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2018.08.31

飼いやすい犬は存在するの?ライフスタイルに合った愛犬選び

ワンちゃんを家族として迎えるときは、「どんな子がいいかな。どんな犬種が良いのかな」とワクワクしますよね。体の大きい子か小さい子、運動をたくさんする子か大人しい子か、鼻の長い犬か短い犬か。犬の種類は数百以上。悩んで当然です。
その中でも、犬を迎えるときには、「どの犬種なら世話が楽で、飼いやすい?」といった会話が飛び交います。果たして、“飼いやすい犬”とはどんなものなのでしょうか。

飼いやすい犬種って〇〇犬でしょ?

Suti Stock Photo/shutterstock

結論から言います。「飼いやすい犬種」というものはありません!どんな犬種であっても、世話に手間はかかります。

そもそもワンちゃんを飼うこと自体が、あなたの「時間」と「お金」を費やすことになります。今、あなたが日頃自由に使えている、時間とお金をワンちゃんに使うことになるのが大前提です。目安のイメージは、小型犬でもワンちゃんだけに1日4時間以上・月数万円は最低でもかかることを覚悟しましょう。

この「時間」と「お金」を使うことを難しいなと思うならば、ワンちゃんを迎えることをもう一度考え直した方がいいでしょう。「身体」・「心」・「時間」・「お金」に少しでも余裕が無ければ、ワンちゃんと暮らすこと自体があなたの負担になってしまいます。

家族全員で、その準備ができたと決心出来たなら大丈夫。あなたの人生を新しい色に変えてくれる、素敵な愛犬と出会うために進みましょう!

散歩はいらない、吠えない、留守番上手な犬…って存在するの?!

wriemis/shutterstock

海外と比べて日本は、小型犬が多いためか「簡単に飼える」「世話が楽ちん」「散歩がいらない」などのイメージでワンちゃんを迎える人が多いと言われています。残念ながらそういった方の多くが、しつけや生活に困っています。そしてその一部の方が、愛犬と暮らすことをあきらめて、愛犬を手離すことさえあるのです。

お店で「この子犬は寝てばかりで大人しいですし、いたずらもしませんし、散歩もしなくて大丈夫でしょ」と言われたら要注意!そもそも、子犬は赤ちゃんですから良く寝ます。暇な時間があればいたずらをします。散歩をしなければストレスが溜まって問題行動にも繋がります。

