【プロドッグトレーナー監修】自転車で犬を散歩させるのは危険!愛犬を守るために徹底したいこと
2021.10.28 作成

【プロドッグトレーナー監修】自転車で犬を散歩させるのは危険!愛犬を守るために徹底したいこと

プロドッグトレーナー

大久保羽純

大久保羽純

皆さんは、自転車に乗りながら犬を散歩させている人を見たことがありますか?犬をたくさん歩かせるために、昔はよく見かけた風景かもしれませんが、その自転車に乗りながらの犬の散歩は、道路交通法違反の違反となります。

もくじ

    愛犬との自転車散歩、なんでダメなの?

    【プロドッグトレーナー監修】自転車で犬を散歩させるのは危険!愛犬を守るために徹底したいこと

    (Annette Shaff/shutterstock)

    覚えておくべき2つのポイント

    ① 道路交通法の第70条

    「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と書かれています。

    → 自転車には免許はありませんが道路交通法では車両にあたり、安全運転の義務があります。ペットのリード(引き綱)を持ったままの自転車走行も、違反の対象となります。

    近年、自転車と歩行者の死亡事故が多発している中で、従来よりも安全に運転することが求められています。

    ②警視庁のホームページ

    「自転車に乗ったままで、雨の日に傘を指したり、リード(ひも)を持って愛犬を散歩させたり、携帯電話で通話することは違反である」と書かれています。(参照:警視庁

    → 「道路交通法の第70条」より細かな内容は、各都道府県の条例で定められています。警視庁のホームページでは、東京都の条例に従って「犬の散歩をしながらの自転車運転は違反」と定められています。

    そもそも、公道での自転車を使ったお散歩はおすすめできません。いざというときにすぐに対処できる状態ではないため、リードを片手に持ちながらの運転は大変危険です。リードが自転車や愛犬に絡まって、思わぬ事故につながることも考えられます。

    犬にとってもいいことはありません。敏捷で筋肉隆々な犬種だったとしても、自転車という不安定な乗り物に繋がれて疾走することは、かなりの負担になります。
    愛犬が止まりたいときに止まることもできず、心身ともにストレスを与えてしまうことでしょう。

    危険な自転車散歩は絶対にNG

    危険な自転車散歩は絶対にNG

    (Bobex-73/shutterstock)

    現代では犬に関するトラブルの訴訟がとても増えています。賠償額も数百万円になるケースが多々あります。

    自転車で犬のお散歩をして、もしも他人を巻き込む事故を起こしてしまったら…賠償責任もさることながら、確実に愛犬に危険が及ぶことになります。
    勢いよく転んで自転車が愛犬の上に倒れたら、無事では済まないのは考えなくてもわかるでしょう。

    愛犬と楽しい時間を過ごそうとしている、優しい飼い主さんたちが、大きな事故に巻き込まれてしまうのは、とても悲しいことです。まずは家族の安全を第一に、愛犬との幸せな時間を過ごしていきましょう。 

    お散歩でのトラブルいろいろ

    お散歩でのトラブルいろいろ

    (Bogdan Denysyuk/shutterstock)

    他にも、愛犬とのお散歩で、トラブルになりやすい事例を、いくつか紹介します。

    自宅以外の場所で、リード(ひも)を離してしまう

    リードは、自宅以外の場所では、常時着けたままでいなくてはいけません。外でリードを外せる場所は、ドッグランなどの決められた範囲でのみと決められています。犬が近づいてくるだけで、恐怖を感じる人はたくさんいるのです。うちの子はお利口だからと思っていても、ノーリードは、絶対にやめましょう。

    伸縮リードを伸ばしたまま歩く

    伸び縮みするリードは、便利な道具ですが、伸縮のロックをしないままで歩かせることでの事故が絶えません。本来、伸縮リードで推奨されている使用方法は、「通常は、短いまま使う」、「見通しの良い公園などに入ってから、伸ばす」というもの。一般の道で、伸縮をロックせず、伸び縮みさせているのは、大変危険です。

