強くたくましい犬の代表格シベリアンハスキーは、世界中に根強いファンがいます。 今すでにシベリアンハスキーと暮らしている方も、これからシベリアンハスキーを家族に迎えようかと考えている方も、シベリアンハスキーの魅力を知り、楽しく快適な暮らし方を学んでいきましょう。
強くたくましい犬の代表格シベリアンハスキーは、世界中に根強いファンがいます。 今すでにシベリアンハスキーと暮らしている方も、これからシベリアンハスキーを家族に迎えようかと考えている方も、シベリアンハスキーの魅力を知り、楽しく快適な暮らし方を学んでいきましょう。
今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?
もくじ
Sbolotova/shutterstock
シベリアンハスキーのルーツは、その名の通りロシアのシベリア。シベリアやアラスカなど、極寒の雪深い場所で、ソリや荷車を引く犬種でした。ソリを引くだけでなく、狩猟の手伝いや、番犬など、人間の生活を助ける犬として暮らしてきた歴史の長い犬種です。
昔、アラスカの村でジフテリアという病気が大流行した際、人々を救うための血清を命がけで運んだソリ犬チームが世界的スターになりましたが、この犬たちこそシベリアンハスキー。世界的英雄として、シベリアンハスキーは人気者となりました。昭和の日本でも、シベリアンハスキーが北極点探検で活躍したり、人気の少女漫画に登場していたことで、大流行した時期がありました。そのブームの結果、シベリアンハスキーの特徴を理解していなかったオーナーたちが安易に購入し、飼いきれずに飼育放棄をするという悲しい歴史がある犬種でもあります。
シベリアンハスキーは、決して悪い犬種ではありません。シベリアンハスキーを愛するオーナーさんたちは、現在も幸せに暮らしています。要するに、どんな犬種にも特徴があり、それを知らないまま見た目だけで家族に迎えてしまうことは、不幸につながるということなのです。
「あまり運動させてやらないでも大人しくしていろ」「誰とでも愛想よく仲良くしろ」「留守番が長くてもさみしがるな」ということ…これらはいずれも不可能です。シベリアンハスキーだけに限らず、犬種の特徴と、そのワンちゃんの個性に合わせた生活環境を作れるかどうかは人間次第。お互いが快適に暮らすためにも、自分の生活に合う犬種との生活を検討しましょう。
ANURAK PONGPATIMET/shutterstock
極寒地での作業犬であるシベリアンハスキーは、寒さにとても強い被毛を持ち、数十キロもの距離を人や荷物を載せたソリを引くことが出来る、屈強な体と体力を持っています。その特徴からも、暑さにめっぽう弱い事、非常に体力があることは想像できます。
人間と一緒に仕事をする犬種ですから、もちろんお利口です。しかし、大人しいことと、お利口なことは別問題。体力があって働き者… という事は、頭を使ったり運動をしたりしないと、すぐに暇になってしまい、欲求不満になるという事なのです。1日2回各1時間の散歩でも、満足できない子が多い事でしょう。しかし、人間は数十キロも歩く散歩は出来ませんので、歩くことだけで彼らを満足させてあげることは難しいでしょう。
欲求不満や問題行動を防ぐためにも、脳トレをしたり、お外のいろいろな刺激で、頭と心を満たすようにしましょう。引っ張りっこや、持ってきて遊びなど、オーナーさんと一緒に遊ぶ、遊び方のレパートリーも増やしましょう。
Elena Sherengovskaya/shutterstock
アラスカに比べて非常に暑い日本では、シベリアンハスキーは屋外飼育ではなく、室内で人と一緒に生活します。涼しい時季には、日中を庭でのんびり過ごす子も多い事でしょう。気温は高くても20℃くらいで、湿度も低い方が快適です。
北海道を除き、日本はシベリアンハスキーにとって春先から十分に暑くなります。人が半そでになっている時点で、シベリアンハスキーには暑すぎます。人間がダウンジャケットを着ている状態と、シベリアンハスキーが同じくらいの気温を感じると想像して、温度管理をしましょう。
お散歩のときも注意が必要です。シベリアンハスキーは、ソリを引くことができるほど、引っ張る力がある犬種です。散歩中は、オーナーさんはいつでも両手が使えるように、荷物は肩にかけられるバッグにしまい、引っ張られても両手でしっかりと握れるような太めのリードを使用しましょう。引っ張る力を軽減するハーネスなども売っていますから、安全のためにも積極的に使用しましょう。引っ張り倒されてケガをしたり、他の人や犬との事故を避けるためにも、10歳以下の子供だけで散歩させることは絶対にやめましょう。
