猫用おもちゃを選ぶときの注意点
2021.07.26 作成

猫とおもちゃの大切な関係。愛猫のストレス解消を考える

PNS編集部

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猫と言えば、自由気ままでマイペース。でも猫にだってストレスはあるのです。猫のストレスは何が原因でしょう?猫のストレス解消の強い味方「おもちゃ」についても解説します。

もくじ

    猫にとっておもちゃは必需品

    猫とおもちゃの大切な関係。愛猫のストレス解消を考える (Casey Elise Christopher /shutterstock)

    ストレス解消

    猫のおもちゃと言えば「猫じゃらし」。夢中でじゃれつく姿は「かわいい!」のひと言ですよね。シャッターチャンスを狙って延々とじゃらし、猫に怒られてしまった…という方も多いのではないでしょうか。 猫にとって、おもちゃは愛らしさを引き出すだけではなく、猫の心と体の健康のために重要なアイテムなのです。 そもそも、猫は狩りをして獲物を捕まえていた動物。生まれてから一度も狩りをしたことがない子猫にも、“狩りの楽しさ”は本能レベルで刻み込まれているのです。 「動くものを追いかけて捕まえる」「獲物を噛んで仕留める」この本能的な欲求を満たしてあげることで、猫は自然とストレス解消ができ、達成感や満足感を得ることで自信が持てるようになります。

    運動不足・筋力不足解消

    さらに、猫がおもちゃで活発に遊ぶようになると、運動不足や筋力不足が解消できます。研究段階ではありますが人と同様に刺激が増えることで、認知症の予防になる可能性があるといわれています。猫も肥満は万病の原因となります。 室内飼いで運動不足な猫が増えていますから、愛猫に元気で長生きしてもらうためにも、ぜひおもちゃを活用してみましょう。 おもちゃで飼い主さんが遊んであげればコミュニケーションが増えて、愛猫との絆がグッと深まりますよ。

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    あんなに気ままな猫にもストレスがあるの?

    あんなに気ままな猫にもストレスがあるの? (asey Elise Christopher /shutterstock)

    環境的要因

    人間からはストレスフリーに見える飼い猫の生活ですが、猫にだってストレスはあるのです。元々、猫は縄張りを持つ狩猟動物。自分の縄張り(テリトリー)が安全であるか、心地良く過ごせるかがとても重要です。 室内飼いの猫にとっては、普段暮らしている部屋や家が縄張りになります。以下のような環境は猫のストレスにつながることがあります。
    • 同居している他の猫やペット、赤ちゃんなどと相性が合わないケース。
    • 引っ越しなどで環境が変化した。
    • トイレが汚れていて落ち着けない。
    • 大きな物音やアロマなどの刺激がある。
    また、甘えん坊な猫にとっては構ってくれないことがストレスになり。逆に人間とは距離を置きたいタイプの猫なら、過剰なスキンシップにイライラしてしまうでしょう。

    狩猟本能が満たされていない

    猫は狩猟動物ですから、狩猟本能が満たされない欲求不満や運動不足も大きなストレス源となります。キャットタワーやキャットウォークなど、猫が運動しやすい環境を整えてあげたいですね。 猫がストレスを感じると、便秘や下痢、食欲不振、過度なグルーミングといったストレスサインが現れます。時には皮膚炎や膀胱炎といった病気を引き起こす場合もあります。 長期的なストレスは免疫の低下にも繋がるので、「たかがストレス」と思わずに早めに原因を取り除くようにしましょう。

    猫じゃらし以外のおもちゃは何がある?

    猫じゃらし以外のおもちゃは何がある? (Chendongshan /shutterstock) 「さっそくストレス解消のために愛猫と遊ぼう!」そう思ったとき、欲しくなるのが猫のおもちゃ。今は猫じゃらし以外にも様々なタイプのおもちゃがありますので、代表的なものを紹介していきます。 おもちゃで遊ぶ際は異物誤飲に注意し、破損しやすい箇所や劣化した箇所がないか確認した上で使用するようにしましょう。

    猫じゃらし

    言わずと知れた、ザ・猫のおもちゃ。スティックタイプと釣り竿タイプがあり、猫と一緒に遊びたい飼い主さんにぴったりです。走ったりジャンプしたりと激しく動くので、遊びたい盛りの仔猫や運動不足気味の猫におすすめです。

    ボール

    一人遊びにも、飼い主さんとの遊びにも使える万能選手。カラフルなものや鈴が入っているもの、フェルトや植物のつるで出来ているものなど、バリエーションも豊富です。

    トンネル

    多頭飼いしているおうちや狭いところが好きな猫におすすめなのがトンネル。中に入っているときに飼い主さんが猫じゃらしなどのおもちゃを入れると盛り上がりますよ。遊び場としてだけでなく、リラックススペースとしてもよいでしょう。

