【プロドッグトレーナー監修】愛犬が散歩で歩かない!その理由は?

【プロドッグトレーナー監修】愛犬が散歩で歩かない!その理由は?

【プロドッグトレーナー監修】愛犬が散歩で歩かない!その理由は?

プロドッグトレーナー

大久保羽純

大久保羽純

気持ちの良い、晴れの日。愛犬と楽しくお散歩に出たのに、愛犬が立ち止まって、歩かない…。「こっちに行こう」と誘っても、まったく見向きもしてくれない。そんな経験がある人も、多いのではないでしょうか?お散歩の本来の目的、お散歩で立ち止まる時の愛犬側の理由を学んでいきましょう。

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もくじ

    お散歩の目的って、なんだったっけ?

    【プロドッグトレーナー監修】愛犬が散歩で歩かない!その理由は?(Maria Sbytova/shutterstock)

    そもそも、お散歩の「一番の目的」ってなんでしょうか。 

    • 人間のリフレッシュ?
    • 人間のエクササイズ?
    • 人間が、愛犬をピシッと横につかせて歩く姿を自慢する時間?

    どれも「一番の目的」ではありませんよね。散歩の本来の目的は、人間側ではなく、「愛犬の、心と身体のリフレッシュ」なのです。なにかと忙しい日常の中で、日々のお散歩がマンネリ化してくると忘れがちなことですが、お散歩は、「愛犬のための、気分転換の時間」なのです。

    もちろん愛犬だけでなく、飼い主さんも気分転換になれば、素晴らしいことです。しかし、忘れてはいけないのは、お散歩は第一に「愛犬が笑顔になってくれる時間」であること。

    犬たちは、自分で好きなものを食べることも、恋愛することも、友達と出掛けることも出来ません。飼い主さんが提供する環境の中でのみ、生きています。そんな彼らに、散歩の時まで、人間の横をついて歩けとか、人間のエクササイズに付き合えなどと、一方的に言えるでしょうか。犬にとっては、なにかと不便な人間中心の社会の中で、毎日よく頑張ってくれていると思いますよね。

    お散歩は、毎日可愛い姿を見せてくれる愛犬への感謝の気持を込めて、「愛犬が笑顔になってくれる時間」にすることが、一番の目的ではないでしょうか。

    愛犬が立ち止まる時の気持ちを考えてみよう

    愛犬が立ち止まる時の気持ちを考えてみよう(Air Images/shutterstock)

    愛犬のリフレッシュ。愛犬が笑顔になってくれる時間こそが、お散歩の一番の目的とわかりました。そう考えると、愛犬が歩かないときの対処も変わってきます。

    愛犬が立ち止まってしまった時に、「早く歩かせなきゃ!」では、愛犬は笑顔になれません。まずは「いま愛犬は、どういう状況なのだろう?」と、まず愛犬の置かれている状況を考えてみましょう。

    愛犬が歩かない時の理由をいくつか紹介していきましょう。

    〈愛犬が立ち止まる時の理由はいろいろ〉

    • 気になるものがある: 人間も歩いていて「なんの音?」とか、「あ、このお店、初めて見た!」とか、気になるものがあれば、立ち止まって確認したいですよね。愛犬も気になる物がある時に、先を急がれてしまうと、「えぇっ!まだ確認中なのにー!」と立ち止まることでしょう。

    • 行きたい方向がある: 私達にも好きな道があるように、愛犬にも行きたい道や、行きたい場所があります。安全さえ守れていれば、愛犬の好きな場所に、飼い主さんがついて行ってもよいのです。

    • ペースが合わない: 飼い主さんの歩きたいペースもあるでしょうが、愛犬にも好きなペースもあります。スタートダッシュはすごいけど、中盤以降は道草しながら、ゆったり歩く犬もいます。その逆のパターンもあります。

      飼い主さんのペースだけでスタスタ歩いてしまうと、愛犬が置いてけぼりになってしまいます。

    • 痛い、苦しい: ハーネス(胴輪)が脇に擦れて痛い、足の裏や関節を痛めたなど、なにかしら苦痛があれば、立ち止まって当然です。他にも心臓病や気管にトラブルがあるなどの疾患によって、歩き続けるのが辛い犬もいます。

    • 行きたくない: お散歩に出れば歩くけれど、出際に嫌がる犬もいます。例えば高層マンションの犬で、散歩は好きだけど、家を出るためのエレベーターが苦手な子は、外に出てしまえば楽しく歩く訳です。

      他にも、散歩は好きだけど、家を出る時にリードを付けるのが苦手とか、家を出てすぐの周辺環境は苦手だけど公園まで言っちゃえば楽しいなど、それぞれお散歩に行きたくない理由がある場合も。

    • 帰りたくない: 帰り道になると、帰りたくないと止まる犬もいます。人間も飲み会が楽しければ2次会、3次会に行きたくなるでしょう。飼い主さんの帰りたいタイミングと愛犬のタイミングが異なることあることも覚えておきましょう。

