がかかるため、犬の価格と合わせて高額になる傾向があります。

    子犬にこだわりがない人なら、タイミングが合えば里親という選択肢もありますが、チベタン・マスティフは国内では珍しい犬種なので出会うには運とタイミングが必要でしょう。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (Olga Aniven/shutterstock)

    特大犬(超大型犬)の平均的な飼育費用は、1カ月あたり3万~4万5,000円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で1万1,000~1万5,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万2,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、特大犬(超大型犬)の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均的な治療費:7万~15万円
    • 異物誤飲の平均的な治療費:1万5,000~3万円 ほど

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、特大犬(超大型犬)の1ヶ月の保険料は2,300~5,400円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など
    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_特大犬

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で 決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合1歳時のおおよその体重で加入タイプが決まります。

    愛犬と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

     

    著者・監修者

    PNS編集部

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