
愛する我が子。かわいい子猫の時期はあっという間にすぎ、気がつくと7歳、10歳と歳を重ねます。今は昔と比べると、飼い主様の良きパートナーとして寄り添っている猫も多く見られます。医療も発達し、飼い主様が我が子へのケアもしっかりとされているので、猫ちゃんたちの寿命はとても長くなりました。20歳を超える猫ちゃんにもよく出会います。しかし、当然シニアになればなるほど様々な疾患と向き合わなくてはいけなくなります。どの疾患も、早期に発見し治療をすることで少しでも動物の負担を減らすことができます。 疾患の多くは初期のサインは見つけにくいもの。小さなサインを見逃さないことで、大好きな我が子とできるだけ長く幸せに一緒に暮らせますように! 今回はシニアの猫ちゃんによく見られる疾患のサインをお伝えしますので、ぜひ我が子を思い浮かべながら読んでみてくださいね。
もくじ

Suphaksorn Thongwongboot/shutterstock
猫は本来、自分たちの毛をなめてグルーミングを行います。しかし年齢とともにそのグルーミング行動は減っていきます。
昔は飼い主様がブラッシングをしなくて良かった子でも、年齢とともにグルーミング行動が減ることにより抜け毛をうまく処理することができず、気がついたら毛玉でいっぱい!なんてことも。
また、体の水分量が減り、慢性的な脱水や腎機能障害などにより毛がぼそぼそになったりします。
毎日体を撫でている中で、「あれ?昔より毛がパサついているかな?」と感じたら一度、病院で検診などなさってくださいね!
昔と比べて、お水を飲む量が増えた!もしくはおしっこの量が増えた!なんてことはありませんか? シニア猫の代表的疾患として、慢性腎機能障害、甲状腺機能亢進症、糖尿病といった疾患があります。いずれもお水を飲む量が増え、尿量も増加します。
今はどの疾患においても治療法が多様にあり、早期に治療を行うことで猫ちゃんたちの生活の質が高く維持できることがわかっています。
水を飲む姿が以前よりも頻繁に見られるようなら病院で受診なさってくださいね。

Xiaojiao Wang/shutterstock
なんとなく口が臭う、それが飼い主さまが最初に気づくサインかもしれません。わんちゃんと比較すると、猫ちゃんのハミガキを毎日行っている飼い主様はぐっと減少します。
しかしながら、猫たちも当然歯垢が歯石化し、歯周病になるのです。大きな歯石が歯茎を圧迫し、炎症を起こし痛みを伴います。また、歯周病に伴って口内炎も罹患し、相乗的に痛みや不快感を増加させます。
猫ちゃんの口の中を見る機会は少ないかもしれませんが、できれば定期的に口腔内ケアーを行い、重度な歯周病になる前に、適切な処置を行ってくださいね。
フードを美味しく食べられるということは健康維持にもとても大切です。

shymar27/shutterstock
13歳以上の猫ちゃんの約2割に甲状腺機能亢進症という疾患が見られると報告されています。
猫ちゃんの甲状腺機能亢進症とは、首の所にある甲状腺という組織から、過剰に甲状腺ホルモンが分泌されることにより、体に種々の障害をもたらす病気です。(人ではバセドウ病としてよく知られています)
症状としては、“怒りっぽくなった、良く鳴く”の他、以下のような症状も見受けられます。
など。
また、甲状腺ホルモンが過剰に出る事により肝臓や心臓などにも負担がかかります。
血液検査で診断可能ですので、10歳を超えたらなるべく定期的に検査を行い、様々な全身症状が出る前に治療なさってくださいね。

Qiman/shutterstock
最近のデータによると、12歳以上のネコちゃんの90%以上に骨関節炎があるということがわかっています。
今は室内で暮らす猫が多いため、ほとんど動かず、1日の大半を寝て過ごす子達が多く、慢性的な運動不足となっています。
そのため関節を適度に動かすことが少なく関節可動域も徐々に狭くなり、歩行に異常をきたします。
また、狩りをすることなく食事が定期的に与えられるため、肥満猫も多く、関節への負担が大きくなるのです。
『痛みがある』という状態は非常に動物にストレスを与え、生活の質も悪くなります。
しかし日頃から適度に運動をさせることにより軟骨の代謝を刺激し、軟骨への栄養の拡散を促進し関節炎の発症を予防することができます。
また、筋肉には関節の衝撃を吸収する作用もあるため、筋肉強化は関節の保護にも役立ちます。以前と比較して歩行に違和感を感じるようでしたら一度病院で受診なさってくださいね。

sujin vaipia/shutterstock
シニアになると、当然若い時と比較すると筋肉が落ち、なんとなく骨ばってくるのは自然の流れ。
しかし、極端に痩せてきた、もしくは食べているのにどんどん痩せてきたと言う場合には大きな問題が隠れている可能性があります。
代表的な疾患が糖尿病、甲状腺機能亢進症、腫瘍です。
これらの疾患は食べているのに痩せてしまうことが多く、食べているがゆえに飼い主さまには見落とされてしまうことがあります。
月に一度でも体重を測定し、極端に痩せてきていないかな?など確認してみてくださいね!

