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2019.02.20

愛猫のうんちが出ない!?ほんとうは危ない猫の便秘・症状について

実は猫は便秘になりやすい生きものです。便秘、と聞くとたいしたことがないように思いますが、実は万病のもとになり得る危険な症状といってもいいでしょう。日頃からのうんちチェックはもちろんのこと、きちんとした予防法を学んでいきましょう。

猫は便秘になりやすい!?その症状とは?

(Andrey Khusnutdinovs/shutterstock)

まずは食べたものがどのようにうんちになるかをおさらいしておきましょう。
食べものは「食道」を通り、「胃」に到達します。そこで消化され、ドロドロ状態に。さらに「十二指腸」でも消化、分解されていきます。さらに「小腸」で栄養が吸収され、残りかすは「大腸」へ。水分が吸収され、うんちになり、排泄されます。

この一連の動きがスムーズであればよいのですが、何らかの影響で便秘になってしまうことがあります。大腸で水分が吸収され、そこにあるうんちがカチカチに硬くなってしまうわけです。2〜3日便通がなければ、それはもう完全な便秘といえるでしょう。

猫が便秘になる原因とは

(Nick Starichenko/shutterstock)

では、猫の便秘にはどのような原因があるのでしょうか。
まずは水分不足が考えられます。そもそも猫は、あまり多量に水を飲まない動物とされているので、うんちが硬くなりやすいのは間違いありません。

さらに、毛づくろいの際に飲み込む毛玉も、便秘に拍車をかけています。
長毛種の猫のほうが便秘になりやすいかといえば、毛玉を飲み込む量が多くなるので、そうとも言えるでしょう。

そして無視できないのがストレスです。
最近何か変わったことはありませんでしたか?たとえば引っ越し。部屋の模様替えなども、猫にとってはストレスフルです。

加齢に伴う便秘も考えられます。
運動量の低下により、さらに体内は水分不足になり、便秘になりやすくなってしまうわけです。

愛猫の便秘を治す方法

(Phant/shutterstock)

まず、水分不足が認められる場合は、食事を見直してみるという方法があります。
ドライフードを期間限定でもよいので、ウエットフードに変えてみましょう。フードに水分が含まれているので、便秘解消の効果が期待できます。
さらにそのフードにオリーブオイルや無塩バターなどの良質な油分を加えるのもよい手です。まずは1食分、軽くひとさじ分を与えてみてください。量には注意すること。あまり与えすぎると、今度は下痢の原因となります。この方法で便秘が解消したら、また徐々に元の食事に戻していきましょう。

もちろん飲み水はいつも清潔で新鮮なものを用意してあげてください。
少なくとも1日に2〜3回は変えましょう。食事の時はタイミングをみてごはんを食べ終わるころに、そっと横に飲み水を用意してあげるのもよいでしょう。猫にとっては特別に用意された新鮮な水、という認識を持ってくれるかもしれませんし、食事のときに最初からおいてあると、食べかすなどが入って鮮度が落ちてしまうことも考えられます。

飲み込んだ毛玉が便秘を引き起すこともありますが、「毛玉対策」系のフードを試してみるのもよいでしょう。
これは上手に毛玉を吐かせるためのもので、食物繊維が豊富です。かなり重度の便秘状態では逆効果になり得ますので、愛猫の状態をよく観察してから与えてください。
「猫草」を食べさせるのもスタンダードな対策方法です。
これはイネ科の植物で、毛玉を吐き出しやすくなる効果があると言われています。

そしてストレスによる便秘について。
猫はよく「人ではなく、家につく」と言われていますが、それくらい環境の変化には敏感な動物だということです。
特にトイレの環境は大切です。多頭飼いであればなおさらですが、かならず頭数ぶんのトイレを用意しましょう。さらに、サイズは適切か、砂は適量か、置く場所もちゃんと考えられているかを見直してください。キーワードは「落ち着く」です。猫に対してはまずその部分をきちんと考えて、人の出入りが多いところや、絶えず物音がする場所などにトイレを置かないことを心がけましょう。

加齢に伴う便秘においては、実は飼い主さんの愛情たっぷりな「お腹マッサージ」が効くという話もあります。やさしく撫でるようにしてあげるだけで、愛猫も安心感が生まれます。スキンシップとちょっとした刺激がよい効果をもたらすのかもしれません。ツボ刺激などを勉強して、マッサージに取り入れるのもよさそうです。
ただし、これは軽い便秘の場合で、お腹が張っている状態では痛みを伴うこともありますのでご注意を。
さらには、無理しない程度での運動、こまめな水分補給が大切です。いまは「補水ゼリー」という便利なものもあるので、試してみるのもよいと思います。

猫の便秘が病気を呼ぶ…!?>

(Chonlawut/shutterstock)

便秘が慢性化すると、食欲が落ちて体重が減少してくる、嘔吐する、などの症状があらわれてくることがあります。こんな状態であれば必ず獣医師に相談してください。放置してしまった場合は危険なことになりかねません。「巨大結腸症」という病気になってしまうリスクがあるのです。
これはあまりにもひどい便秘を起こしている猫に見られます。便秘を繰り返しているうちに、どんどんうんちが溜まり、名前の通りに結腸(大腸の一部)が巨大化していくというものです。時間が経てば経つほど、溜まったうんちは水分を奪われ、硬くなります。腸の蠕動運動も弱くなり、さらに苦しい便秘を繰り返してしまいます。

動物病院での便秘の治療方法

(Sample Stars/shutterstock)

動物病院での治療方法としては、内科的治療と外科的治療があります。
内科的治療としては、浣腸や緩下薬の投与などを行います。それから獣医師が「摘便」という猫の肛門から便を掻き出す治療を行います。
外科的治療は手術です。
延びてしまった腸を切除し、縫い詰めていきます。

いずれにしても猫にとってはかなり負担がかかることになりますし、麻酔等のリスクもあります。便秘に関しては予防がとても大事です。

便秘にさせない生活を!

(Andrey Khusnutdinov/shutterstock)

猫の便秘はとにかく放置しないこと。まずはそれがいちばん大切なことです。原因に覚えがあれば、かならずそれを取り除いてあげてください。
毎日愛猫のうんちチェックをすることも便秘予防の一環になります。小さくコロコロしたうんちの場合は、便秘認定をして早急に対策をとりましょう。
サプリメントなどの活用もおすすめです。乳酸菌などの腸によいサプリが数多く販売されていますので、一度チェックしてみるのもよいでしょう。
便秘にさせない生活は飼い主さんが考えることです。猫とのよりよい毎日を過ごすために、ぜひサポートしてあげてください。