
愛猫のためにケージを用意している飼い主さんは多いことでしょう。しかし多頭飼育になると、「ケージは必要?」「1匹につき1つのケージを用意するの?」などと疑問を感じるのではないでしょうか。今回は、猫を多頭飼育している飼い主さんのケージ使用状況について調査しました。
もくじ

猫のお迎え時や猫同士の相性が合わなかった場合、生活スペースを分けられるように猫のケージや別室は必須といわれています。
新しい猫と先住猫の対面が無事に済み、その後はケージを利用していない飼い主さんも一定数いますが、ケージは1匹につき1つの用意が理想とされています。
理由としては、新しい猫と先住猫が問題なく過ごせている場合でも、それぞれの猫が安心して過ごせるテリトリーとしてケージを使用することでストレスを軽減することができます。
感染症が発生した場合、猫同士の感染を防ぐためや、フードの横取りの防止のためにもケージを活用することができます。ケージに慣れておくことで震災時に避難先での生活にも役立つでしょう。
ケージ内でトイレや食事もできる大きさのものであれば、多頭飼育で難しいといわれる健康管理がしやすくなるメリットもあります。
下痢や血便、食欲不振などをどの子が起こしているのかが早く見つかれば、治療をスムーズに行うことができます。

多頭飼育において、実際に飼い主さんがケージを使用する場面は上記の通りでした。
猫は薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)で、明け方や日没直後は活発になりがちです。細切れ睡眠で夜中に起きていることも少なくありません。
安心して寝られるよう、就寝中はケージに入れるという声がもっとも多くなりました。
基本的には室内で自由に過ごさせているものの、飼い主さんがちょっと目を離すときはケージに入れるという声も多いです。
「ケージに入れるのはかわいそう」という飼い主さんもいますが、猫の安全を確保するという点では、目を離す際にケージを活用するのが好ましいでしょう。
1匹が体調不良でも、もう1匹が元気でちょっかいを出してしまうこともあります。
病気やケガで安静にする必要がある場合は、ほかの猫に近寄らせない、体調不良の猫の行動を制限するためにケージに入れているようです。
またケガや手術の後などは、ほかの猫がグルーミングして傷口を化膿させないためにケージに入れておくのもよいでしょう。
お互いの存在に慣れて共同生活をスタートできたとしても、何らかのきっかけで威嚇したりケンカを始めたりすることもあります。
そんなとき、猫を別々のケージに入れて隔離することで、猫同士はもちろん飼い主さんの安全を確保できます。
猫だけで留守番をする際など、飼い主さんの目が届かないときに誤飲や誤食をしたり、高所から落ちたり、電源コードをいたずらして感電したりするなど、事故やトラブルが起こる可能性もあります。
飼い主さんが見ているところでは大丈夫でも、猫だけになれば思わぬ行動をとることも考えられます。留守番中は猫をケージに入れておくことで、安全を確保できるでしょう。
先住猫と新しい猫を始めて対面させるときは、猫同士の安全確保のために新しい猫をケージにいれた状態で会わせましょう。
「自分のテリトリーに敵が侵入してきた」と感じて猫同士がケンカしたりケガをしたりすることを防げます。
また、新しい猫が感染症をもっている可能性もあります。しばらくケージにいれた状態でお互いを慣らしつつ、先住猫への感染を広げないようにすることもできます。
ケージの中は自分のテリトリーだと認識すれば、そこが猫にとって安心できるスペースとなります。
ケージの中だけで生活させるとストレスや運動不足による病気が心配になりますが、猫が自分のテリトリー=ケージをもつことにはメリットがあります。
苦手な来客があったとき、静かに過ごしたい時など、猫が自由にケージに出入りできるようにしておくという声も見受けられました。

猫を多頭飼育している飼い主さんが使用しているケージには、金属製やプラスチックなど丈夫な素材で、中型や3段、2段などある程度の大きさや上下運動ができるものを使用している方が多いようです。
ケージは猫の安らげる大切なスペースとなります。これからケージを用意する場合は、次の点を考慮し、1匹につき1つケージを用意するとよいでしょう。
ケージの中で猫がストレスなく過ごせるよう、猫が入れるだけでなく食器や給水機、ベッドやトイレなどを置くスペースも必要です。
迎え入れたときは子猫だったとしても、成長後の大きさを考慮して十分な広さのあるものを選びましょう。
留守番中など、ある程度長い時間ケージに入れることを想定しているなら、猫が上下運動できる2段・3段タイプがよいでしょう。
ただし、子猫はまだ段差を飛び越えられなかったり高所から降りられなかったりすることもあります。
成長後も病気やケガなどで安静にしたい場合に備えて、段数やステップ数などを変えられるものやケージ自体の使い分けも検討してください。
水やフードをこぼしたり、猫砂をあしにつけたまま動いたりすることでケージは汚れます。きれい好きな猫は、トイレや生活スペースが汚れていると体調に支障をきたすことも。
清潔を保てるようトイレ周りに余裕があり、丸洗いできる素材のケージを選ぶとよいでしょう。
市販のケージは基本的に安全面に配慮された設計になっていますが、残念ながら、ケージの柵にあしが引っかかって骨折をした、首輪が引っかかって窒息しかけたといった事故もあります。
愛猫の性格や好みを考慮しつつケージの形状や素材などを選んでください。
また、すでに完成品が販売されていることもありますが、ケージが大きくなるほど組み立て式になっていきます。飼い主さんが組み立てやすいかどうかも選ぶポイントといえます。
据え置きタイプだけでなく、キャスターがついて自由に動かせるケージもあります。
ケージ周りは猫の抜け毛やほこりなどがたまりやすいため、掃除しやすいようキャスター付きのケージを好む飼い主さんも見受けられます。
今回のアンケートでは下記のメーカーがおすすめとして上がりました。
アイリスオーヤマは、家具や生活家電なども取り扱う国内メーカーです。インテリアに馴染み手ごろな価格で購入できるケージを取り扱っています。
トイレや食器、給水機などのほか、キャットタワーやトンネルなど大型のおもちゃも扱っています。
リッチェル(Richell)は、ペットやベビー用品など幅広い日用品を取り扱う国内メーカーです。
折りたためる猫用ケージから、子猫から多頭飼育に対応したサークル(ケージ)、猫用の食器や爪とぎまでさまざまなアイテムが用意されています。
リッチェル(Richell)の猫用ケージのラインナップはこちら
マルカンは犬や猫の他にウサギや鳥などの小動物など幅広いペット用品を取り扱っている国内メーカーです。
キャットタワー付きのケージのほか、脱走防止ネットやおもちゃ、給水機、自動給餌器など幅広い商品を扱っています。
ペティオ(Petio)は犬や猫のフードをはじめさまざまなペット用品を扱う国内メーカーです。
高さを調整できるケージから、ハンモック、ステップ、トイレ、食器、おでかけグッズなど多くのペット用品を取り扱っています。
飼い主さんに人気のケージメーカーを参考に、愛猫用のケージを選んでみてくださいね。
猫を多頭飼育している飼い主さんの、ケージ使用について実態を調査したところ、自由を好む猫のイメージからか、猫の多頭飼育でケージを使用している飼い主さんは45.9%と過半数を下回りました。
しかし、猫の安全や健康のためには、適宜ケージを使用することが望まれます。
これから多頭飼育を始める飼い主さんも、多頭飼育でケージを使用していない飼い主さんも、この機会にケージの使用について検討してみてください。
アンケート調査概要:
調査期間:2024年1月
調査対象:犬猫を飼育している20代から60代までの男女
調査方法:インターネット調査(Webアンケート調査)
回答者数:111人