シベリアン・ハスキー とは?性格や飼い方を解説
2021.12.02 作成 2021.12.14 更新

シベリアン・ハスキーとは?性格や飼い方を解説

PNS編集部

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オオカミのようなワイルドな顔立ちのシベリアン・ハスキーは、人にも犬にもフレンドリーに接することができる社会性の高い犬です。今回はシベリアン・ハスキーの性格、飼い方、注意するべき病気について紹介します。

もくじ

    シベリアン・ハスキーの特徴

    シベリアン・ハスキーとは?性格や飼い方を解説
    (Alongkorn Sansawat /shutterstock)

    まるでオオカミのようなキリっとした顔で多くの人を魅了するシベリアン・ハスキー。まずはそんなシベリアン・ハスキーの特徴について見ていきましょう。

    シベリアン・ハスキーの性格

    シベリアン・ハスキーは、その凛々しい見た目に反して非常に控えめで穏やかな性格をしています。友好的で優しい子が多く、見知らぬものに過剰に吠えたり、他の犬に攻撃的になったりすることはありません。

    大変利口で従順な一面も見られるため、きちんとトレーニングを行うことで、よいパートナーになってくれます。小さな子供にも優しい性格なのですぐに家族の一員として馴染めるでしょう。

    シベリアン・ハスキーの大きさ・体重

    シベリアン・ハスキーは、大型犬サイズに分類されます。オスとメスで標準体重に大きな違いがあります。平均な大きさは、オスの体高は53.5〜60cm、メス50.5〜56cm、体重はオス20.5〜28kg、メス15.5〜23kgが理想とされています。

    ※体高…四つ足をついて立ったときの、地面から背中までの高さのこと。

    シベリアン・ハスキーの被毛

    雪国出身のシベリアン・ハスキーは、寒さから身を守るためふわふわの被毛で覆われています。被毛の長さは中程度です。

    色は、「ブラック&ホワイト」「シルバー&ホワイト」「レッド&ホワイト」「チョコレート&ホワイト」「ホワイト」とさまざまな種類があります。

    中でも全身真っ白なシベリアン・ハスキーは「ホワイト・ハスキー」と呼ばれ、日本では滅多に見かけることのない珍しい毛色です。

    シベリアン・ハスキーの寿命

    シベリアン・ハスキーの平均寿命は、12〜15歳前後です。日本での大型犬の平均寿命は13歳前後であるため、シベリアン・ハスキーは大型犬の中では比較的長寿であることがわかります。

    過去には、兵庫県内で19歳まで生きた子がいるというデータもあり、日頃から健康的な生活を心がけることでさらに長生きしてくれるのではないでしょうか。

    シベリアン・ハスキーの歴史

    シベリアン・ハスキーの歴史
    (Sbolotova /shutterstock)

    シベリアン・ハスキーのルーツは、その名の通りロシアのシベリア。シベリアやアラスカなど、極寒の雪深い場所で、ソリや荷車を引く犬種でした。ソリを引くだけでなく、狩猟の手伝いや、番犬など、人間の生活を助ける犬として暮らしてきた歴史の長い犬種です。

    昔、アラスカの村でジフテリアという病気が大流行した際、人々を救うための血清を命がけで運んだソリ犬チームが世界的スターになりました。その犬がシベリアン・ハスキーなのです。昭和の日本でも、シベリアン・ハスキーが北極点探検で活躍したり、人気の少女漫画に登場したことで、ブームとなりました。

    しかし、シベリアン・ハスキーを理解していない人達が飼いきれずに飼育放棄をするという悲しい歴史がある犬種でもあります。

    シベリアン・ハスキーは、決して悪い犬種ではありません。どんな犬種にも特徴があり、それを知らないまま見た目だけで家族に迎えてしまうことは、不幸につながるということなのです。

    シベリアン・ハスキーの飼い方

    シベリアン・ハスキーの飼い方
    (Izemphoto /shutterstock)

    シベリアン・ハスキーを新たに家族に迎え入れる際は、家族全員が快適に暮らせるよう次の点に注意しましょう。

    被毛のお手入れをしっかりと行う

    シベリアン・ハスキーは非常に抜け毛が多い犬種です。毛が伸び続けるプードルなどの犬種と違い、トリミングサロンでカットをする必要はありませんが、日頃からブラッシングやシャンプーといった毛のお手入れは欠かさないようにしましょう。

