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2018.06.20

【ギネス記録】世界で最も長く生きた犬の年齢・犬種とは?

人間に比べると、ずっと寿命の短いワンちゃん。その平均寿命は、犬種によっても異なりますが、10~14歳といわれています。できることならもっと長生きして、ずっと家族でいて欲しい。ギネスにも載っている世界最高齢のワンちゃんは、はたして何歳まで生きたのでしょうか。

ギネスに載っている世界最高齢の犬

Best dog photo/shutterstock

ギネスに記載される世界で最も長生きした犬は、オーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイです。ブルーイが暮らしていたのはオーストラリアのビクトリア州。1910年に家族として迎えられ、約20年もの間、牧牛犬として働き続けました。

1931年11月14日に安楽死を遂げたとき、その年齢は29才と5ヶ月。この公式記録は、それから90年が経とうとする今でも塗り替えられていません。

ギネス記録更新!? 2016年まで存命だった世界最高齢の犬

everydoghasastory/shutterstock

ところがつい最近まで、その記録に並ぶほど高齢の犬が存命していました。オーストラリアン・ケルピーのマギーです。マギーが暮らしていたのは、奇しくもブルーイと同じオーストラリアのビクトリア州。酪農家のブライアン・マクラーレン氏と生活を共にしていました。

耳は聞こえなくなっていたものの、それ以外はとても健康。農場を見回るのがマギーの日課でした。亡くなる前の週までは、いつもと同じように事務所から農場まで歩いていき、猫にうなり声を上げてちょっかいを出したりもしていました。しかし、亡くなる2日前に容体が急変。2016年4月17日、穏やかな死を迎えました。

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マギーは、マクラーレン氏の息子さんが4歳のときに家族になりました。亡くなった2016年には、その息子さんは34歳になっていたので、マギーの年齢は30歳のはず。ところがマギーの出生に関する書類が残っておらず、その記録を裏付ける証拠はありませんでした。残念ながら、ギネスの公式記録を塗り替えることはできなかったのです。

30歳は犬の平均寿命の倍以上です。アメリカンケネルクラブの計算式を当てはめると、人間の年齢に換算して164歳。驚くべき長寿です。

オーストラリアン・キャトル・ドッグとは?

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ギネスに記載されたブルーイの犬種、オーストラリアン・キャトル・ドッグは、野生化した牛をも扱いこなす「ヒーラー」と呼ばれる特殊な牧牛犬。ヒーラーのなかでも、オーストラリアン・キャトル・ドッグの場合は、吠え声を出さずに牛を誘導するのが得意です。

言うことを聞かない牛には、かかとを軽く噛んで驚かせ従わせます。牛だけでなく、山羊や馬、アヒルなど追い込みや管理もできる優秀な犬です。

オーストラリアが植民地になったばかりの頃、牧畜は人間の居住地に近い限られた範囲でのみ行われていました。その頃はまだ、入植者がヨーロッパから連れてきた牧畜犬だけで充分仕事がこなせました。

Anne Greenwood/shutterstock

しかし、牧畜の規模が拡大するにつれ、牛が半野生化してしまうという思いもよらない事態が発生し始めました。野生化した牛は、ヨーロッパの牧畜犬では制御ができません。そこで、新しい牧牛犬を交配によって生み出そうという試みが始まりました。

スコットランドから連れてきた短毛ハイランド・コリーに、現地の野生犬ディンゴやオーストラリアン・ケルピー、ダルメシアン、ブルテリアなどを異種交配させて生まれたのがオーストラリアン・キャトル・ドッグです。野生犬ディンゴの体力と、ハイランド・コリーの知恵、ダルメシアンの忠誠心を持ち合わせています。

その力強く美しい姿から、ショードッグとしても好まれるようになりましたが、現在でも作業犬として根強い人気があります。オーストラリア以外でも、アメリカ西部やニュージーランドでも牧牛犬として活躍しています。日本でもわずかながらペットとして飼育されていますが、登録数は毎年10頭以下に留まっています。

体高43~51cm、体重16~20kgの中型犬。外見はややずんぐりしていて、筋肉質でがっしりとした体つきです。首は太く、胸は広く、胴は長めで、脚は太く短め。耳は立ち耳、尾はふさふさとした垂れ尾をしています。毛色はブルー・アンド・タンが主流。硬めの短毛はシングルコートで、オーストラリアの暑さに適応しています。

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性格は忠実で忍耐強く、知的。やや神経質で人見知りする傾向があります。しつけの飲み込みが早く、判断能力に優れ、行動力と度胸があるところは、まさに牧牛犬にふさわしい犬と言えます。運動量は大型犬並みに多く、とてもスタミナがあります。

オーストラリアン・キャトル・ドッグの平均寿命は13~15歳といわれています。比較的長寿ではありますが、それでもやはりブルーイの29.5歳には驚かされます。

自分の役割を持ち続けることが長生きの秘訣かも

惜しくも記録更新を逃したマギーは、オーストラリアン・ケルピーで、こちらも優秀な牧羊犬です。体高46~51cm、体重11kg~21kgの中型犬。オーストラリアン・キャトル・ドッグと同じく、日本での登録数は少ないものの、原産国のオーストラリアでは10万頭以上登録されている大変人気がある犬種です。

オーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイも、オーストラリアン・ケルピーのマギーも、どちらも農場で活躍する働き者でした。高齢になっても自分の役割を持ち、家族に貢献できているという生きがいが、長寿につながったのかもしれません。

参考文献

“Oldest dog” Guinness World Records
http://www.guinnessworldrecords.jp/world-records/oldest-dog
(2018/05/28閲覧)

Ed Mazza “世界最高齢と考えられていた30歳の犬、天国に旅立つ”. HUFFPOST. 2016-04-22.
https://www.huffingtonpost.jp/2016/04/22/worlds-oldest-dog-dead-at-30_n_9755832.html
(2018/05/28閲覧)

“30年間の犬生の幕を閉じた世界一の長寿犬マギー!犬が長生きする秘訣とは?”. TSUNAYOSHI.
http://tsunayoshi.tokyo/c/538dd829d710ddf07a37b69beeb2350349b0ac5f
(2018/05/28閲覧)

“オーストラリアン・キャトル・ドッグ”. ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B0
(2018/05/28閲覧)

“オーストラリアン・キャトル・ドッグ”. ワールドドッグ図鑑.
http://www.dogfan.jp/zukan/herding/Cattle/index.html
(2018/05/28閲覧)

“オーストラリアン・ケルピー – AUSTRALIAN KELPIE”. ジャパンケネルクラブ
https://www.jkc.or.jp/modules/worlddogs/entry.php?entryID=2
(2018/05/29閲覧)