【獣医師監修】猫が思わずやってしまう“猫のふみふみ”のなぞ。可愛いしぐさは愛情表現?
2021.11.24 作成

【獣医師監修】猫が思わずやってしまう“ふみふみ”のなぞ。可愛いしぐさは愛情表現?

獣医師

濵口 美香

濵口 美香

マッサージの様に前あしを交互に動かす猫の可愛いしぐさの一つである「猫の“ふみふみ”」。見ている私たちも思わずうっとりしてしまいますが、猫もうっとりリラックスしている時に見られる行動です。猫が“ふみふみ”してしまう理由や可愛い姿を観察する際の注意点をご紹介します。

もくじ

    猫の“ふみふみ”とはどんなしぐさ?

    【獣医師監修】猫が思わずやってしまう“猫のふみふみ”のなぞ。可愛いしぐさは愛情表現?
    (AMNAT DPP /shutterstock)

    大好きな飼い主さんの姿を見たとき、撫でてもらえてうれしい時、お気に入りの毛布に包まれている時…色々な時に猫が目を細めるようにうっとりした顔をして、前あしを交互に動かすしぐさは「猫の“ふみふみ”」「もみもみ」と呼ばれることもあります。

    “ふみふみ”する理由は反射

    授乳時に母猫のお腹に子猫が足踏みすることで、母乳が出る機能が刺激されると考えられています。子猫に哺乳瓶で授乳する際にも前あしを動かす姿を観察できることがあります。本能的な行動といってよいでしょう。

    猫が「よし、ふみふみするぞ」と前あしを動かすというよりは、気持ちいい毛布に触れたときや満腹な時、嬉しい気持ちになった時に、子猫時代に経験した、ふみふみすることでお腹がいっぱいになったり、「母猫に包まれて安心だな・幸せだな」と甘えたり眠ったりした記憶と結びついて勝手に前あしが動いてしまうのです。

    愛猫が “ふみふみ” しているときはぜひ、お腹が空いてご飯を期待しているのかな?甘えたいのかな?眠たいのかな?と考えてあげましょう。

    “ふみふみ”しない子もいる?

    精神的に自立して親離れしている猫や、子猫気分にならない猫はふみふみしません。愛猫がふみふみしない場合は「自立した子なのだ」と思ってあげましょう。

    また、お気に入りの毛布等に出会えていない場合もふみふみしません。つい母猫を思い出してしまうような、愛猫にとって最高の毛布を探してあげるのも良いでしょう。

    まだ人間を信用出来ていない時や、お引越しした等、慣れない環境にいるうちはふみふみが出来ないこともあります。授乳時の幸せな気持ちを思い出している時なので、相当リラックスしている時にやってしまうのが“ふみふみ”です。愛猫がリラックスできるように環境を整えてあげましょう。

    極上の愛情表現!猫の“ふみふみ”を目撃したい!

    極上の愛情表現!猫の“ふみふみ”を目撃したい!
    (Africa Studio /shutterstock)

    愛猫が幸せそうな顔をしていると私たちまで幸せな気持ちになることが出来ますよね。ご家庭で“ふみふみ”を観察するポイントを紹介します。

    愛猫のお気に入りを見極める!

    毛布やクッション、時には飼い主さんの膝や背中、また、その触り心地や温度・匂いなど、ふみふみしてしまう場所は猫によって異なります。毛布ひとつでも素材や毛足の長さなど様々な物を用意して、愛猫のお気に入りを見つけてあげましょう。

    新しい毛布を猫に気に入ってもらう方法

    新しく購入して与えた毛布などを問題なく受け入れてくれる猫もいますが、使ってくれない猫が多いです。猫は警戒心が強く臆病な生き物なので、突然知らない匂いのするものを目の前に置かれたり、お気に入りの場所に用意されたりしても困惑します。毛布等の場合はまずは家族が使用して馴染みのある匂いにすることをおすすめします。

    毛布に限らず、新しいものを用意した時は、お気に入りのドライフードなどを1粒乗せてあげたり、気になって近づいたタイミングで1粒あげたりと、おやつをあげながら猫に「あなたが安心して使っていいものだよ」と紹介してあげる事も大切です。

