オーストラリアン・ラブラドゥードルの特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方をご紹介
2022.02.02 作成

オーストラリアン・ラブラドゥードルを飼うには?費用やサイズ、飼い方をご紹介

PNS編集部

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オーストラリアン・ラブラドゥードルは、ドゥードルの愛称で呼ばれる犬です。ふわふわした羊のような体毛が特徴的で、抜け毛も少ないことからペットとしても人気です。本記事では、オーストラリアン・ラブラドゥードルを迎え入れたいと考えている方向けに、オーストラリアン・ラブラドゥードルの特徴、性格、しつけ方などを紹介していきます。

もくじ

    オーストラリアン・ラブラドゥードルってどんな犬?

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの特徴は?飼い方、しつけ方、ペットとしての迎え方をご紹介
    (Lopolo/shutterstock)

    オーストラリアン・ラブラドゥードルをペットとして迎え入れる前に、性格、特徴はチェックしておきたいポイント。まずは、オーストラリアン・ラブラドゥードルの特徴や性格について紹介します。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの特徴・大きさ・毛色

    特徴

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは、ふさふさの毛に筋骨のたくましい大きな体、つぶらな瞳が特徴です。

    においや抜け毛が少ない体質で、ペットとしても人気があります。毛質はアンゴラ山羊のようにやわらかいフリース、細毛、ゆるい巻き毛の3種類があります。

    大きさ

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの子犬の大きさは、体高 35~52cm、体重7~23kgほど。成犬になると大きさはミニチュア、ミディアム、スタンダードの3つのサイズに分けられます。

    • ミニチュア(体高35~42㎝、体重7~13 kg)
    • ミディアム(体高43~52㎝、体重13~20 kg)
    • スタンダード(体高53~63㎝、体重23~30 kg)

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さのこと。

    毛色

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの毛色は、ゴールド、チョコレート、ブラック、クリーム、レッドなどの単色の他に、ゴールデンパーティーなどのパーティーカラー(白地に1色、または1色の斑があるもの)などがあります。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの性格

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは、セラピー犬として活躍するほど穏やかで、人懐っこい性格です。

    怯えている時、悲しい時はしっぽを巻く、嬉しい時はブンブンしっぽを振り回すなど、考えていることがしっぽの動きに出やすいので、しつけがしやすくペット初心者にもおすすめです。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの歴史

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは、1970年半ばにオーストラリアにある盲導犬協会が、ハワイ在住の盲目の女性から「盲導犬を導入したいが、主人が犬アレルギーで困っている」という相談を受けたことから、アレルギーを持つ方にも優しい犬種を生み出す活動から誕生した犬種です。

    アレルギー症状の出にくいスタンダード・プードルと、人懐っこく飼い主さんに忠実なラブラドール・レトリバーの交配から誕生しました。

    その後、スパニエル系の犬種やレトリバー種などの交配が進み、現在のオーストラリアン・ラブラドゥードルが誕生したとされています。

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    オーストラリアン・ラブラドゥードルの飼い方のポイント

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの飼い方のポイント
    (Danii Brown Photography/shutterstock)

    次に、オーストラリアン・ラブラドゥードルの飼い方のポイントについて紹介していきます。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルのしつけ方

    オーストラリアン・ラブラドゥードルはもともと介助犬だったことから聡明で、しつけがしやすい犬種です。飼い主さんには忠実な性格なので、子犬のうちからきちんと、良いことと悪いことを教えていきます。

    「おすわり」など、指示をして上手くいったら大げさに褒めて喜んであげると良いでしょう。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの散歩の仕方と運動量

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは運動が大好きな犬種です。1日2回、合わせて30分~1時間ほどを目安に散歩をしましょう。

    ただし、暑い夏でアスファルトの「照り返し」が心配な時期、雨や雪で足元が悪い時は、愛犬の安全を守るためにも無理をする必要はありません。

    【関連記事】
    犬の散歩を考える〜気温・天候・時間・体調によって散歩をしない選択肢を〜

    オーストラリアン・ラブラドゥードルが過ごしやすい室内温度

    オーストラリアン・ラブラドゥードルはふさふさの毛におおわれた犬種であるため、高温多湿に弱いです。室温、湿度を適切に保つようにしましょう。

    エアコンやヒーターなどで温度管理して、オーストラリアン・ラブラドゥードルが過ごしやすい室内環境を整えておきましょう。

    【関連記事】
    【プロドッグトレーナー監修】犬にとっての「適温」とは?愛犬に快適に暮らして欲しいから

    お手入れ方法

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは抜け毛が少ない犬種ではありますが、毛が伸びるため定期的なトリミングは欠かせません。月1回、シャンプー、トリミングを行いましょう。

    毛量が多く、毛玉になりやすい毛質なので、毎日必ずブラッシングしてあげてください。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの平均寿命

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの平均寿命
    (Darren Baker/shutterstock)

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは日本での飼育実績がないためはっきりとしたデータは出ておりませんが、平均寿命はおよそ10~15歳ほどです。

    犬全体の平均寿命は14歳ほど。中型・大型犬の寿命は13歳ほどと言われているため、オーストラリアン・ラブラドゥードルの寿命はやや長めです。長く元気でいてもらうためにも、日頃から愛情を持って接してあげましょう。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの注意しておきたい病気

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの注意しておきたい病気
    (Lopolo/shutterstock)

