2019.01.10 作成

現代の猫には爪切りが必要!「爪とぎ」と「爪切り」は役割が違う

PNS編集部

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もともと外で過ごすのが一般的だった猫たち。近年では「家族」として室内で暮らす子が増えています。暮らしの環境が変化するということは、施すケアも変わってくるということ。そのひとつが、猫の爪切りです。 外で暮らすためには猫の鋭く尖った爪が不可欠ですが、部屋の中で人間と暮らすには、かえって危険を招くことがあります。今回は、猫の爪に関するお話です。

もくじ

    現代の猫は、爪切りが必要

    Yimmyphotography/shutterstock

    近年ではマンションやアパートに住む人々も猫と暮らしはじめ、室内のみで飼う家族が増えてきています。猫と室内で共に暮らす場合、爪切りが大切だということをご存知ですか?

    猫の爪は狩りをしたり木に登りやすくするため、鋭く尖っています。外で暮らす猫にとってこの鋭い爪は打って付けですが、物に溢れた室内では、かえって危険を招いてしまいます。猫の爪切りには、尖った爪を丸くしてあげる役割があります。つまり、室内で暮らす現代の猫にとって、爪切りは必要なケアなのです。

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    「爪とぎ」と「爪切り」は役割が違う

    Yimmyphotography/shutterstock

    外で生活をする猫は、狩りをしたり木に登ることで自然と爪が削れていきます。いわゆる”爪とぎ”ですね。爪とぎは生後5週目あたりから見られる、猫の本能的な行動のひとつ。誰かが教えなくとも、猫は自然と爪とぎをするようになります。

    爪とぎの一番の役割は、古くなった層をはがし、新しい尖った爪を出してあげること。つまり爪とぎをしても、爪は鋭く尖ったままなのです。室内で暮らしている場合、鋭い爪がソファやカーテンに引っかかり危険を招くことも。

    尖った爪を丸くしてあげるためには、爪切りをして整える必要があるのです。「爪とぎ」と「爪切り」の役割は異なることを忘れないようにしましょう。

    「爪とぎ」と「爪切り」の準備 自宅用の「爪とぎ」と「爪切り」を用意しよう

    Yimmyphotography/shutterstock

    猫と室内で暮らしている場合、自宅用の爪とぎアイテムと爪切りの両方が必要になります。

    爪とぎはポールタイプや壁に貼れるもの、ケージの中で使用するものなど様々です。ライフスタイルや年齢に合わせて、その時その子に合うものを選ぶようにしましょう。

    爪切りは「ギロチンタイプ/ハサミタイプ/ピコックタイプ/電動やすりタイプ」の4種類にわかれます。ギロチンタイプは爪を切るときにパチッと音がしないため、音が苦手な子にもオススメです。爪が柔らかい子猫は、ハサミタイプでも良いでしょう。

    猫の爪切りをしてくれるトリマーさんもいますので、不安な方はプロの力を借りるのも大切なこと。そのときに、うちの子にはどのタイプが適切なのかアドバイスをもらうと良いかもしれませんね。

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    シニアになると、爪とぎをしなくなることも

    Phannasit/shutterstock

    猫は歳を重ねると、メンドウになって爪とぎをしなくなることがあります。猫は爪とぎをしなくなると、古い層が残って太い巻き爪になってしまいます。そのまま放っておくと巻いた爪が肉球に突き刺さり、炎症を招いてしまいます。それだけでなく、足をかばって歩くようになるため、関節に支障をきたす可能性も考えられます。

    愛猫が爪とぎをしなくなったら、小まめに爪切りをしてあげるようにしましょう。自由奔放な猫たちですが、毎日しっかりと観察し、小さな変化にも気づいてあげられるようにしましょうね。

    猫と快適に暮らすために

    Joey Thebeau/shutterstock

    犬と異なり、自分で爪のケアができると思われがちな猫たち。たしかに自ら爪とぎはするものの、室内で暮らすためにはそれだけでは不十分。猫と家族がお互い気持ちよく暮らすためにも、小まめに爪切りをして形を整えてあげるようにしましょう。

    そして、猫の巻き爪を防ぐためにも常に我が子を観察することが大切です。「最近爪とぎをしなくなったなぁ…」と思ったら、爪切りの頻度を上げるようにしましょうね。

    本来、外で暮らすのが一般的だった猫たち。環境が変化するということは、私たち家族が施すケアも変わるということ。愛猫とあなた自身が快適に過ごすためには、今何が必要なのか…常に考えることも、素敵なニャンライフをおくる秘訣になりそうですね。

    著者・監修者

    PNS編集部

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