【獣医師監修】猫にもニキビができる?その原因と予防法
2021.07.19

【獣医師監修】猫にもニキビができる?その原因と予防法

【獣医師監修】猫にもニキビができる?その原因と予防法

獣医師

堀江志麻

堀江志麻

猫ちゃんの顎下を見たことがありますか? 猫ちゃんの口のすぐ下(顎下)をちょっと下から覗いてみてください。この部分に黒いカスのようなものがついている子はいないでしょうか? 実はこれ、猫ちゃんに比較的よく見られる皮膚疾患で「猫ニキビ」や、「猫アクネ」「座瘡(ざそう)」とも言われます。

ペットの治療費 こんなに高額に!?

ペットの治療費 こんなに高額に!?

今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?

もくじ

    猫ニキビって何?

    猫ニキビって何?

    (Yellowj/shutterstock)

    猫の顎下には大きな脂腺が分布しており、この部分の異常からくる皮膚疾患が猫ニキビです。プツプツとした赤い湿疹のようなものができたり、黒い転々としたカスのようなものが皮膚に付着します。これは変色した黒い角化物が顎下の毛に付着したものです。

    黒いカスは手で払った程度では取れません。進行すると、湿疹は膿(うみ)をもった膿疱(のうほう)を形成することもあり、さらに進行すると、皮膚に穴があいてしまい、猫は痛みを伴うため、触られるのを嫌がるようになります。

    猫ニキビは同居猫や人にはうつりません。感染性はないので安心してくださいね。

    猫ニキビの原因は?

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    (Marco A M Oliveira/shutterstock)

    明確な原因はわかっていませんが、グルーミング不足、毛穴の角化不全、脂質代謝異常、ストレスなどが考えられています。ドライフードよりもウエットフードを食べてる子に多いとも言われていますが、ドライフードでも猫ニキビを発症している子が多く見うけられます。

    軽度であれば、症状もほとんどないですし悪化もないのですが、そこに細菌やカビが二次的に感染すると、皮膚炎は悪化し、さらに治りの悪い状態へと進行します。

    また、アトピーやフードアレルギーなどを併発していると痒みが取れなかったり、皮膚の炎症が改善しないケースもあります。

    どんなふうに対処すれば良いの?

    どんなふうに対処すれば良いの?

    (Helen Sushitskaya/shutterstock)

    症状が軽度の場合

    症状が軽度で、黒いカスのようなものが付いている程度。猫も全く気にしていなようであれば無治療でも構いません。美観的な問題だけとなります。

    もしこの時点で治療するのであれば、2−3日に1回シャンプー剤でしっかりと洗ってみてください。

    ただし、顎下だけを洗うのは難しいため、オススメとしては、シャンプー液をボールに溶かし、コットンに含ませて顎下を優しく拭い、その後、ぬるま湯を含ませたコットンで数回シャンプー剤を落とす方法です。シャンプー剤が残らないように気をつけてくださいね。

    症状が進んでいる場合

    それでも改善しない、もしくはすでに皮膚が赤くなっていたり、痛みを伴っているようでしたらかかりつけの病院に連れて行きましょう。

    個々の症状に合わせた治療が必要となります。薬用抗菌シャンプー、消毒液、抗生剤の塗り薬・飲み薬などなど必要に応じて処方されます。

    治療に反応しない、もしくは悪化していくようでしたら、全身の血液検査や、局部の細菌培養なども含めて追加検査にて確認する必要があります。痒みを伴う場合、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎の確認も必要となる場合もあります。

    予後は?

    猫ニキビの予後は?

    (Ukki Studio/shutterstock)

    一般的な猫ニキビであれば、適切な対応により基本的に予後は良好の場合が多いです。しかしながら、治療は長期にわたり、猫によっては生涯治療が必要となるケースもあります。

    治療の基本は、患部の洗浄、消毒、二次的な感染症の対策となります。最初にしっかりと治療を行えば1ヶ月以内に効果が期待できるので、必要なら必ず病院を受診してみてくださいね。

    プロフィール

    堀江志麻

    堀江志麻

    獣医師

    【所属】 往診専門動物病院「しまペットCLINIC」院長

    【略歴】 1979年 山口県宇部市に生まれる
    1986年~1992年 ドイツ・デュッセルドルフに滞在
    1998年 北里大学 獣医畜産学部・獣医学科に入学
    2004年 獣医師国家資格取得
    2004年~2007年 神奈川県 横浜市の動物病院に勤務
    2008年~2010年 同動物病院の分院(東京都大田区)の分院長を務める
    2010年 子供を出産し、一時お休み
    2011年 千葉県と東京都の2つの動物病院で勤務
    2011年11月11日 往診専門動物病院、しまペットCLINIC 開院 現在、東京都内を中心に千葉県、神奈川県にて往診をおこなっている。

    【資格】 日本小動物歯科研究会(レベル1認定講習・実習 終了)
    日本メディカルアロマテラピー協会(JMAACV日本メディカルアロマテラピー動物臨床獣医部会認定ペットアロマセラピスト)
    日本ホリスティックケア協会(日本ホリスティック協会認定ホリスティックケア・カウンセラー)

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