【プロドッグトレーナー監修】野菜を犬に与えてもいいの?食べてもよい野菜といけない野菜を知っておこう
2021.09.16 作成

【プロドッグトレーナー監修】野菜を犬に与えてもいいの?食べてもよい野菜といけない野菜を知っておこう

プロドッグトレーナー

大久保羽純

大久保羽純

皆さんのおうちの愛犬は、どんな野菜が好きですか?犬は、ドッグフード以外にも肉類、様々な種類の野菜や、果物を食べることが出来ます。しかし、野菜を与えるときには注意点があります。今回は、愛犬にどんな野菜を、どのように与えたら良いのかを知っていきましょう。

もくじ

    犬は肉食?雑食?草食?

    【プロドッグトレーナー監修】野菜を犬に与えてもいいの?食べてもよい野菜といけない野菜を知っておこう(Kira_Yan/shutterstock)

    実ははっきりしていない

    まず、犬がどんな動物なのかを確認しておきましょう。猫は肉食動物。私達人間は雑食ですね。それでは犬はどうでしょう?これは、非常に難しい問題です。というのも、世界中でまだ結論が出ていないのです。

    基本的に犬は、「基本的には肉食動物だが、雑食のように様々なものを食べられる動物」ではないか、と言われています。その理由をいくつかご紹介します。

    犬は草食動物ではない

    肉食動物の腸は、草食動物に比べて短いと言われています。肉類は比較的消化しやすいため、肉食動物の腸は、草食動物よりも短いのです。そして、犬の腸は、草食動物ほどの長さはありません。そのため、犬は草食動物ではないと考えられます。

    犬は肉食か雑食動物である

    一方で、犬の腸は肉食動物よりも少し長いという説もあるため、雑食なのではないかと言われています。とはいえ、犬の腸の長さと肉食動物の腸の長さに、さほど違いがないという発表もあるため、犬は雑食ではなく、肉食動物だと言う主張もあります。

    雑食や草食動物の場合は、唾液の中に炭水化物を分解する「アミラーゼ」と言う酵素を持っていますが、犬猫にはありません。

    以上のことから、犬は雑食のように様々なものを食べることはできますが、基本的には肉食動物としての栄養素が欠かせません。そのため、野菜だけのベジタリアンごはんは、推奨されていないのです。

    犬に与えてよい野菜って何?

    犬に与えてよい野菜って何?

    (9dream studio /shutterstock)

    基本的に肉類を欠かすことができない犬ですが、野菜にはいろいろな栄養素が入っています。与えるメリットもたくさんあるため、食事のトッピングとして、野菜を活用していくことができます。

    では、どんな野菜なら犬に与えてもよいのでしょうか。その答えは、後述の「危険な野菜」以外なら、大抵の野菜を与えても問題はありません。参考までにいくつか紹介します。

    • 与えても良い野菜の例: きゅうり、大根、ブロッコリー、にんじん、さつまいも、かぼちゃ、いんげん

    上記の他にも与えてもよい野菜は数多くあります。後述の「食べさせてはダメな野菜」以外であれば、犬は多くの種類の野菜を食べることが出来るため、食べられない野菜を覚えておくようにしましょう。

    食べ物が体と口に合うかは、愛犬それぞれ

    食べ物が体とお口に合うかは、愛犬それぞれ

    (Kuttelvaserova /shutterstock)

    「犬は雑食っぽいから、何を食べても大丈夫…」と一概には言えません。犬の種類は700種以上あり、それぞれの犬の原産国やその国の食事の背景なども異なります。犬ごとに、好ましい食事内容が異なります。

    人間と同様に犬もアレルギーを持っている場合があるので、食べられる品目や量には差があることをおぼえておきましょう。

    例えば、玉ねぎを一口食べても大丈夫だった犬もいれば、悲しいことに命を落とした犬もいます。特定の野菜にアレルギーがあったり、食べた後に下痢や嘔吐をしたり、体調を壊すようなら、与えないようにしましょう。

    多くの犬が好きな野菜でも愛犬が好むとは限りません。愛犬の身体に合う・合わない、お口に合う・合わないは、その都度、家族で見極めていきましょう。

    服薬中、治療中の子は要注意!

    服薬中、治療中の子は要注意

    (Daria Photostock/shutterstock)

    犬は、食べさせてはダメな野菜以外は、基本的に食べることが出来ます。しかし、服薬中や病気の治療中の場合、注意が必要です。人間と同じように、特定の薬と食べ合わせの悪い野菜や果物(例えば、グレープフルーツなど)があるのです。

    病院にかかっている場合は、野菜を与える前に、まず獣医さんに相談しましょう。

    重要!食べさせてはダメな野菜とは? 

    重要!食べさせてはダメな野菜とは?

