猫の予防接種の費用はどれくらい?感染症の治療費・ウイルスに強い体づくりも解説
2023.06.26 作成

猫の予防接種の費用はどれくらい?感染症の治療費・ウイルスに強い体づくりも解説

PNS編集部

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愛猫に予防接種を受けさせようか迷っている飼い主さんのために、ワクチンの費用や種類を解説します。ワクチンの費用は、接種する数や受ける動物病院によって変動するため相場をつかみにくいものです。動物病院は全般的に高額なイメージがあり、なかなか踏み切れない飼い主さんもいるかもしれません。本記事はそんな予防接種の疑問を解決。予防接種とあわせて実践できる感染症対策も紹介します。

もくじ

    猫の予防接種とは

    猫の予防接種の費用はどれくらい?感染症の治療費・ウイルスに強い体づくりも解説
    (Stock-Asso/shutterstock)

    予防接種は愛猫を感染症から守り、ほかの動物へ感染を広げないために行う予防医療です。外出をほとんどしない猫にも感染力の強いウイルスに感染してしまう可能性はあります。

    猫の予防接種は義務ではありませんが、予防接種で防ぐことができる病気は命を落とす可能性の高い感染症のため、毎年の接種が推奨されています。

    万が一感染症にかかっても重症化を防げるため、猫の健康寿命を確実に伸ばすことができるでしょう。

    予防接種で予防できる猫の感染症

    猫の予防接種では、複数のワクチンを同時接種する混合ワクチンが採用されます。

    主に次のような感染症に対するワクチンを、住んでいる地域、飼育環境(犬などのほかの動物と同居しているか、完全室内飼育なのか、室外に出る可能性があるのか)などによって獣医と相談の上で選択しましょう。

    • 猫カリシウイルス感染症
    • 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペス)
    • 猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
    • 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
    • 猫クラミジア感染症
    • 猫免疫不全ウイルス感染症(FIV/猫エイズ)

    猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症は、猫の飼育環境にかかわらず接種が推奨されているコアワクチン。そのほかはノンコアワクチンと呼ばれ、地域の感染状況や猫の健康状態をふまえ必要に応じて接種を検討します。

    猫の場合は、コアワクチンの3種を接種することが多いです。ノンコアワクチンを含む4種または5種混合ワクチンは、動物病院と相談しながら接種を検討しましょう。なお、猫免疫不全ウイルス感染症は単体でワクチンを接種する必要があります。

    ワクチンで予防可能な感染症やワクチンの種類に関する詳細は以下の記事で紹介しています。
    【獣医師監修】子猫の予防接種について解説!いつ?何種を?何回接種するの?

    獣医師の88%が推奨するペット保険「げんきナンバーわんスリム」ペット&ファミリー損保

    猫の予防接種の費用

    猫の予防接種の費用
    (Stock-Asso/shutterstock)

    猫の混合ワクチンの費用は、1回4,000〜6,000円ほどです。接種するワクチンの数や動物病院によって費用は変動します。単体で接種するFIVワクチン接種する場合は、混合ワクチンの費用に加えてさらに4,000円ほどかかります。

    コアワクチンは1~3年ごと、ノンコアワクチンの場合は1年ごとに、こうした費用が定期的に発生することになるでしょう。

    予防接種は病気の治療ではないためペット保険の補償対象にはなりません。猫の年間の医療費は、健康でも2万円程度必要だといわれています。

    飼い主さんは、予防接種の費用をはじめ、余裕を持った飼育費用を確保しておくことが大切です。

    感染症にかかった場合の治療費

    感染症にかかった場合は、予防接種の費用を上回る治療費が発生します。

    たとえば、猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などのウイルスが原因で発症する「猫風邪」では、治療費用は1万〜2万2,000円ほどかかります。

    そのほかの病気を併発していれば、治療費は5万円を超えることも。重大病を併発する感染症になれば、治療費はその分多くかかると考えられます。

    猫白血病ウイルス感染症にかかった場合、リンパ腫の発症リスクが上がるといわれています。リンパ腫は、血液中の「リンパ球」のがんで、高額な抗がん剤治療が必要になることがあります。

    猫の病気の治療費用は、予防コストよりもずっと高額になることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

    また、ペット保険に加入していた場合でもワクチン接種をしておらず、予防接種で予防可能な感染症にかかってしまった場合は保険の補償対象にはなりません。

    経済的な不安がある飼い主さんは、予防接種を受けた上でペット保険の加入を早めに検討しておきましょう。

    予防接種以外にできる猫の感染症対策

    予防接種以外にできる猫の感染症対策
    (Africa Studio/shutterstock)

    感染症から猫を守るには、予防接種が最も効果的です。しかし、予防接種を受けたからといって感染症にならないわけではありません。予防接種を受けていても免疫力の低下などで、ウイルスに感染してしまうこともあります。

    飼い主さんは予防接種と合わせて、ウイルスに感染しにくい体づくりも実践するようにしましょう。

    免疫力を維持するポイント

    栄養バランスのとれた食事

    健康維持には栄養バランスのとれた食事が不可欠です。食事は総合栄養食と記載されたキャットフードを与えましょう。

    総合栄養食はそれだけで栄養バランスが整うように作られたフードのため、おやつなどの間食は与えすぎないように注意してください。

    近年は、栄養素の中でも抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンEなどがさまざまな動物の病気の発生率低下に関係していることが明らかになっています。

    猫の健康効果も注目されており、飼い主さんはキャットフードを選ぶ際に抗酸化作用のある成分が含まれているかをチェックしてみるとよいでしょう。

    適度な運動を習慣化し、ストレスを溜めない

    日頃からストレスをためないことも大切です。過度なストレスは猫の免疫力の低下を招く可能性があります。

    たとえば、猫に多い病気である腎臓病の原因は、ストレスと関連があると指摘されています。また、猫ヘルペスウイルス感染症もストレスによってウイルスが活性化しやすくなるという説があります。

    猫のストレスを軽減するには、生活習慣や生活環境を飼い主さんが整えてあげることが大切です。トイレを清潔に保つ、適度な運動で欲求不満を防止する、といった心がけを習慣にしましょう。

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    まとめ

    猫が感染症にかかると、飼い主さんの負担は想像以上に大きくなる可能性があります。動物病院での治療費は高額になり、最悪の場合は愛猫の寿命を縮めてしまいます。

    飼い主さんはこうした感染症のリスクをふまえ、愛猫の健康管理に予防接種を行うようにしましょう。

    参考:
    公益社団法人日本中医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査 及び エチレンオキシド使用・排出実態把握に係るアンケート調査結果
    坂根弘(ベンペッツ代表)「酸化ストレスと抗酸化栄養素
    ロイヤルカナン「犬と猫の栄養成分辞典 猫の成長期

    著者・監修者

    PNS編集部

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