    いかがでしょうか。案外「当たり前の理由じゃん」というものばかりだったのではないでしょうか。犬側にも、様々な事情があります。ここに書いた以外にも、その瞬間ごとに犬の歩かない理由は、無限にあるでしょう。

    安全でさえあれば、いくら立ち止まったって良いじゃない

    安全でさえあれば、いくら立ち止まったって良いじゃない(Light-Studio/shutterstock)

    お散歩の一番の目的は、「愛犬の心と身体のリフレッシュ」でしたよね。だからといって、犬に好き勝手なお散歩をさせましょう…ということではありません。犬は、人間社会のルールも危険なこともわかりません。

    お散歩での飼い主さんの役割は、愛犬と周囲の人の「安全を守る管理者」。愛犬が危険な目に合わないように、車の多い道ではリードを短めに持ってササッと通過する。苦手な犬や人がいる道は避ける。など、愛犬とのお散歩を安全にエスコートしましょう。

    安全な状況なら、何度立ち止まったっていいのです。愛犬が立ち止まったという情報を元に、まずは愛犬の置かれている状況を観察して、愛犬が笑顔になれる作戦を立てて、実行してみることを繰り返していきましょう。

    愛犬が恐怖や苦痛で立ち止まっているなら、すぐにでも助けてあげましょう。愛犬が要望があって立ち止まっているなら、どんな形で実現できるかを考えましょう。模索と実践を繰り返して、愛犬が「うちの飼い主の散歩は、最高だぜ!」なんて、思ってくれたら嬉しいですね。

    こんなときは専門科に相談

    お散歩の目的って、なんだったっけ?(ivSky/shutterstock)

    愛犬がお散歩で歩かない状況が続いたり、お散歩自体が辛いようであれば、少しでも早く専門家に相談しましょう。「無理やりでも、散歩に出たらそのうち慣れるはず」「犬なんだから、散歩が大好きで当たり前!」という先入観も、飼い主さんと愛犬の絆を壊してしまいかねません。

    飼い主さんだけでは、状況改善が難しい場合は多々あります。自己判断で先に進めようとせずに、獣医師やプロのドッグトレーナーに相談しましょう。

    ドッグトレーナーに依頼をする場合も、そのトレーナーが行動修正の豊富な経験を持っているか、学術的、科学的知識をもって動物福祉と動物への倫理に基づいた指導を安全に行える人かどうか、確認をするようにしましょう。

    お散歩は愛犬のための、リフレッシュの時間

    お散歩は愛犬のための、リフレッシュの時間(eerayut Chan/shutterstock)

    お散歩は「愛犬のための気分転換の時間」です。お散歩は、愛犬への「いつもありがとう」を伝える手段の一つです。

    愛犬が歩かない時に「わがまま」とか「頑固」など、人間本位なレッテルを貼っても、役には立ちません。愛犬と一緒に楽しいお散歩をするために、日々愛犬の笑顔を引き出す作戦を考えていきましょう。

    忙しい日々の中で忘れてしまいがちな「愛犬の笑顔が大好きよ」という気持ちを忘れずに、愛犬の幸せを目指した散歩をしていきましょう。

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    プロフィール

    大久保羽純

    大久保羽純

    プロドッグトレーナー

    【所属】 PERRO株式会社 代表取締役
    SUNNY Dog Training Partner 代表
    東京都動物愛護推進員
    健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE 代表
    家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES) 理事

    【略歴】 1985年 東京都江東区に生まれる。フェレット5匹、デグー12匹、亀3匹と暮らす。
    2003年~2007年 東海大学工学部卒業。
    2007年~2011年 某製薬会社MR(医薬品営業)勤務。
    2012年 ドッグトレーナー学校在学。
    2012年~2013年 海外留学でトレーニング修行。ニュージーランド動物保護施設「SPCA Auckland」で犬・猫のケアやトレーニングをボランティアスタッフとして学ぶ。
    2013年~現在 出張トレーニング・しつけ教室・講演などを行う「SUNNY Dog Training Partner」を設立。世界の保護施設、トレーニングを学ぶため10カ国以上を視察、滞在。外国人の夫と国際結婚。保護犬ジャックラッセルテリアと家族になる。
    2014年~2017年 関東の犬のトレーニング施設4カ所で勤務。関東の動物保護施設で勤務。
    2018年~2019年 都内専門学校でトレーニング実習講師として勤務。
    2018年~現在 「健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE」を設立。「家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES)」理事に就任。
    2017年~現在 犬に関するコンサルティング・トレーニングなどの総合相談業務を行う「PERRO株式会社」を設立、代表取締役に就任。世界中の犬と人との幸せな暮らしのサポートのため、日々邁進。

    【資格】 米国CCPDT認定国際ドッグトレーナー資格CPDT-KA所持
    PDTA認定ドッグトレーナー
    The Smart Dog Owner Academy Basic / Advance 修了
    SPCA Auckland Volunteer
    東京都動物愛護推進員
    愛玩動物飼育管理士1級
    日本ペットシッター協会公認ペットシッター士
    高等学校教諭第一種免許
    Advanced Open Water Diver
    P-ALIVEペット安全生活101講演認定講師

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