このところ、とても人気のあるラグドール。人懐こくフレンドリーなところが猫好きの間で話題になっているようです。今回はそんなラグドールの魅力と正しい飼い方についてお話していきましょう。
このところ、とても人気のあるラグドール。人懐こくフレンドリーなところが猫好きの間で話題になっているようです。今回はそんなラグドールの魅力と正しい飼い方についてお話していきましょう。
今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?
もくじ
gor_Shevchenko_/shutterstock
猫といえば一般的に「そっけない」イメージがある動物だとまことしやかに囁かれていますが、実際にはそんなことはありません。個体差もあり、育てられた環境にも左右されます。
さらには、犬のような人懐こさがある猫種も存在します。
今回お話するラグドールはそのような人懐こい猫といえます。
なんと「抱っこ好き」と言われるくらいの懐っこさが特徴でもあり、性格は穏やかで、飼いやすい猫とされています。
Ria Peene /shutterstock
そんな人懐こいラグドールですが、体が他の猫種とくらべて大きいのが特徴です。筋肉質でがっしりしているその体躯は、さぞ運動能力が高いのだろうと想像してしまいますが、実際には「飼い主のひざの上ででのんびりする」ことが大好きなおっとり系。大きな声で鳴いたりすることも少ないと言われています。
ゆえに集合住宅など、都会の住環境でも飼いやすく、都市環境で人気があるのもうなづけます。
ラグドールの毛色はバイカラー(白と他色の2色)です。その美しいシルクのような毛並みは、スキンシップ中にもため息が出てしまうゴージャスさ。ラグドールはスキンシップが大好きなので、この感覚はまさにラグドールの飼い主の特権なのです。
そもそもラグドールとは「ぬいぐるみ」の意味です。激しい動きはあまりしませんし、抱っこされればそのまま身をまかせてくれる従順さが特徴なので、このネーミングになったことは想像に難くありません。
飼い主のそばにいることが大好きで、他の動物よりも人間に興味があり、その穏やかさゆえに子どもや高齢者にもぴったりな、現代社会に寄りそう猫なのです。
Ria Peene /shutterstock
それではラグドールが注意しなければいけない病気とはなんでしょうか。
それは「肥大型心筋症」という病気です。これは遺伝疾患が多いとされています。
肥大型心筋症とは、心臓の筋肉である心筋が異常に厚くなり、心臓の中の血液の量が減ってしまい、拍動で全身に送れる血液の量が少なくなるというものです。
その結果、元気がなくなる、疲れてしまう、食欲がなくなる、などの症状があらわれます。
ただし、初期の段階ではまったく気づかないことがほとんどです。そのため、健康診断などをまめにして、早めの対応をとることが大切です。
心筋症が進行すると「肺水腫」になることがあります。そうなると大変呼吸が苦しくなり、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる状態)を引き起こすこともあります。
治療法としては、内服薬が中心です。血圧降下剤や抗不整脈薬などさまざまな種類の薬がありますが、いずれも根治はできません。病気の進行を緩やかにして、負担を軽減するくらいの効果に限られます。
それでは予防法はないのでしょうか。
残念ながら心筋症が発症する原因は不明であることが多く、初期では症状も出づらいため、予防が難しい病気です。
やはり定期的な健康診断で心拍数の測定や、聴診器による心雑音のチェックなどをしていくことが唯一の予防法と言えるでしょう。心筋症に限ったことではありませんが、病気というものは重症化させないことがとても重要であり、そのためにできることはたくさんあります。
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ラグドールは日常のお手入れが欠かせない猫です。
たとえば被毛はとても豊かで厚めなので、毎日のコーミングはかならずしましょう。コーミングはほどよい皮膚へのマッサージにもなるので、血行をよくすることにもつながります。血の巡りをよくするというのは、健康への道しるべでもあります。たいがいの病気は血液循環が悪いと悪化します。そういうことを意識しながらコームでやさしく撫でてあげてください。
ラグドールは成長の遅い猫です。およそ4年かけてゆっくりと成猫になります。それは日常ケアをしっかり施すじゅうぶんな理由になるはずです。かいつまんで言えば、子猫時代が長いわけですから。
子猫というのは考えもつかないようなトラブルを引き起こしたりします。誤飲や誤嚥もそのひとつですし、危険がいっぱいな時期なのです。
飼い主がどれだけその子を見ているか、気にかけているか、ということをあらためて確認する指針は子猫時代にあります。
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ここまでお話してきて、ラグドールの愛らしさにまいってしまう人が続出するのも自明という気がしますが、さらによりよくラグドールとの生活を楽しむためのちょっとしたコツを最後に述べていきたいと思います。
・キャットタワーは必要ない?
ラグドールはそもそもそんなに激しい運動を好まない猫です。
しかも高い場所を飛んだり跳ねたりはしないと言われています。ということはキャットタワーはあまり必要ないということになりますが、「居住空間」としてのキャットタワーであれば用意するのもよいと思います。
・ごはんはどうしたらいい?
ラグドールはその大きな体躯と比例するように、食欲旺盛な猫といえるでしょう。子猫時代には高たんぱくで高カロリーなフードを選ぶようにしてください。ゆっくり成長するラグドールですが、その頃の食事情は将来の成猫の体づくりに大きく影響します。
手作り食にするのであれば、猫は「完全肉食」だということを踏まえながら、さまざまな食材を試してみましょう。カロリー計算なども勉強しておくことが望ましいです。
ラグドールはとても飼いやすい猫です。
けれども、それでも病気になったり、粗相をしたり、なにかしらの困りごとをもたらしたりもするでしょう。それは生き物として当然のことです。ラグドールに限ったことではありません。
どうかあなたの家族のラグドールを愛してあげてください。それ以上の幸福をラグドールは与えてくれるはずです。
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