ペット保険(犬・猫への保険)「ペット&ファミリー」TOP    >    ペットニュースストレージ(全ての記事一覧)    >   犬のコラム記事一覧    >   【ドッグトレーナー監修】ちょっと太り過ぎ…?犬のダイエットの正しいやりかた
studio37th/shutterstock
2019.09.27

【ドッグトレーナー監修】ちょっと太り過ぎ…?犬のダイエットの正しいやりかた

studio37th/shutterstock

プロドッグトレーナー

大久保羽純

大久保羽純

実は、現代の日本のワンちゃんの多くが肥満に悩まされています。今の時代、人間も犬も食料がたくさんあり、お家の中で可愛がられて暮らしている間に、ちょこちょこ食べ物をもらいながら、あっという間に太ってしまいます。 しかし家族は、毎日ワンちゃんを見ているので、太っていっていることに気づかないことも多いと言われています。お散歩仲間に「すごく太ったわね!」と言われて初めて気付くなんてことも少なくないのです。皆さんのお家のワンちゃんは、痩せている、標準、太っている、どうでしょうか?

ペットの治療費 こんなに高額に!?

ペットの治療費 こんなに高額に!?

今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?

もくじ

    太っていると、こんなことに…

    studio37th/shutterstock

    studio37th/shutterstock

    愛犬が標準よりも太っていることで、どんなことになってしまうのでしょうか? 肥満の危険性を知っていきましょう。

    ・関節への負担:歩くたびに、足腰に負担がかかります。若いうちは元気に動けるかもしれません。しかし、現代のワンちゃんたちは、寿命が延びてきたため、シニアになってからの人生も長いです。そのため、将来的に肥満による動きづらさや、痛みで行動が制限されてしまうことになってしまうのはとても辛いことです。

    ・心肺機能への負担:内臓が脂肪に押されてしまい、体の中の血液の循環も悪くなります。気管が脂肪に押されることで、ぜーぜーするなど、呼吸が苦しくなってしまうこともあります。表面上はわかりづらいことですが、日常的に呼吸の辛さを味わうことになります。

    ・問題行動につながる可能性:太っていることで、上記のような痛みや不快感から、生活の中での基本的なストレスは高まってしまいます。そのため、心と体がストレスでいっぱいになってしまった結果、こちらが望まない行動(噛みつく、吠える、お散歩に行きたがらないなど様々)につながることもあります。

    ・寿命が短くなる可能性:肥満の犬は寿命が短くなったという報告もあります。太っていることで、様々な疾患にもつながります。たった十数年と言う短いワンちゃんの寿命を1秒でも削りたくはありませんよね。標準的な体重にするようにしましょう。

     

    ダイエットでやること その① ~太っている原因が病気ではないことを確認!~

    Jaromir_Chalabala/shutterstock

    Jaromir_Chalabala/shutterstock

    まず第一に、「太っているかな」と気づいたら、動物病院に相談に行きましょう。腫瘍が大きくなっていたり、病気によって身体に水が溜まって体重が増えることもあるからです。もしも隠れた体調不良によって、体重が増えてしまっているようなら、ダイエットをしている場合ではありません。もちろん多くの場合は、食べすぎなどの理由が原因ですが、万が一病気の原因があるならば、早急に治療する必要があります。健康状態に問題がないと確認できてから、獣医さんに理想の体重やボディラインを聞いて、ダイエットの目標を設定していきましょう。

    ダイエットでやること その② ~食事管理~

    Robert Neumann/shutterstock

    Robert Neumann/shutterstock

    いざ病気や体調不良が原因でないとわかったら、まずやることは食事の管理。食事は我慢させるような気がしてなんだか気が引けるから、運動で痩せさせたいと思う方もいるかと思いますが、それはなかなか難しいでしょう。ドッグスポーツや狩猟の手伝いに行くような犬はともかく、現代の犬たちは運動と言ってもお散歩程度です。もちろん運動は必要ですが、たくさん食べているままでは、運動でカバーしきれません。快適に安全にダイエットできるように、食事管理のヒントを紹介します。

    ・犬はずっと空腹状態だと知ろう:ワンちゃんに満腹中枢は働かないと言われています。要は、食べ物に満足することは無く、もしチャンスさえあれば、ずっと食べ物を欲しがってしまうのです。「お腹が空いているみたいで、かわいそうだから…」と食べ物を与えていると、際限なく食べてしまうことでしょう。適切な量以上には与えないようにしましょう。

    ・ドッグフードに表示されている1日量は、あくまで目安:人間も一人一人で吸収や代謝の具合が違うように、ワンちゃんも個体差があります。ドッグフードに表示されている1日量を食べていても、太る子も痩せる子もいます。必ず表記された量を食べないといけない訳ではなく、1週間ごとに体重を測りながら、その子にとっての適切な量を見つけていきましょう。

    ・“理想体重”の量のドッグフードを与える:太ってしまっている状態の子に、その体重に合わせた量を与えてしまっては、さらに太ってしまいます。例えば、現在10㎏で理想体重が7㎏の子がいれば、10㎏のワンちゃんの量の食事をさせていては、痩せるわけがありません。理想体重にするためのご飯の量にしましょう。