    毛のお手入れを放置していると汚れがたまるだけでなく、病気の原因になるため、注意が必要です。ブラッシングには、汚れを落としたり、皮膚の新陳代謝を高めたりするなどの効果もあります。

    シベリアン・ハスキーの毛は「ダブルコート」と呼ばれる、下毛と上毛の2重構造になっており、毎年、春と秋に毛が生え変わる「換毛期」が訪れます。この時期は全身の毛がごっそりと抜けるため、普段より念入りなお手入れを心がけましょう。

    体を触られることに慣れさせる

    犬全般に言えることですが、体を触られることに抵抗がある子はたくさんいます。背中は触らせてくれても、足先は怒るなど、触られるのが苦手な部分がある子も多いです。

    ボディケアのためにも、体を触られることに抵抗を持たせないように、小さなころからトレーニングをしましょう。ご褒美に美味しいものをあげながら、全身を触らせてもらう練習を繰り返し、人の手が体に触れることに良い印象をもってもらえるようにしましょう。

    豊富な運動量が必要

    極寒地での作業犬であるシベリアン・ハスキーは、寒さにとても強い被毛を持ち、数十キロもの距離を人や荷物を載せたソリを引くことが出来る、強靭な体と体力を持っています。

    体力があり、頭も良いため、頭を使ったり運動をしたりしないと、欲求不満になってしまいます。1日2回、各1時間の散歩でも、満足できない子が多い事でしょう。欲求不満や問題行動を防ぐためにも、脳トレをしたり、外での刺激で頭と心を満たすようにしましょう。

    引っ張りっこや、ボールを持ってくる遊びなど、飼い主さんと一緒に遊ぶ、遊び方のレパートリーを増やしましょう。

    お散歩の時の注意点

    シベリアン・ハスキーは、ソリを引くことができるほど、引っ張る力がある犬種です。散歩中は、飼い主さんはいつでも両手が使えるように、荷物は肩にかけられるバッグにしまい、引っ張られても両手でしっかりと握れるような太めのリードを使用しましょう。

    引っ張る力を軽減するハーネスなどもあるので、安全のためにも積極的に使用しましょう。引っ張り倒されてケガをしたり、他の人や犬との事故を避けたりするためにも、10歳以下の子供だけで散歩させることは絶対にやめましょう。

    関節に負担がかからない環境づくり

    体重の負担が関節にかかってしまわないように、家の中の床にカーペットを敷いたり、足裏の毛をカットしたりして、滑らないように環境設定をすることも検討しましょう。

    シベリアン・ハスキーの適温は?

    アラスカに比べて暑い日本では、シベリアン・ハスキーは屋外飼育ではなく、室内で人と一緒に生活します。涼しい時季には、日中のお散歩もよいでしょう。気温は高くても20℃くらいで、湿度も低い方が快適です。

    北海道を除き、日本はシベリアン・ハスキーにとって春先から暑くなります。人が半そでになっている時点で、シベリアン・ハスキーには暑すぎると覚えておきましょう。人間がダウンジャケットを着ている状態と、シベリアン・ハスキーが同じくらいの気温を感じると想像して、温度管理をしましょう。

    【関連記事】
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    シベリアン・ハスキーのしつけ方

    シベリアン・ハスキーのしつけ方
    (Izemphoto /shutterstock)

    大型犬のシベリアン・ハスキーのしつけは、初心者には難しいイメージがあるかもしれません。しかし、賢い犬種であるため比較的しつけやすいといえます。もちろん体が大きい分、力が強く大変な部分もありますが、教えるべき内容やしつけの仕方は小型犬も大型犬も変わりません。

    しつけを始めるのは、年齢が若ければ若いほどよいとされているため、お家に迎え入れたその日から始めるのが理想的。最初は苦労することも多いですが、根気強く、愛情深く教えることで、素晴らしいパートナーシップを築けるでしょう。