    ぬいぐるみ

    ストレス解消にイチ押しなのがぬいぐるみ。噛みついたり引っかいたりして、思う存分狩猟本能を満たすことができます。後ろ足で蹴って遊ぶ「けりぐるみ」や、噛みついて遊べるように耐久性が高いものもあります。

    光るおもちゃ

    壁や床にレーザーポインターの光を当て、その光を猫が追い掛けて遊ぶタイプのおもちゃ。飼い主さんがあまり動かずに遊べるので、疲れているときや体力に自信がない方におすすめです。直接触れるおもちゃではないので、壊れる心配がないのもメリットです。

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    “お気に入り”を見つけるためのヒント

    “お気に入り”を見つけるためのヒント (Lario/shutterstock) 人気のおもちゃを買ってきていざ遊ぼうとしても、愛猫が見向きもしない…という話は“猫あるある”ですね。

    猫が興味を示すおもちゃの特徴

    一般的に猫が好むおもちゃの特徴には、「色鮮やか」「獲物のような音(カシャカシャ・パタパタ)がする」「見た目や質感が本物の獲物っぽい」「爪や歯を立てやすい」といった要素が挙げられます。 普段から愛猫の好きな要素や遊び方をよく観察して、複数のおもちゃを試してみてくださいね。同じようなおもちゃでも素材が違うだけで知らんぷりというケースもありますから、「うちの子はおもちゃで遊ばないんだな」と思わず、気長にチャレンジしてみましょう。

    愛猫が好きな動きに合わせておもちゃを動かす

    猫じゃらしなどの飼い主さんが動かすタイプのおもちゃは、動かし方も重要です。ジャンプが好きな子、低いところを素早く動くのが好きな子、ランダムな動きが好きな子など、千差万別。ぜひ愛猫が夢中になる動きを見つけてくださいね。 【子猫の場合】 子猫には元気いっぱい跳ね回れる猫じゃらしをはじめ、様々な種類のおもちゃを経験させてあげましょう。 【成猫の場合】 成猫になると徐々に遊ぶ時間が減って落ち着いてきますが、キラキラしたりカシャカシャ音がするような、狩猟本能を刺激するおもちゃを用意してあげるとよいでしょう。 【シニア猫の場合】 シニア猫は身体能力の衰えや気持ちの変化から、動き回るおもちゃよりもぬいぐるみやトンネルといった、穏やかに遊べるおもちゃを好むことが多いようです。 認知症予防のために、知育おもちゃを取り入れるのもおすすめですよ。

    猫用おもちゃを選ぶときの注意点

    猫用おもちゃを選ぶときの注意点 (SunRay BRI Cattery /shutterstock)

    耐久性のあるものを選ぶ

    猫の遊びは狩猟の代替ですから、どうしても激しい遊び方になりがち。ですので、猫用おもちゃを選ぶときは「安全性」「耐久性」を必ず意識するようにしてくださいね。 特にぬいぐるみや猫じゃらしは爪や歯の攻撃に遭うので、もろい素材ではないか確認しましょう。壊れやすいおもちゃは結果的にコストがかかり、猫のケガや誤飲に繋がる危険性があります。 おもちゃは与えっぱなしにせず、遊び終わったら片付けたほうがよいでしょう。時々、飼い主さんが損傷度をチェックするようにしましょう。

    誤飲の可能性がないかチェックする

    「安全性」の面で守ってほしいのが、小さなおもちゃは避けること。誤飲してしまわないよう、飲み込めないサイズのおもちゃを選ぶようにしましょう。 本体が大きくても、小さなパーツ(ひも・ボタン・金具など)が取れてしまって誤飲に繋がるケースもあります。パーツがしっかりついているか、噛み切ってしまわないか、確認してください。 特に誤飲が怖いのは、【電動のおもちゃ】です。電池を飲み込んでしまうと非常に危険なので、電池部分のふたが簡単に開いたりしないか、しっかりチェックすることが必要です。 【光るおもちゃ】の場合は、光を猫の目に直接当てないように気をつけてください。 猫の心と体の健康を守るために欠かせない「おもちゃ」。ぜひ愛猫にぴったりのお気に入りおもちゃを見つけて、ストレスフリーな毎日をプレゼントしてあげてくださいね。 【関連記事】 猫はけんかする生きもの?かしこい飼い主の「けんかの止めかた」 猫の鳴き声から読みとる、4つのサイン 猫が甘噛みをする理由とは?
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