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violetblue/shutterstock
2019.09.27

【獣医師監修】この子のお口、ちょっと臭いかも…?犬の口臭は放っておけない!

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獣医師

堀江志麻

堀江志麻

“犬だから口が臭いのは当たり前じゃないの?” “犬の口臭って普通でしょう?” そんな時代はもう終わりました。 今では多くの飼い主様が家の中で愛犬と一緒に暮らされているため、犬との距離もとても近くなりました。その結果、多くの方が愛犬のオーラルケアーに関心を持たれ、その愛犬の口臭が気になって病院を受診される方が昨今とても増えたように感じます。 もしおうちの子に少しでも口臭があるようでしたら、実は、思っているよりも重篤な疾患を抱えている場合があります。 本来健康な犬の口は無臭。今回は犬の“口臭”についてお話しさせていただきます。

ペットの治療費 こんなに高額に!?

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今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?

もくじ

    犬の口臭についてQ&A方式でお答えします!

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    Q:犬の口臭ってどんな原因があるの?

    A:犬の口臭の原因で圧倒的に多いのが“歯周病”です。歯垢や歯石が蓄積し、そこでの感染、炎症が元で歯周病になり、口臭の原因となります。

    歯周病は、心疾患、脳血管疾患、糖尿病など様々な疾患に関連していることがわかっており、口腔内に特異的な細菌が、心臓や肺など、その他の臓器から発見されていることから、全身に影響を及ぼすことも懸念されていますので、歯周病は決して放置してはいけない疾患です。

    その他、口腔内腫瘍によって口の中で炎症、感染、組織破壊が広がり、異常な臭いを発していることもあります。

    口の中は普通にしていると見えない位置なので普段からオーラルケアーをしたり、積極的に口の中をチェックしない限り見落としやすい場所です。

    口腔内腫瘍は悪性度の高いものが多く、気がついたときには手遅れになっている場合もあるので早期発見がとても大切な疾患の一つです。

    また、腎臓病、肝臓病、糖尿病、胃腸炎など直接口腔内のトラブルとは関係ない内臓疾患が口臭の原因となっていることもあります。

    このように、犬の口臭は実は異常事態。

    もし、我が子の口がちょっと臭うかも!? と思われる方は、愛犬の口腔内環境、全身状態を一度しっかりと病院で診てもらうことをオススメします。

    トラブルのないお口の中は本来無臭なのです。

     

    犬の口臭の原因は歯周病!? その進行性は…

    Littlekidmoment/shutterstock

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    Q:それでは、犬の口臭の原因でもっとも多い歯周病は、どのように進行するのでしょうか?

    A:歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

    歯ブラシなどのお口のケアーが不十分な場合、歯と歯肉の間、いわゆる歯周ポケットに多くの細菌(歯垢)が停滞し、まず歯肉炎を引き起こします。

    歯肉炎は歯肉が赤く腫れるという症状が出るのですが、口の中は飼い主様には決して見やすいものではなく、犬達も痛みをほとんど感じないため、飼い主様が気付くことが難しく、放置されがちな結果、進行していきます。

    歯周ポケットは健康な小型犬では通常1〜2mmの深さなのですが、歯肉炎が進行すると歯周ポケットはより深くなっていき、嫌気性菌といわれる強い炎症を引き起こす細菌群が増加します。そして歯肉炎から歯周炎へと悪化し、歯肉は化膿し、歯周組織は破壊され、それに伴い口臭は強くなります。

    Q:口臭の原因となる歯周病はどのように予防したらいいの?

    A:一番の予防は子犬の頃から歯垢歯石がたまらないように歯ブラシで毎日ケアーすることです。私たちも必ず毎日歯磨きしますよね? それと一緒です。

    歯周病は唯一飼い主が予防できる疾患。

    歯をしっかりと磨けば歯周病にはなりませんし、磨かなければ100%歯周病になります。

    臭いの元となる歯垢を歯ブラシで掻き出すことで、歯周病によって歯周組織が破壊され化膿することを防ぐことが何より大事です。

     

    歯石取りをしよう!

