【プロドッグトレーナー監修】犬との暮らしにカーペットは必要?愛犬の足腰を考える生活を

【プロドッグトレーナー監修】犬との暮らしにカーペットは必要?愛犬の足腰を考える生活を

【プロドッグトレーナー監修】犬との暮らしにカーペットは必要?愛犬の足腰を考える生活を

プロドッグトレーナー

大久保羽純

大久保羽純

最近の日本の住宅事情は、フローリングが増えています。フローリングは、お掃除がしやすいメリットがある反面、犬の体にはよいのでしょうか?今回のコラムでは「愛犬の足腰には、どんな床の素材がいいのか」「家の床に、どんな工夫が出来るのか」を学んでいきましょう。

ペットの治療費 こんなに高額に!?

ペットの治療費 こんなに高額に!?

今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?

もくじ

    犬の足は、左右に広がらないって知ってる!?

    【プロドッグトレーナー監修】犬との暮らしにカーペットは必要?愛犬の足腰を考える生活を(Africa Studio/shutterstock)

    犬に優しい床の話をする前に、知っておくべき重要なことがあります。実は犬の足の構造は、人間と違うのです。 

    犬には鎖骨がないので、前足を左右にパカッと開くことはできません。前足は、前後のみに動かせます。後ろ足も、オス犬のオシッコのときのように、回旋して上にあげることはできますが、左右にパカッとは開けません。

    つまり、床が滑りやすいと、足が左右にベローンと開いてしまい、関節に無理な負担がかかってしまうのです。

    犬にとって滑る床は、スケートリンク

    犬にとって滑る床は、スケートリンク(are Louise Jackson_/shutterstock)

    では、犬が滑る床の上にいる状態って、どんな気持ちなのでしょうか。

    スケートリンクをイメージしてみてください。足元が滑りやすいと、足が左右にパカーっと開いていってしまいませんか。人間は両足を左右に開けますが、犬は滑りやすい床の上だと、体を支えることが困難です。

    若い犬だと、まだ筋肉があるのでなんとかなるかもしれません。しかし、シニア犬が滑る床で、体を支えきれずに、腰を落として立てなくなる姿を見ることは少なくありません。近年、小型犬では、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)など、膝(ひざ)の関節に疾患を抱えている犬が多くいます。床が滑れば、それだけ膝関節にも、負担がかかってしまいます。

    犬と暮らす場合、「掃除しやすい床」を選択したくなるものですが、愛犬の体のことを考えると「滑らない床」にすることも、重要です。

    愛犬の足腰のために、どんな工夫ができるの?

    愛犬の足腰のために、どんな工夫ができるの?(Gladskikh Tatiana/shutterstock)

    では、犬の足腰に優しい床にするために、どんな事ができるでしょうか。 

    1)床を滑らないようにアレンジ

    犬の足裏の毛がフサフサだったら、その毛によって滑りやすくなってしまいます。肉球が隠れてしまうような長い足裏の毛は、すっきりとカットしましょう。足裏が地面に、しっかり着くようにすることが大切です。

    3)犬の爪の長さ

    犬の爪は靴底のようなもの。歩く時に、地面をつかむための、大切な体の一部です。爪の適切な長さは、犬種で多少異なりますが、爪が床についた時に、足の指が浮いたり、持ち上がらない程度と言われています。

    長すぎると、折れたりひっかかったりします。短すぎると地面をつかめず、滑りやすいでしょう。適切な長さに、カットすることが大切です。

    【関連記事】
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    4)犬の爪に引っ掛からない床材を選ぶ

    カーペットの毛足によっては、犬の爪が絡んで、怪我をしてしまうことがあります。爪の引っ掛かりづらい、カーペット選びが大切です。

    もしも愛犬の爪が引っ掛り愛犬がパニックになり、暴れてしまった場合。焦らずその部分のカーペットの毛足を、ハサミで切るようにしましょう。

    5)階段には滑り止めが必須

    犬だからといって階段で滑らないとは限りません。人間も犬も、階段での転落事故は命の危険があります。階段や段差には、足を滑らせないように、滑り止めカーペットや滑り止めのテープは必須です。

    階段の高さや段数によっては、上り下り自体が危険かもしれません。その場合は、ベビーゲートなどで階段をふさいで、犬が上れないようにしましょう。

    犬の足腰のために、滑らない工夫を

    犬の足は、左右に広がらないって知ってる!?(simona pilolla/shutterstock)

    「うちの子は、若いし元気そうだし。なんとなく、このままの暮らし方でも、大丈夫そうかな」と思っていても、体へのダメージは、蓄積されているかもしれません。犬の寿命が伸びて、シニアの期間も伸びているだけに、健康な体を少しでも長く維持させてあげたいものですよね。

    犬との暮らし方は、人間と共通することがとても多いです。自宅を滑りづらい床にすることは、家族全員の安全にもつながるのです。

    人間も年齢によって、家の中の設備が変わっていくように、犬も年齢によって、暮らし方を改善し続けていく必要があります。日々、可愛い愛犬の様子を観察しながら、どうしたらもっと気持ちよく、安全に過ごしてもらえるのかを考えて、生涯にわたって生活の質の向上を続けていきましょう。

    プロフィール

    大久保羽純

    大久保羽純

    プロドッグトレーナー

    【所属】 PERRO株式会社 代表取締役
    SUNNY Dog Training Partner 代表
    東京都動物愛護推進員
    健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE 代表
    家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES) 理事

    【略歴】 1985年 東京都江東区に生まれる。フェレット5匹、デグー12匹、亀3匹と暮らす。
    2003年~2007年 東海大学工学部卒業。
    2007年~2011年 某製薬会社MR(医薬品営業)勤務。
    2012年 ドッグトレーナー学校在学。
    2012年~2013年 海外留学でトレーニング修行。ニュージーランド動物保護施設「SPCA Auckland」で犬・猫のケアやトレーニングをボランティアスタッフとして学ぶ。
    2013年~現在 出張トレーニング・しつけ教室・講演などを行う「SUNNY Dog Training Partner」を設立。世界の保護施設、トレーニングを学ぶため10カ国以上を視察、滞在。外国人の夫と国際結婚。保護犬ジャックラッセルテリアと家族になる。
    2014年~2017年 関東の犬のトレーニング施設4カ所で勤務。関東の動物保護施設で勤務。
    2018年~2019年 都内専門学校でトレーニング実習講師として勤務。
    2018年~現在 「健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE」を設立。「家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES)」理事に就任。
    2017年~現在 犬に関するコンサルティング・トレーニングなどの総合相談業務を行う「PERRO株式会社」を設立、代表取締役に就任。世界中の犬と人との幸せな暮らしのサポートのため、日々邁進。

    【資格】 米国CCPDT認定国際ドッグトレーナー資格CPDT-KA所持
    PDTA認定ドッグトレーナー
    The Smart Dog Owner Academy Basic / Advance 修了
    SPCA Auckland Volunteer
    東京都動物愛護推進員
    愛玩動物飼育管理士1級
    日本ペットシッター協会公認ペットシッター士
    高等学校教諭第一種免許
    Advanced Open Water Diver
    P-ALIVEペット安全生活101講演認定講師

    ペットニュースストレージは専門家監修の下、
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