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの注意しておきたい具体的な病気について紹介します。

    股関節形成不全

    股関節形成不全とは、発育の途中で骨盤に形態的な異常が起こり、骨盤のくぼみと大腿骨の先端の関節がかみ合わず、上手く歩けなくなる病気です。

    股関節形成不全は症状が全く現れない軽度のものから、歩行が困難になり、手術をしなければならないほどの重度のものまであります。歩き方が不自然、階段昇降を嫌がる、動作の始めの動きが固い、走りたがらない、飛びつかないなどの症状がみられたら、すぐ病院で診てもらいましょう。

    肘関節形成不全

    肘関節形成不全とは、肘関節の発育不全により痛みが生じる病気です。肘関節は、「上腕骨(じょうわんこつ)」、「橈骨(とうこつ)」、「尺骨(しゃっこつ)」の3本の骨で形成されていますが、これらの骨に異常が起こり、発症します。

    大型犬に多く見られ、前あしの歩行異常の原因となります。歩き方などに異常を感じたら、すぐ病院で診てもらいましょう。

    外耳炎

    耳の入口から鼓膜までの外耳の箇所に赤みや痒みが出ることを、外耳炎といいます。オーストラリアン・ラブラドゥードルのような耳が垂れた犬種では耳の通気性が悪いことから、耳の中が高温多湿な状態になりやすく、外耳炎発症のリスクが上がりやすいとされています。

    重症化すると痛みが出る可能性もあるため、気になる症状が見られたらすぐ病院で診てもらいましょう。

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    オーストラリアン・ラブラドゥードルを家族に迎える方法と費用

    オーストラリアン・ラブラドゥードルを家族に迎える方法と費用
    (Cary Leppert/shutterstock)

    オーストラリアン・ラブラドゥードルの子犬の価格は、約40万円以上(2022年2月現在)。ただし、値段は性別、血統、購入方法によって変動します。

    オーストラリアン・ラブラドゥードルを迎える具体的な方法は以下の通りです。

    ブリーダーからの紹介

    日本のペットショップでオーストラリアン・ラブラドゥードルに出会うことは少ないため、ブリーダーからの紹介が主な方法となるでしょう。

    ブリーダーは、全国各地に存在する犬の繁殖を専門とする人のことです。犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから犬を譲り受けることができるため、事前に飼い方、注意点を教わることができます。犬の飼い方がわからないペット初心者でも安心して迎え入れることができるでしょう。

    また、実際に親犬の様子を事前に確認することができるため、成犬時のサイズ感などを予測する助けになります。飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    里親になる

    里親制度は、保護団体、保健所など引き取り手のいない犬、飼い主さんがいない犬を迎え入れて里親になる制度です。ペットショップ、ブリーダーと比べると費用が掛からないメリットがあります。

    ただし、里親募集によっては譲渡、引取後も必要に応じて飼育状況の確認しなければならないケースもあります。

    家族に迎え入れるまでに準備したいもの

    犬を迎え入れるまでに、準備しておきたいものは、以下の通りです。約4~5万円ほどをみておくとよいでしょう。

    【寝床の準備】
    ・ペットサークル
    ・クレート(ペット用キャリー)
    ・ベッド

    【日用品の準備】
    ・ドッグフード
    ・フードボウル
    ・水飲みボウル

    【トイレ用品の準備】
    ・トイレトレー
    ・トイレシーツ

    【ケア用品】
    ・ブラシ
    ・爪切り
    ・ペット用シャンプー
    ・歯磨きグッズ

    【その他】
    ・首輪
    ・リード

    事前に飼育環境を整えておく必要もあります。危険なもの、噛まれては困るものは片づけるなどしておきましょう。

    夏場はクーラーなど空調設備のできるものも備えておくと安全です。余裕があれば、犬が遊べるおもちゃなども買っておきましょう。

    【関連リンク】
    犬を迎える前に準備しておきたいもの
    犬を迎える前に整えておきたい室内のポイント
    犬をペットとして迎える時の心構え

     その他の初期費用

    役所への登録料やワクチン接種・健康診断の費用として2万~3万円ほどがかかります。 

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (zstock/shutterstock)


    犬の大きさや体重によって飼育費は異なりますが、中型犬・大型犬の平均的な飼育費用は、1カ月あたり1万5,000円~3万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で5,0000~6,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が2,000~12,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、3,000円~1万円以上の予算をみておきましょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で3~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると3,000円~4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均的な治療費:7万~15万円
    • 異物誤飲の平均的な治療費:1万5,000~3万円 ほど

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    ペット保険

    オーストラリアン・ラブラドゥードルは、ミニチュア、ミディアム、スタンダードと大きさが異なります。

    犬の保険料は、犬の年齢と体重によって変わるため、1ヶ月の保険料は以下を参考にしてみてください。*1

    • 小型犬(7.2kg以下):1,300~2,800円ほど*2
    • 中型犬(19.8kg以下):1,500円~3,100円ほど*2
    • 大型犬(39.6kg以下):1,800円~3,600円ほど*2
    • 特大犬(39.6kg超):2,300~5,400円ほど*2

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術・入院に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に上限がないか など

    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_小型犬

    *1参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」
    *2 犬の加入タイプ(小型犬・中型犬・大型犬・特大犬)は、ご加入時・ご継続時の体重で 決まります。ただし、1歳未満の幼犬の場合「犬種分類表」を参考に、1歳時のおおよその予測体重で加入タイプが決まります。

    *2023年4月時点の内容です。今後の商品改定等により、変更となる場合があります。最新の内容はホームページよりご確認ください。

    愛犬と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

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    著者・監修者

    PNS編集部

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