2021.07.26 作成

バナナは私たちにとって、とてもなじみのある果物ですが、はたして猫に与えてもよいものでしょうか?果物はとても栄養価も高く、猫にとっても有益なものなのではないかと考える方も多いと思います。今回はバナナを含めた果物全般を猫にあげてもよいのか、考えていきましょう。
もくじ
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バナナは私たちにとってポピュラーな果物です。スーパーやコンビニ、最近では駅の自動販売機などでも売っています。包丁などの道具いらずで、とても食べやすく、おいしいフルーツといえるでしょう。
バナナの主な成分といえば、たんぱく質、脂質、カリウム、ビタミンC、食物繊維、葉酸、オリゴ糖などが含まれています。
果物として、バナナは栄養豊富でとても優秀です。たとえばバナナには100gあたり360mgのカリウムが含まれますが、これは果物の中でもトップクラスの量です。カリウムは余分な塩分を出し、体内の水分を調整する働きがあります。
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それでは、猫にとってバナナはどうなのでしょうか。成分を見れば、猫に害を与えるものはありませんので、問題はないと言われています。現に南国の島猫たちはバナナを食べているようです。
ただし、愛猫に与えるには「アレルギー」への注意が必要です。人間でもそうですが、猫によってはバナナを食べて嘔吐、下痢、痒み、湿疹などの症状を起こしてしまうこともあります。
他の食べ物にも言えますが、アレルギーによる「アナフィラキシーショック(薬物や食物に含まれる『抗原』が体内に侵入することによって、生体自身が起こすアレルギーのこと)」を起こしてしまったら、最悪の場合、命に関わります。
バナナを与える場合は、そのことも踏まえ少量ずつ与えるようにしましょう。また、バナナは1本80キロカロリーくらいあるので、肥満の原因にもなりかねません。猫の体重を考え、あげすぎないことも大切です。
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では、どのようにして猫にバナナを与えたらよいのでしょうか。小さくカットしてあげるのもよいですが、一番良いのはすりつぶしてあげる方法です。
自分の指に、すりつぶしたバナナを少しだけつけて、舐めさせてみてください。適度な粘り気はおいしそうで猫へのアピールにもなるでしょう。いずれにしても少量摂取を守り、あくまでも「おやつ」として考えましょう。
また、バナナは常温のものにしましょう。猫の体調不良の原因になるので冷蔵や冷凍したものは避けてください。皮ごとあげるのもNGです。皮は固くて繊維質なので、猫の消化器官に負担がかかってしまいます。
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バナナの他にもたくさんの果物があります。もちろんアレルギー等のことも踏まえ、個体差はありますが、大抵のフルーツは少量なら与えてもかまいません。
具体的にピックアップしていきましょう。
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りんごにはビタミンC、食物繊維、カルシウム、リンが豊富に含まれています。とても健康によい果物ですが、食物繊維が多いので、猫の下痢などには気をつけてください。
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メロンは糖分が多く、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンA、ナイアシン、葉酸、カリウムなど、多くの栄養素が含まれています。
とにかく甘いフルーツなので猫が喜びそうですが、あげすぎは肥満、糖尿病の原因になります。さらに、メロンは比較的アレルギーが多いとも言われていますので、そこは注意してください。
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桃は水分を多く含み、水分補給にはもってこいな果物です。しかし、糖分が多く、猫は喜ぶかもしれませんが、与えすぎは肥満、糖尿病の原因に。桃の種は毒を含んでいるので、与えないようにしてください。
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いちごはビタミンCが多い果物として知られています。ビタミンCには抗酸化作用があり、臓器や血管の老化を防ぎます。
いちごはビタミン摂取として考えればよい果物ですが、酸味があり、嫌いな猫も多いようです。無理に与える必要はありません。
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猫にあげてはいけない果物はあるのでしょうか。
例えば