    ・1日分の食事とオヤツをタッパーにまとめておく:ご飯だけでなく、オヤツやご褒美のちょっとした一口が積み重なると、肥満につながります。家族が多い程、1人1人が少しずつあげたオヤツの量も相当なものになります。1日分のドッグフードと、与えたいオヤツを1つのタッパーに入れて、そこから取り出してあげる以外は、与えないようにしましょう。

    ・オヤツの1口が大きすぎる:ワンちゃんは多くの場合、食べ物を飲み込める大きさに数回噛んだら、丸呑みしてしまいます。そのため、1口で1回に大きなおやつを与えてしまっても、ただ丸呑みするだけで、満足しない上に、一瞬で終わってしまいます。オヤツは1個あたりの大きさよりも、回数を大切にしてあげると、ワンちゃんの満足度もアップします。例えば、オヤツも犬の爪くらいの数ミリサイズに千切って、何度にも分けてあげましょう。知育玩具などの、食べ物を中に入れて遊ぶオモチャを活用して、長く楽しませてあげることも有効です。

     

    ダイエットでやること その③ ~運動編~

    Phatthanit/shutterstock

    Phatthanit/shutterstock

    もちろん、運動はダイエットに効果的です。しかし、お散歩時間を60分から90分にしたからと言って、なかなかすぐに体重に影響は出ないことでしょう。
    考えてみて下さい。オーナーさんはワンちゃんとのお散歩以外の時間に、家事をしたり、買い物に行ったり、いろいろと動き回りますよね。ワンちゃんはその間、ゴロゴロして過ごす時間がほとんどです。やはり第一は食事の管理だと考えましょう。

    太っている状態で、ダイエットのためにジャンプをさせたり、激しい運動をさせると、身体を傷めてしまう可能性があります。関節に負担がかからないように、ゆるやかな坂道で筋トレをしながらお散歩をしたり、オスワリやフセや一芸などをする中で、自分の体の重さを使って無理なくエクササイズをすることも出来ます。

     

    まとめ

    malamooshi/shutterstock

    malamooshi/shutterstock

    ふくよかなワンちゃんは、満たされているように見えて、可愛いと感じる方もいるかもしれません。しかし、実際のところ体にかかる負担は大きく、人生において良いことはありません。百害あって一利なし。

    ワンちゃんは、自分で食事の管理をしたり、食欲のコントロールをしたり、エクササイズをしたりすることは出来ません。犬は鏡で自分の姿を見て、太っているかどうかを認識することは無理ですし、生活環境を変える選択権もありません。ワンちゃんのカラダを調整できるかどうかは、すべてオーナーさんにかかっているのです。ワンちゃんとの一生を、家族みんなで笑って暮らせるように、健康な体を作っていきましょう。

    プロフィール

    大久保羽純

    大久保羽純

    プロドッグトレーナー

    【所属】 PERRO株式会社 代表取締役
    SUNNY Dog Training Partner 代表
    東京都動物愛護推進員
    健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE 代表
    家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES) 理事

    【略歴】 1985年 東京都江東区に生まれる。フェレット5匹、デグー12匹、亀3匹と暮らす。
    2003年~2007年 東海大学工学部卒業。
    2007年~2011年 某製薬会社MR(医薬品営業)勤務。
    2012年 ドッグトレーナー学校在学。
    2012年~2013年 海外留学でトレーニング修行。ニュージーランド動物保護施設「SPCA Auckland」で犬・猫のケアやトレーニングをボランティアスタッフとして学ぶ。
    2013年~現在 出張トレーニング・しつけ教室・講演などを行う「SUNNY Dog Training Partner」を設立。世界の保護施設、トレーニングを学ぶため10カ国以上を視察、滞在。外国人の夫と国際結婚。保護犬ジャックラッセルテリアと家族になる。
    2014年~2017年 関東の犬のトレーニング施設4カ所で勤務。関東の動物保護施設で勤務。
    2018年~2019年 都内専門学校でトレーニング実習講師として勤務。
    2018年~現在 「健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE」を設立。「家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES)」理事に就任。
    2017年~現在 犬に関するコンサルティング・トレーニングなどの総合相談業務を行う「PERRO株式会社」を設立、代表取締役に就任。世界中の犬と人との幸せな暮らしのサポートのため、日々邁進。

    【資格】 ・米国CCPDT認定国際ドッグトレーナー資格 CPDT-KA所持。
    ・PDTA認定ドッグトレーナー。
    ・The Smart Dog Owner Academy Basic / Advance 修了。
    ・SPCA Auckland Volunteer。
    ・東京都動物愛護推進員。
    ・愛玩動物飼育管理士1級。
    ・日本ペットシッター協会公認ペットシッター士。
    ・高等学校教諭第一種免許。
    ・Advanced Open Water Diver。
    ・P-ALIVEペット安全生活101講演認定講師。

    げんきナンバーわん

    太陽生命、大同生命をはじめとした
    生命保険グループがつくったペット保険です。

    げんきナンバーわんスリムの特長

    • ・スリムな保険料、月々1,360円から!
    • ・10歳以上の保険料は変動なし!
    • ・保険金の日額制限・回数制限なし!
    • 手術・入院、通院まで幅広く補償!
    PF-D-140 190827