    排泄の処理をしない

    ほとんどの飼い主さんは、きちんと排泄物の処理をされています。しかし、ほんの少数でも排泄物をそのままにして立ち去る飼い主さんがいるために、犬を禁止するエリアや住民とのトラブルが起きています。犬は自分で排泄物の処理はできませんから、飼い主さんが処理をしましょう。

    人が迷惑する排泄の場所

    飼い犬のウンチを拾う。オシッコの後には水を掛ける…というマナーを守ったとしても、近隣住民が不快だと感じれば、問題になってしまいます。どんなにオシッコに水をかけても、自分の家の前で広がった犬のオシッコを見た人は、良い気持ちはしないものです。他人の家やその近く、迷惑になる場所での排泄は控えましょう。

    お散歩は、ペットを飼っていない住民ファースト

    お散歩は、ペットを飼っていない住民ファースト

    (MORIESARCH/shutterstock)

    お散歩ルールの話をしていると、どうしても「○○は、やっちゃダメ!」という話が多くなっていまい、堅苦しく感じる方もいるかもしれません。

    しかし、人間社会は犬が優先される世界ではなく、人間が優先される世界です。もし、住民たちが「犬と暮らす人たちが迷惑だ!」と感じる機会が増えれば、ルールが厳しくなっていってしまうでしょう。

    実は、「世の中の3人に1人は、ペットが苦手」だと答えています。思ったよりも多いですね。

    「ペットは嫌いではなかったけれど、外で出会った犬の印象が悪かった」とか、「不衛生な路上の排泄物を見かけることで、だんだんペット(とペットを飼っている人)を嫌いになった」と言う人が多いのです。

    犬を嫌いだと思う人が増えれば、それだけ犬と一緒に入れる場所や使える施設も減ってしまいます。それはとても残念なことですよね。愛犬家の皆さんには、犬と楽しく暮らせる社会を維持していくためにも、犬のお散歩のルールを頭の片隅に残しておいてくださいね。 

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    著者・監修者

    大久保羽純

    プロドッグトレーナー

    大久保羽純

    プロフィール詳細

    所属 PERRO株式会社 代表取締役
    SUNNY Dog Training Partner 代表
    東京都動物愛護推進員
    健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE 代表
    家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES) 理事

    略歴 1985年 東京都江東区に生まれる。フェレット5匹、デグー12匹、亀3匹と暮らす。
    2003年~2007年 東海大学工学部卒業。
    2007年~2011年 某製薬会社MR(医薬品営業)勤務。
    2012年 ドッグトレーナー学校在学。
    2012年~2013年 海外留学でトレーニング修行。ニュージーランド動物保護施設「SPCA Auckland」で犬・猫のケアやトレーニングをボランティアスタッフとして学ぶ。
    2013年~現在 出張トレーニング・しつけ教室・講演などを行う「SUNNY Dog Training Partner」を設立。世界の保護施設、トレーニングを学ぶため10カ国以上を視察、滞在。外国人の夫と国際結婚。保護犬ジャックラッセルテリアと家族になる。
    2014年~2017年 関東の犬のトレーニング施設4カ所で勤務。関東の動物保護施設で勤務。
    2018年~2019年 都内専門学校でトレーニング実習講師として勤務。
    2018年~現在 「健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE」を設立。「家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES)」理事に就任。
    2017年~現在 犬に関するコンサルティング・トレーニングなどの総合相談業務を行う「PERRO株式会社」を設立、代表取締役に就任。世界中の犬と人との幸せな暮らしのサポートのため、日々邁進。

    資格 米国CCPDT認定国際ドッグトレーナー資格CPDT-KA所持
    PDTA認定ドッグトレーナー
    The Smart Dog Owner Academy Basic / Advance 修了
    SPCA Auckland Volunteer
    東京都動物愛護推進員
    愛玩動物飼育管理士1級
    日本ペットシッター協会公認ペットシッター士
    高等学校教諭第一種免許
    Advanced Open Water Diver
    P-ALIVEペット安全生活101講演認定講師

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