ペット保険(犬・猫への保険)「ペット&ファミリー」TOP    >    ペットニュースストレージ(全ての記事一覧)    >   猫のコラム記事一覧    >   猫はけんかする生きもの?かしこい飼い主の「けんかの止めかた」
2019.02.13

猫はけんかする生きもの?かしこい飼い主の「けんかの止めかた」

多頭飼いにおける、猫どうしのけんかに悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。本来猫は群れでは暮らさないため、「群れていること」のストレスが関係していると言われています。それでは飼い主がその際にとる正しい行動とはなにか、「けんかの止めかた」を考察していきましょう。

猫はけんかするのが普通なの!?

(BrAt82/shutterstock)

実は猫は決して好戦的な動物ではありません。ほかの猫とにらみ合いになった時も、たいがいはお互いの体格などで判断して、争わずにやり過ごす選択をします。もちろんこれは猫だけに限ったことではありません。けんかして負傷したらそのまま命の危険にさらされるわけですから、特に野生動物にはそのような特徴があります。
できるだけけんかをせずに、平和に生きていきたいと思うのは、もちろん猫だって同じなのです。

猫がけんかする時の鳴き声は?けんかする原因は?

(DavidTB/shutterstock)

猫が怒ると毛を逆立てて、普段は聞かないような「ウー」とか「シャー」といった威嚇する鳴き声を発したりします。
これは相手に対しての警告でもあるわけですが、この段階で相手が引かない場合は、本格的なけんかへと発展することが多いです。
そもそも平和に生きていきたいはずの猫なのに、なぜそうなるのか。
ひとつは、自分のテリトリーを侵された場合。
これは野良猫たちに当てはまります。食事や水、ゆっくり眠れる場所の確保、野良猫たちは命がけで毎日を過ごしていますから、飼い猫とはまた違った理由でけんかになるのです。
さらに、雄猫は発情期になると雌猫を求めてさまようので、自分の子孫を残すために、時にはほかの雄猫とけんかして勝たなければならない場面も。

多頭飼いの飼い猫におけるストレス

(Urban Images/shutterstock)

飼い猫はまた違います。いつでも休める寝床、完全に保証されている食事や水。ということは、家の中で縄張りを持つ必要はないはずです。生存に必要なものはすべて手に入るのですから。
ただし、飼い猫には飼い猫なりのストレスがあるのです。
そもそも猫は単独行動をする生きものです。多頭飼いでは相性の良し悪しに限らず、パーソナルスペースに別の猫がいるというのは、それなりにストレスを感じるのではないでしょうか。
とはいえ、時間をかければ馴化できることではあるでしょう。ただし、それは相性のよい猫どうしの場合であり、相性の悪い猫たちだと、飼い猫であってもけんかはどうしても避けられない場合があるかもしれません。相性ばかりは、実際に暮らしてみなければわからないところもあります。
指針としては相性の悪い組み合わせとして、

雄の成猫+雄の成猫
雌の成猫+雌の成猫
シニア猫+子猫

というものがあります。
雄の成猫は去勢が済んでいるのなら、仲良くすることもできるかもしれません。けれども去勢なしの場合は、家の中といえども縄張り意識がどうしても強くなり、けんかに発展することが多いと考えて間違いありません。

猫のけんかを仲裁するべきか

(Temduang/shutterstock)

けれども、猫たちだって無益な争いはしたくないわけです。流血するくらいの激しいけんかに発展することは少ないとも言えます。けんかの途中でだいたいはどちらかが引きます。相手が反撃をしなくなれば、けんかはそこでおしまいです。勝ったほうの猫は、それ以上無駄な攻撃をしません。
飼い主としてはそれを「見守る」ことがまず第一義となるでしょう。下手に仲裁するつもりで中に入っていけば、こちらがケガをすることになりかねませんし、猫どうしも途中で中断させられたフラストレーションがたまり、今度はもっと激しい衝突になりかねません。

猫のけんかで飼い主が気をつけたいこと

(cynoclub /shutterstock)

多頭飼いをしているのであれば、猫どうしがけんかになっても、できるだけダメージが少なくなるように事前にしておくべきことがあります。
まずは、爪を切っておくこと。
猫が本気でけんかをするときは、相手の急所を爪で狙ってきます。それでも大事にならないように、日頃から爪は短く切っておきましょう。
そして、けんかで劣勢になった猫のために、逃げ場所をつくっておく。
クレートなど、その猫がちゃんと逃げ込める場所を確保しておくことです。これでやり過ぎを防ぐことができます。
ここでポイントは、その猫専用の居場所であること、ということです。共有スペースでは意味がありません。ここにいれば絶対安心、というスペースをつくっておくことです。
さらに、トイレは一匹ずつに分けて用意すること。ほかの猫の排泄物で汚れているトイレは、かなりのストレスになり得ます。そのストレスからさらに猫どうしのけんかになることもあるのです。

かしこい飼い主の「猫のけんかの止めかた」

(Lars Christensen /shutterstock)

しかし時に、エキサイトしすぎて見境のない事態になることがあります。
その時は躊躇せず、猫どうしのけんかを止めることです。
愛猫に多少引っかかれてもなんということはありませんが、スマートな方法として、わざと何かを落として大きな音をたてるのも有効です。猫たちはそれに驚いて動きが止まります。
あるいは、何かで気を引くこともよいでしょう。チュールやおもちゃ、猫たちの興味のあるものを使います。
当たり前のことですが、猫を叩いたり、大声で怒鳴ってはいけません。余計に恐怖心を植えつけて、情緒不安定になり、さらに攻撃的になることもあります。

室内で飼っている猫たちが、命の危険まで及ぶけんかをすることは考えにくいです。ただし、激しいけんかになった場合は、飼い主さんが最後には止める、その覚悟で猫たちを見守ってあげてください。威嚇行動が終わらないのであれば、別の部屋に落ち着くまで隔離しましょう。そのような調整を飼い主がすることで、きちんと「家族」の絆が生まれてくるはずです。