    無駄吠え

    シベリアン・ハスキーは成犬になると無駄吠えは少ないですが、子犬期は無駄吠えが多い傾向があります。

    警戒吠え

    なにかに警戒して吠えている場合は、おすわりや待てといったコマンドで落ち着かせましょう。

    要求吠え

    「ご飯を食べたい」「遊びに行きたい」などの要求吠えには、静かにできたらご褒美を与えるなど、飼い主さんがきちんと向き合うことで無駄吠えを減らすようにしましょう。

    噛み癖

    家具や服などを噛む癖も、多い問題行動のひとつです。歯の生え替わりやストレスなどいくつかの原因が考えられ、成長するにつれて力も強くなるため早期に解決しておきましょう。

    噛み癖のしつけで大切なのは、噛むのをやめさせるのではなく、噛んでいいものを教えてあげること。そして子犬の内から「噛むのはいけないこと」だと教育することです。噛んでもいいおもちゃや、固いオヤツを与えた上で、噛みついても良い物と悪い物を覚えさせましょう。

    よく起こるトラブルと対処方法

    よくあるトラブルとして、ゴミ漁りや粗相、留守番中のイタズラなどもあげられます。これを防ぐためには、十分な運動と退屈させない工夫が欠かせません。犬は運動不足や、長時間の退屈が続くとストレスが溜まる生き物です。

    シベリアン・ハスキーは体力があるため、これらの問題行動が見られた場合は、運動量が足りているか、リフレッシュタイムをとれているかをチェックするようにしましょう。

    シベリアン・ハスキーの注意しておきたい病気

    シベリアン・ハスキーと暮らすために、健康面ではどのようなことを準備しておけばいいでしょうか。

    膝蓋骨脱臼

    後ろあしの膝蓋骨(膝にある皿のような骨)が正常な位置から内側、または外側に外れてしまう病気で、通称「パテラ」と呼ばれています。膝関節への負担を軽減するため、日頃から体重管理をしっかり行い、高い所から飛び降りさせないようにしましょう。

    外耳炎

    外耳(耳の入り口から鼓膜まで)に起きる炎症で、犬や猫では日常的にみられる病気のひとつです。トリミングサロンや専用の洗浄液で定期的に耳掃除を行い、耳の中を清潔に保ちましょう。

    脂漏症

    皮脂が多く皮膚が脂っぽくなったり、逆に皮膚が乾燥したりする症状のことです。かゆみや体臭、ベタつき、フケ、脱毛、発疹、紅斑が見られることもあります。

    日頃から皮膚を清潔に保つため、シャンプーやブラッシングなどのケアを適切に行い、栄養バランスの整った食事を摂取することが予防に繋がります。

    緑内障

    眼球の中にある眼房水(がんぼうすい)が増えてしまうことで眼圧が上がり、視神経の損傷を起こす病気です。先天的な要因で起こる場合と、ぶどう膜炎などの目の病気によって後天的に起こる場合があります。

    中年齢から高齢の犬によく見られ、放置すると失明してしまいます。目が充血している、しばしばさせているなどの様子が見られたら、目薬や経口薬で治療を始めましょう。

    白内障(若年性)

    年齢とともに目の中にある水晶体の部分に白い濁りがみられるようになり、視力が低下していく病気です。進行すると失明することもあります。シベリアン・ハスキーは若いうちに発症しやすいため、「目の中が白く濁ってきた」などの異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。

    進行性網膜萎縮

    原囚不明の遺伝性疾患で、網膜機能が進行性に障害され、視覚低下し失明に至る疾患です。現在の獣医療では、残念ながらこの疾患に対する治療薬や手術はありません。定期的に検診を行い早期発見に努めましょう。

    シベリアン・ハスキーを家族に迎える方法と費用

    シベリアン・ハスキーを家族に迎える方法と費用
    (u4f_tol /shutterstock)

    またシベリアン・ハスキーの価格相場は50万円ほど(2021年11月時点)。容姿、血統などによって価格は変わります。

    シベリアン・ハスキーを迎えたら、どんなことに気を付けたらいいでしょうか。

    シベリアン・ハスキーを家族に迎えたら

    シベリアン・ハスキーの子犬は小型犬と違い、あっという間に大きくなります。全ての犬種に言えることですが、子犬を迎えてから少なくとも3~8カ月間は、人の都合は通じません。