どんなワンちゃんにも、第一に「運動」「食事」「睡眠」が必要です。ワンちゃん自身では何もできませんから、家族が用意してあげましょう。

あなたにあったワンちゃん選びチェックポイント

Nosov Andre/shutterstock

「飼いやすいワンちゃん」はいません。しかし、「あなたのライフスタイルに合うワンちゃん」なら、探すことが出来ます。以下のチェックポイントを見ていきましょう。

1.ワンちゃんの大きさ(小型犬・中型犬・大型犬など)
大きいワンちゃんに憧れる方も多いようですが、大きい分だけ「フード」「医療」「シャンプー」など全て大型犬の金額になります。さらに、あなたの体重の1/10を超える大きさになってくると、健康と筋力も必要になってきます。
小さすぎるワンちゃん(2kg程度など)は、病気にかかりやすく、医療費やケアなど手がかかることも考慮が必要です。
2.犬種
例えば、牧羊犬(ボーダーコリーやコーギーなど)はとても体力があります。散歩と運動に多くの時間を費やせない方は難しいでしょう。本などを見ると、その犬種の本来の役割(狩りに使われていたとか、番犬だとか)がわかります。その内容を見て、家に合うか考えましょう。また、トイプードルやヨークシャテリアなどは、小さくて飼いやすいイメージですが、トリミングが必要な犬種は毎月カットにお金がかかることを考慮しましょう。
3.個性
犬種や大きさにかかわらず、そのワンちゃん自身の個性があります。他の犬が苦手とか、遊ぶことが大好きとか、音に敏感だとか、誰かと一緒にいたいとか、留守番が極度に苦手など、性格も考慮しましょう。あなたが愛犬とどう暮らしたいのかも大切です。たくさんお出かけしたいとか、カフェでまったりしたいとか、日々のエクササイズのジョギングに行きたいなど、要望に合う子を検討しましょう。
4.住環境
近くに散歩しやすい場所はありますか。獣医さんはありますか。車で動けますか。移動に電車を使うことになるなら、小型犬しか選択できません。もしお世話の時間が取れなくなった時のために、ペットシッターサービスやドッグホテルなどのお店も見つけておきましょう。
5.生活リズム(共働き・室内飼いなど)
散歩やお世話など、1日に4時間以上はワンちゃんに時間を使うことになります。フルタイムで働いている方は、ペットシッターやお知り合いなど、手伝いを頼む必要が出てくるでしょう。
6.家族構成
家族で誰が散歩やお世話に時間を取れるのか、相談しましょう。例えばおばあちゃんしかお世話ができないような場合は、おばあちゃんでもお世話ができる範囲の大きさや元気さのワンちゃんにしましょう。子供がお世話をすると言っている場合も、子供だけに任せるのは危険です。10歳以下の子供の場合は親御さんのお手伝いとして、一緒にワンちゃんのお世話をさせてあげましょう。
7.犬の年齢(子犬・老犬など)
「子犬じゃないと、人になつかない」は嘘。どんな犬でも、数年以上かけてやっと本当の家族になっていくのです。日々愛情を注いでいれば、ワンちゃんはちゃんと心と体を預けてくれます。
もしあなたが子犬を迎えたら、とにかくお世話に時間がかかります。1~2時間おきの排泄の処理だけでも、時間がない方はノイローゼになります。現代では、子犬を迎えるだけでなく、保護団体などから成犬を迎えて、里親になる家族も増えています。落ち着いた年齢を選ぶこともできますし、成犬のため個性がわかりやすいです。成犬の譲渡は家族とマッチングしやすいと言われています。

どこからワンちゃんを迎えればいいの?

Josep Suria/shutterstock

ワンちゃんを迎える先は、実はペットショップだけではありません。犬種ごとに専門的に繁殖している“ブリーダー”や、保護犬を譲渡してもらい“里親”になる方法もあります。

ワンちゃんを迎えるために見に行くと、どの子もとても可愛いです。抱っこなんてしてしまったら、そのぬくもりは、あなたの心をとらえて離さないことでしょう。

しかし、絶対に避けたいのが「衝動買い」。犬の年齢は、今や20年を超える子が少なくありません。例えるなら、小さい子どもが成人するぐらいの期間を共に過ごす訳ですから、冷静に、あなたにピッタリな子を見つける必要があります。目が合い、抱っこしてみて、「運命の子だわ!」と思ってしまった方は、落ち着きましょう。運命の子は、そんなにすぐに、簡単に出会いません。

今では、1カ所だけでなく、何カ所も、数カ月以上かけてワンちゃんを探す方が増えています。ワンちゃんを探す時間も、愛情の一つだと心得ましょう。

周囲のアドバイスを聞こう

ワンちゃん選びをしている時の当事者は、冷静ではいられないものです。そこで大切なのは、客観的で平等な他者の意見を聞くこと。「私、〇〇犬を飼おうと思っているんだけど、どうかしら」など、お友達にも聞いてみましょう。

さらに、近所の獣医さんや、ドッグトレーナーなどに相談するのもいいでしょう。販売したい側の人は、甘い誘惑の言葉でささやきます。しかし、利害関係のない人の意見は、案外あなたのことを冷静に判断してくれます。意義のあるアドバイスが得られる事でしょう。

まとめ

飼いやすいワンちゃんをいくら探そうとしても、そんなワンちゃんはいません。なぜなら、日々のお世話や、一見面倒くさいやり取り自体が、愛犬と暮らすことの醍醐味だからです。

ワンちゃんが初めから私たちを愛してくれることはありません。まず第一に、私たちがワンちゃんに手間と愛情を注ぐのです。するとワンちゃんは、驚くほどの愛情と信頼を私たちに返してくれるでしょう。

さあ、冷静な視点・責任感・覚悟をもって、あなたに合うワンちゃん、相応しいワンちゃんを見つける旅に出かけましょう!

プロフィール

大久保羽純

大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役 
国際ライセンスCPDT-KA認定ドッグトレーナー

日本とニュージーランドで修行。世界平和を目指し、現在は東京で、犬と人の心をつなぐレッスンや講師、執筆など各所で活躍中。