    (malamooshi /shutterstock)

    全ての犬に共通する、食べさせてはいけない野菜を知っておきましょう。

    • 玉ねぎ・ニラ・ネギ類: 食べることで赤血球を破壊し、貧血、下痢、嘔吐、痙攣など、重篤な症状を起こす可能性があります。
    • ニンニク: 手作り食などで、ごく少量を使用することもありますが、基本的にはネギ類と同様に、注意が必要な野菜です。
    • トマト: 完熟のトマトであればよいのですが、未熟な青いトマトや、トマトのヘタ、茎、葉などには、中毒性物質が含まれているため、注意が必要です。
    • アボカド: 犬に嘔吐と下痢を起こさせるペルシンが含まれているため、基本的には避けたほうがよいでしょう。

    重要!野菜の安全な与え方とは?

    重要!野菜の安全な与え方とは?

    (Sandra Huber/shutterstock)

    野菜の食べさせ方にも注意が必要です。

    • 1日に与える量: 野菜の中でも、さつまいもなど糖が多いものは、量が多いと太る原因になります。犬はいくらでも欲しがるかもしれませんが、愛犬の健康のために人間が管理しましょう。1日のおやつの量は、食事全体の10%以下にしましょう。
    • 1口の大きさ: 犬はゆっくり噛んで、味わって食べてくれません。飲み込める程度に噛みちぎったら、丸呑みです。大好きな野菜だと、興奮し過ぎて喉に詰まることもあります。与えるときには、野菜を愛犬の爪の大きさ程度に小さく刻みましょう。

    事前の加工処理: 人間のように、口に入れた種を「ペッ」と出してくれればよいのですが、犬たちは丸呑みしてしまいます。犬が口に入れたものは、例え飼い主さんでも取り出すことは難しいので、事前に種、皮、ヘタは取り除いておきましょう。

    食べさせてはダメな野菜を食べちゃった!どうしよう!? 

    食べさせてはダメな野菜を食べちゃった!どうしよう!?

    (MakDill /shutterstock)

    もし食べさせてはダメな野菜を食べてしまったり、種ごと丸呑みしてしまったときには、まず動物病院に連絡をしましょう。

    動物病院に連絡するときには、落ち着いて、以下の内容を整理して伝えるようにしましょう。

    • いつ食べたのか
    • 何を食べたのか
    • どれくらい食べたのか

    大丈夫そうに見えても、少しでも食べてしまった可能性があるならば、すぐに動物病院に連絡をしましょう。飼い主さんが思っていた以上に、愛犬が沢山の量を食べてしまっていたという事例が多いためです。

    中毒への対処は、時間が勝負です。少しでも不安に感じたら、自分で判断するのではなく、プロに相談して、指示を仰ぎましょう。

    新鮮な野菜を、季節ごとに楽しむことが出来る日本の犬。美味しい野菜を、家族みんなで一緒に食べられるのは、素敵なことですよね。とはいえ、野菜自体は身体に良い物だとしても、飼い主さんが愛犬の求めるままに与え過ぎてしまったら、愛犬の健康を守れません。

    一緒に暮らす愛犬が、ずっと笑顔で過ごせるように、適度な量、適切な与え方で、愛犬と一緒に野菜を楽しんでいきましょう。

    著者・監修者

    大久保羽純

    プロドッグトレーナー

    大久保羽純

    プロフィール詳細

    所属 PERRO株式会社 代表取締役
    SUNNY Dog Training Partner 代表
    東京都動物愛護推進員
    健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE 代表
    家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES) 理事

    略歴 1985年 東京都江東区に生まれる。フェレット5匹、デグー12匹、亀3匹と暮らす。
    2003年~2007年 東海大学工学部卒業。
    2007年~2011年 某製薬会社MR(医薬品営業)勤務。
    2012年 ドッグトレーナー学校在学。
    2012年~2013年 海外留学でトレーニング修行。ニュージーランド動物保護施設「SPCA Auckland」で犬・猫のケアやトレーニングをボランティアスタッフとして学ぶ。
    2013年~現在 出張トレーニング・しつけ教室・講演などを行う「SUNNY Dog Training Partner」を設立。世界の保護施設、トレーニングを学ぶため10カ国以上を視察、滞在。外国人の夫と国際結婚。保護犬ジャックラッセルテリアと家族になる。
    2014年~2017年 関東の犬のトレーニング施設4カ所で勤務。関東の動物保護施設で勤務。
    2018年~2019年 都内専門学校でトレーニング実習講師として勤務。
    2018年~現在 「健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE」を設立。「家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES)」理事に就任。
    2017年~現在 犬に関するコンサルティング・トレーニングなどの総合相談業務を行う「PERRO株式会社」を設立、代表取締役に就任。世界中の犬と人との幸せな暮らしのサポートのため、日々邁進。

    資格 米国CCPDT認定国際ドッグトレーナー資格CPDT-KA所持
    PDTA認定ドッグトレーナー
    The Smart Dog Owner Academy Basic / Advance 修了
    SPCA Auckland Volunteer
    東京都動物愛護推進員
    愛玩動物飼育管理士1級
    日本ペットシッター協会公認ペットシッター士
    高等学校教諭第一種免許
    Advanced Open Water Diver
    P-ALIVEペット安全生活101講演認定講師

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