    子犬のペースに合わせられるように、時間に余裕を持った生活を整えましょう。子犬に4時間以上の留守番は長く、トイレの失敗や、問題行動につながりやすいと言われています。長時間の外出の際は、子犬の保育園や、ペットシッターなども検討しましょう。

    生後6か月以降は活発になる

    生後6か月から1歳くらいまでの間は、体力がついてきます。甘噛みや家具の破壊、お散歩中の跳びつき、引っ張りなどの悩みと向き合うことになるでしょう。健康な犬なら当たり前の行動です。2歳くらいまで、家族全員でコツコツと気長にトレーニングをしながら、子犬と一緒に成長していきましょう。

    家族へ迎え入れる方法

    ペットを迎え入れる方法には、ペットショップで探す、ブリーダーからの紹介、里親になるという3つの方法があります。

    初心者でも迎え入れやすいのは、ペットショップやブリーダーです。ペットショップなら、しつけに困ったときにお店に行けば相談に応じてもらえたり、必要なものをその場でそろえたりすることができます。

    犬種の知識、飼育経験が豊富なブリーダーから譲り受ければ、事前に飼い方、注意点を教わることが可能です。ただし、劣悪な環境で繁殖している業者もいるため、飼育環境などの質問にもきちんと答えてくれる、信頼できるブリーダーを見つけましょう。

    子犬にこだわらないなら、里親制度も利用できます。ペットショップやブリーダーに比べて費用がかからないというメリットがありますが、シベリアン・ハスキーは数が少ない上、人気犬種なので出会うには運やタイミングが必要です。

    1カ月にかかる飼育費用は?

    1カ月にかかる飼育費用は?
    (otsphoto/shutterstock)

    大型犬の平均的な飼育費用は、1カ月あたり1万5,000~3万円になります。

    食費

    フードやおやつといった食費。価格はピンキリですが、平均すると1カ月で5,000~6,000円ほどかかります。

    日用品代

    トイレシーツなどの日用品が1カ月で5,000~1万2,000円前後。

    シャンプー・トリミング代

    シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合は、大型犬の場合1回1万円以上かかるでしょう。

    医療費

    フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で4~6万円ほど必要でしょう。1カ月にすると4,000円程度です。

    知っておきたい、ペットの医療事情

    初めて犬を飼う方の盲点となるのが、ペットの医療事情です。ペットには公的な健康保険がなく、治療費は全額自己負担となります。自由診療のため病院によって料金が異なる点が、人とは違います。

    子犬がかかりやすい病気・ケガ

    子犬は、骨折や異物誤飲が多いです。

    • 骨折の平均的な治療費:7万~15万円
    • 異物誤飲の平均的な治療費:1万5,000~3万円 ほど

    ただし、どちらも場合によっては20万円を越えるケースもあるため、住環境を整えるなど事前の予防が大切です。

    お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので体調の変化にも気を付けてあげましょう。

    ペット保険

    ペットの年齢によって保険料は変わりますが、大型犬の1ヶ月の保険料は1,800~3,500円*ほど。0~3歳の間に加入するケースが多いです。

    ペット保険は、健康でないと加入できず、加入可能年齢が「満7歳まで」のように制限のある場合がほとんど。人と同じように犬も年齢が上がれば病気のリスクも上がるため、早めに加入したいものです。

    【ペット保険選びのポイント】

    ペット保険はたくさんの種類があり、どれも同じように見えるかもしれませんが、各保険商品によって補償内容は大きく異なります。

    保険料だけではなく、以下の補償内容をよく理解し、最もご自身に適した保険を選ぶようにしましょう。

    • その犬種が発症しやすい慢性疾患が補償されるか
    • 金銭的に負担の大きい高額な手術に対応できているか
    • 1日あたりの支払い金額や年間の通院日数に制限がないか など
    保険最強ランキング2年連続1位のペット保険_大型犬

    *参照:慢性疾患にも、高額治療にも対応したペット保険!ペット&ファミリー損害保険「げんきナンバーわんスリム プラン50」

    愛犬と楽しく暮らそう 

    家族になる前からたくさんのことを学ぶことで、快適な暮らしをスタートすることができます。お迎えする犬の特徴や費用などをよく知ってよきパートナーとして信頼関係を築いていってくださいね。

    著者・監修者

    PNS編集部

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    ペットニュースストレージ編集部です。

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