    猫の“ふみふみ”を観察する上での注意点

    猫の“ふみふみ”を観察する上での注意点
    (KanphotoSS /shutterstock)

    猫が飼い主さんの膝や背中でふみふみしたり、飼い主さんを見つめるだけでふみふみしたりすることもあります。心から信頼しているからこそ、母猫を思い出したり、ご飯を期待したり嬉しくなってしまっているのです。

    目の前で猫がふみふみしてくれていることこそ、もうそれは愛情表現と言って過言ではないでしょう。

    愛猫からの愛情表現が嬉しくて過剰に触ったり話しかけたりしたくなりますが、ゆったりとした気持ちで静かに見守ってあげましょう。もちろん求められれば優しく撫でてあげて大丈夫です。

    せっかくリラックスしている時に大きな物音が聞こえる等、猫がビックリするような事件が起きると、お気に入りから一転、その場所や物が恐怖対象になる事もあります。

    猫の”ふみふみ”が誤飲につながる場合も

    猫の”ふみふみ”が誤飲につながる場合も
    (Andrey_Kuzmin /shutterstock)

    最後に飼い主さんに一番気を付けていただきたいポイントをお話しします。

    “ふみふみ”と同時に布を吸ったり噛んだりする猫もいます。愛猫のお気に入りの布などは毎日必ず、出来る限り猫の使用前・使用後に無くなっている部分が無いか確認しましょう。布地をどうしても食べてしまう猫がいるためです。

    タオルの糸や、飾りのひも、飼い主さんのパーカーのひもなども誤飲されやすいです。消化管(食道・胃・腸など)の中で詰ってしまい、緊急手術が必要になる事も多くあります。

    以下の点を確認し、少しでも不安な物は愛猫が使用しないように処分しましょう。

    • お気に入りの毛布に、ほつれが無いか
    • 引っ張って抜けそうな所がないか
    • 取れそうなものがないか

    猫のお気に入りアイテムを処分する方法

    今まで使っていたお気に入りのものを処分したい場合、いきなり新しいものと取り換えるのではなく、新しいものと併用しながら徐々に取り換えていきましょう。

    お気に入りのものが見つけられた場合は同じものを複数準備して、二番手を準備しておく(家族で使っておくなど)と処分する際にスムーズな差し替えが出来ます。

    愛猫が誤飲をしてしまったら

    どんなに気を付けていても、愛猫が誤飲してしまうこともあります。その場合は直ぐに動物病院へ相談しましょう。

    万が一、休診日や夜間に体調が悪くなったときに備えて、あらかじめ提携している救急病院などが無いか、かかりつけの動物病院に聞いておくと安心です。

    猫の異物誤飲の治療費
    猫の異物誤飲の平均的な治療費(※)
    ・簡単な処置で済む場合
    1万5,000〜3万円 ほど
    ・大きな手術が必要な場合
    20万円を超えることも

    費用面で心配であれば、ペット保険を検討しましょう。なお、異物誤飲は命に関わりますので、すぐに動物病院に相談することが重要です。

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    ※当社調べ

    猫の“ふみふみ”で楽しい猫ライフを

    可愛い猫の “ふみふみ” 。どんな気持ちでふみふみしているのかを想像力を働かせてみることで、愛猫の好きなものに気付く事が出来ます。

    ぜひ、愛猫にもっともっと好きになってもらえるように日々の“ふみふみ”からヒントをゲットしてくださいね。

    著者・監修者

    濵口 美香

    獣医師

    濵口 美香

    プロフィール詳細

    所属 猫の診療室モモ(東京都品川区) 勤務医

    略歴 1988年 鹿児島県に生まれる
    2007年 麻布大学獣医学部獣医学科入学
    2014年 獣医師国家資格取得
    2013年~2015年 千葉県の犬猫動物病院にて勤務
    2015年~2016年 ペット保険会社にて勤務。動物病院での診察業務・ペットショップの子犬子猫の往診・イベントでの健康相談業務・動物看護専門学校での講師を務める
    2016年~2017年 子育てに専念
    2018年~ 品川区の猫の診療室モモにて勤務

    資格 獣医師免許
    JSFM CATvocate認定プログラム修了

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