    LittleMiss/shutterstock

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    Q:もしもすでに口臭があったり、目に見えて歯石がたくさんついている場合には、どのような対処が望ましいのでしょうか?

    A:まずは麻酔下でしっかりと隅の隅まで歯石取りを行い、歯肉炎、歯周炎を治療することです。

    犬の口臭の原因となる歯肉炎、歯周炎を改善させるためには、歯の表面に付着した歯石取りだけではなく、何より歯周ポケットの中の歯石取りこそが重要なのです。

    歯周ポケットの中の歯石を完全に取り除くためには、歯周ポケットの奥まで器具を差し込む必要があるため、歯周病が重度の子では処置に強い痛みを感じます。

    また、実際にその歯の根っこが生きているかどうかは歯科用のレントゲンで確認する必要があります。

    そして歯石取りを行った歯は目には見えない細かい歯石が残っているため、それらを取り除く研磨という処置を行うことで歯の表面をツルツルに仕上げますが、これらの処置を完全に安全にしっかり行うためには必ず麻酔が必要です。

    そして一度歯科処置をおこなったら、その後は飼い主である私たちがその歯を維持するために必ず毎日オーラルケアーをすることがとても重要です。

     

    無麻酔歯石除去で歯石取り

    llaszlo/shutterstock

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    Q:無麻酔歯石除去ってどうなの?

    A:昨今、無麻酔歯石除去も普及していますが、もちろん、無麻酔での歯石除去が適用となるケースもあります。

    日々歯磨きをしている中で、たまたま歯ブラシが行き届かず歯石が少しだけ付着している場合に、その犬が大人しく受け入れてくれる場合に限って短時間で部分的に歯石を取ることがあります。

    もしくは、すぐには麻酔がかけられない状態で、しかし大きな歯石が歯茎を重度に圧迫している場合には、とりあえずその圧迫を解除するために無麻酔で歯石取りをおこないます。

    また、様々な理由で麻酔下での歯石取りができない場合に、今より少しでも状態を改善させる目的で無麻酔での歯石取りをおこないます。

    無麻酔で歯石取りを行った場合、前述した歯周ポケットへのアプローチや、レントゲンでの歯の根っこの確認や、歯の研磨をしっかりと行うことができませんので、歯周病の治療というよりは、“とりあえず”といった意味合いが大きくなります。

     

    口臭のない健康なお口を目指して

    Nehris/shutterstock

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    どんなに定期的に歯石取りを行って今ある炎症や細菌を取り除いても、一度破壊された歯周組織は完全には元には戻りませんし、進行もしていきます。

    日々のケアーによってこそ口臭のない真っ白な健康な歯を維持できることから、子犬の頃からのケアーがいかに大事かがわかります。

    飼い主の皆様には、毎日のオーラルケアーによって、愛犬の歯周病をぜひとも予防していただき、その中で歯周病の早期の発見、治療、メンテナンスをおこなってくださいね。

    口臭のない健康なお口を目指して♪

    プロフィール

    堀江志麻

    堀江志麻

    獣医師

    【所属】 往診専門動物病院「しまペットCLINIC」院長

    【略歴】 1979年 山口県宇部市に生まれる
    1986年~1992年 ドイツ・デュッセルドルフに滞在
    1998年 北里大学 獣医畜産学部・獣医学科に入学
    2004年 獣医師国家資格取得
    2004年~2007年 神奈川県 横浜市の動物病院に勤務
    2008年~2010年 同動物病院の分院(東京都大田区)の分院長を務める
    2010年 子供を出産し、一時お休み
    2011年 千葉県と東京都の2つの動物病院で勤務
    2011年11月11日 往診専門動物病院、しまペットCLINIC 開院 現在、東京都内を中心に千葉県、神奈川県にて往診をおこなっている。

    【資格】 日本小動物歯科研究会 (レベル1認定講習・実習 終了)
    日本メディカルアロマテラピー協会(JMAACV日本メディカルアロマテラピー動物臨床獣医部会認定ペットアロマセラピスト)
    日本ホリスティックケア協会(日本ホリスティック協会認定ホリスティックケア・カウンセラー)

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