otsphoto/shutterstock
シベリアンハスキーは毎日のブラッシングが欠かせません。シベリアンハスキーの毛は「ダブルコート」と呼ばれる、下毛と上毛の2重構造になっており、温度や季節に合わせて毛が生え変わります。毛が伸び続けるプードルなどの犬種と違い、トリミングサロンでカットをする必要はありませんが、とても多くの毛が抜け落ちるので、毎日のブラッシングは必須です。ブラッシングには、汚れを落としたり、皮膚の新陳代謝を高めるなどの効果もあります。
シベリアンハスキーに限らず、犬全般に言えることですが、体を触られることに抵抗がある子はたくさんいます。または、背中は触らせてくれても、足先は怒るなど、触られるのが苦手な部分がある子も多いことでしょう。一生のボディケアのためにも、体を触られることに抵抗を持たせないように、小さなころからトレーニングをしましょう。ご褒美に美味しいものをあげながら、全身をくまなく触らせてもらう練習を繰り返し、人の手がワンちゃんの体に触れること自体に良い印象をもってもらえるようにしましょう。
さらに、大きな体の犬ですから、体重の負担が関節にかかってしまわないように、家の中の床にカーペットを敷いたり、足裏の毛をカットして、滑らないように環境設定をすることも検討すべきです。
Sbolotova /shutterstock
シベリアンハスキーと幸せに暮らすために、健康面ではどのようなことを準備しておけばいいでしょうか。
シベリアンハスキーかどうかに関わらず、すべての犬たちは一生のうちに何かしらの病気とは向き合うことになるものです。犬は人よりも病気の進行が早いので、少しでも異常を感じたら、早めに動物病院に行き、相談をしましょう。ただ、小型犬と違って、シベリアンハスキーは体が大きい分、薬の量が多く、医療行為の金額も大変高額です。治療費に備えてペット保険に加入しておくこともおすすめです。補償対象となる病気や補償割合などは保険会社によって異なるため、補償内容を保険会社・保険約款などで確認し、比較検討して加入しましょう。
さらに、シニアになってからの介護の問題もあります。歩行が困難になった大型犬を支えるには、家族の体力が必要です。オーナーさんは、家族構成、自分の体力と年齢を検討しながら、犬種や犬の年齢を考えてシベリアンハスキーを迎えるようにしましょう。
u4f_tol/shutterstock
シベリアンハスキーを迎えるときは、どんなことに気を付けたらいいでしょうか。
シベリアンハスキーの子犬は小型犬と違い、あっという間に大きくなります。シベリアンハスキーだけでなく、全ての犬種に言えることですが、子犬を迎えてから少なくとも3~8カ月間は、人間の都合は通じません。全面的に子犬のペースに合わせられるように、時間に余裕を持った生活を整えましょう。子犬に4時間以上の留守番は長いため、トイレの失敗や、問題行動につながりやすいと言われています。子犬の保育園や、ペットシッターなども検討しましょう。
生後6か月から1歳くらいまでの間は、子犬の頃とは比べ物にならないほど、体力がついてきます。甘噛みや家具の破壊、お散歩での跳びつきや引っ張りなどの悩みと向き合うことになるでしょう。健康な犬なら、当たり前の正常な成長です。2歳くらいまでかけて、家族全員でコツコツ気長にトレーニングをしながら、子犬と一緒に成長していきましょう。
小型犬を「軽自動車」と例えるなら、シベリアンハスキーは「トラック」のようなもの。車の運転に練習が必要なように、オーナーさんもシベリアンハスキーの運転技術を身に着ける必要があります。子犬を迎えて少しでも早いうちに、オーナーさんが信頼できるドッグトレーナーを呼んで、トレーニングの方法を一緒に学びましょう。
Vivienstock/shutterstock
シベリアンハスキーと楽しく暮らすためのヒントはありましたか? シベリアンハスキーを迎える前からたくさんのことを学ぶことで、より快適に暮らしをスタートすることが出来ます。日本中のシベリアンハスキーと、オーナーさんたちが笑顔で楽しく過ごせますように、心から応援しています。
ペットニュースストレージは専門家監修の下、
ペット&ファミリー損害保険株式会社が運営しています。
関連記事
太陽生命、大同生命をはじめとした
生命保険グループがつくったペット保険です。