2019.05.09 作成

愛犬にマッサージしてあげる幸せな時間を作ろう

PNS編集部

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愛犬とのスキンシップタイムに、マッサージをする飼い主さんが最近は増えています。愛犬へのマッサージの方法をレクチャーしてくれる講座なども人気があるようです。マッサージをとおして、愛犬とのコミュニケーションが深まるのは間違いありません。むずかしくはないので、ぜひ、日常的に気軽に挑戦してみてください。

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もくじ

    幸せホルモンがマッサージで分泌される!?

    (manushotj/shutterstock)

    マッサージはスキンシップです。スキンシップは愛犬との絆を深めるのにとても役に立つでしょう。哺乳類の多くは生まれてすぐ、母親になめられたり抱かれたりといったスキンシップをとおして、安心感を得られるようにプログラムされていると言えるからです。 大好きな飼い主さんとのスキンシップは、愛犬を安心させてあげられると同時に、飼い主さんに大切にされ愛されていることを実感させてあげられます。 実は近年の研究で、飼い主さんと愛犬との触れ合いによって、”幸せホルモン”や”愛情ホルモン”といった異名を持つオキシトシンが分泌されることがわかってきました。 オキシトシンは本来子宮を収縮したり乳汁の分泌を促す役割を担うホルモンとして発見されましたが、信頼関係を深める働きもあり、人と人、あるいは人と犬との愛情の形成にも関係していることが明らかになってきたのです。 1953年にはアメリカの生化学者ヴィンセント・デュ・ヴィーニョらによってオキシトシンの構造が解明され、人工合成にも成功。ヴィーニョらは1955年にノーベル化学賞を受賞しました。それから半世紀後、このオキシトシンを人に投与すると相手に対する信頼度が高まるという報告も発表されて話題になりました。 さらに近年では、日本の獣医大学でもオキシトシンに関する研究が進んでいます。それによると、信頼関係が築かれている飼い主さんと愛犬が目と目を合わせると、オキシトシンが分泌されることがわかりました。 オキシトシンはマッサージなどの触れ合いによって放出量が増えるという研究報告もあります。 さぁ、オキシトシンを増やして愛犬との絆を深めるために、ぜひマッサージを活用してみましょう!

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    まずは飼い主さんがリラックスして

    (Phatthida Chinnawong/shutterstock)

    私たちがされてリラックスするマッサージは、ソフトな力でなでてもらったり、ツボを圧してもらったりすることではないでしょうか。 愛犬も同じです。グイグイと力強く筋肉をほぐされたりツボ圧しをされると、痛くなるのはないかと警戒して、体に力が入ってしまいます。 人に対しては言葉で力加減を伝えたりできますが、犬には言葉で説明できないので、なるべくソフトな力でゆっくりとマッサージをするように心がけてください。 とくに触られるのが好きで活動的なタイプの愛犬は、テンポの速いマッサージでは落ち着くどころか興奮してしまう可能性があるので注意しましょう。 飼い主さんの呼吸も大切です。 飼い主さんが「よーし、マッサージするぞ」という気持ちでマッサージしていると、呼吸が止まりがちに。それでは飼い主さんの手に自然と力が入ってしまい、愛犬がリラックスできません。飼い主さんがまず、深くゆっくりとした呼吸を繰り返すように意識してみてください。 飼い主さん自身がリラックスできている状態にあってこそ、マッサージを受ける愛犬もリラックスできるのです。

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    気負わないで自己流でOK

    (Mi St/shutterstock)

    犬のマッサージと聞くと、どこを触っていいのかわからないかもしれません。でも、大丈夫! 愛犬が気持ちよさそうにするところならば、どこをマッサージしてあげてもOKです。 ポイントは、愛犬が自分では触りにくいところをタッチしてあげること。 一般的なのは背中をなでてあげるマッサージかもしれません。それだけでなく、愛犬が気持ちよさそうにするのであれば、背骨の脇をやさしくツボを圧すようにしてマッサージをしてあげてください。毛並みに沿って行うのがコツです。 いつも飼い主さんの顔を見ようと見上げている姿勢が多い愛犬のために、首の付け根をほぐしてあげるのもよいでしょう。頭蓋骨の下あたりから、首のまわりに沿ってじっくりマッサージをします。 さらには、緊張して硬くなりがちな耳の根元も手でもむようにしてほぐしてあげたいものです。耳にはツボが集中しているので、そーっとなでてあげて耳の皮膚を刺激してあげられます。 また、膝蓋骨脱臼や股関節形成不全や関節炎などがあって下半身に痛みを感じている愛犬は上半身に力が入りすぎてこっていることも。そんな愛犬には、肩甲骨をマッサージしてあげましょう。肩甲骨のまわりに沿って、親指の腹で圧をかけるのがよいでしょう。 鼠径(そけい)部のマッサージは、健康促進に効果があります。親指以外の4本の指の先でそーっと円を描くようにもんであげれば、リンパの流れが良好になります。 興奮しやすい犬はとくに、しっぽの付け根が硬くなっていることがめずらしくありません。そこで、しっぽの付け根を飼い主さんの指先で持って、ゆっくりとくるくる回すようにしてほぐしてあげるのもおすすめです。 嫌がらないようならば、口のまわりの咬筋をほぐしてあげて。口まわりの刺激で唾液の分泌が促され、歯周病の予防にもなります。 以上、マッサージしてあげたい部位や方法を簡単に述べましたが、これらにこだわらず、愛犬が心地よさそうにしているのを確かめながら、自己流でもいいのでスキンシップをとってみてください。

    マッサージでヘルニアなど病気の早期発見もできる

    (Rasulov/shutterstock)

    マッサージをしていて、皮膚の異常やしこり(腫瘍)などに気づく例も少なくありません。また、いつもは触っても痛そうではないのに嫌がる仕草を見せることに気づいて動物病院を受診したら、椎間板ヘルニアだったというケースもあるとか。 マッサージをすることのメリットは、病気の早期発見につながるという点にもあります。愛犬の異常を探すのに集中してしまうと、当然のことながら飼い主さんも愛犬もリラックスできなくなるので、あくまでも飼い主さんは心身ともに力を抜きつつマッサージをしてあげたいものですが、もし愛犬の異常に気づいたら早めに動物病院に相談してみてください。もし病気だった場合、早期に治療が開始できて愛犬にとっても飼い主さんにとっても負担が軽くなります。 愛犬との一体感を感じられるマッサージで、愛犬との絆をさらに深めながら幸せな時間を過ごせますように!

    著者・監修者

    PNS編集部

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