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2018.08.16

犬を迎えたら。愛犬に教えるトレーニングと順番〜犬の大切なしつけ〜

ワンちゃんを家に迎えると、毎日ウキウキ、ワクワク♪ とても楽しい日々が始まります。いろんな場所に出かけたり、一緒に遊んだり、お散歩をしたり、たくさんの思い出が増えていきます。
しかし、ワンちゃんを迎えた皆が悩むことがあります。それは、どんなトレーニングをしたらいいのかという事。愛犬に、どんなことを教えてあげる必要があるのでしょうか。
愛犬と楽しく暮らす上で、最低限覚えておきたいトレーニングと、習得する順番をトレーナー目線で紹介します。
(執筆:プロドッグトレーナー・大久保羽純)

トレーニング(しつけ)をしないと、良い子にならないの?

otsphoto/shutterstock

ワンちゃんには人間の小学校のような義務教育施設がありません。そのため、全ての事を飼い主さんご家族が教えてあげる必要が出てきます。
人間だったら、保育士さんが「トイレトレーニング」、小学校の先生が「集団行動」や「お友達との遊び方」など、いろいろなことを教えてくれます。私たち人間は、多くの人から「トレーニング(教育)」を受けて、立派な大人になっていくのです。
ワンちゃんも同じです。何も教育しなければ、「好きなときに吠える」「好きなところに排泄する」「好きなもの以外には攻撃する」という動物らしさを発揮するのも、当たり前です。人間社会のルールを知ってもらい、共に暮らすためには、ひとつひとつ、教えてあげる必要があるのです。

基本10個のチェックリスト!どんなことを教えてあげればいいの?

MR.WICHAI THONGTAPE/shutterstock

現在のあなたと愛犬を想像して、何が出来ているのかチェックしてみましょう。

1.あなたは愛犬の体をどこでも触れますか?
ワンちゃんの保護者であるあなたは、体中のどこでも触れるようになりましょう。リードの付け外し、足ふき、ナデナデなど、日常のあらゆる瞬間で「オーナーさんの手」を使います。オーナーさんの手を、大好きになることが重要です。
2.他の人(獣医さんやトリマーさんや犬友など)は体中を触れますか?
医療行為や健康管理のためには、他の人の手に触られることも必要になってきます。触られることが好きになるように、トレーニングをしましょう。
3.日常出会う音・物・環境に慣れていますか?
人間社会で暮らすには、いろいろな刺激に慣れていく必要があります。電車や自転車、子供の声、ドライヤーの音、犬の服、ハーネスなど、日常出会うものに恐怖を感じる状態では、まるでお化け屋敷に住んでいるようなもの。出会う物全てを、好きになれるようにしていきましょう。
4.他の人や犬に慣れていますか?興奮せずに、道ですれ違うことが出来ますか?
人や犬に会った時、毎回大興奮して駆け寄っていくのは相手に迷惑になることもあります。相手に寄っていかずに、落ち着いて、道ですれ違えることも大切です。
5.トイレは決まったところでできますか?
室内ではトイレシーツなど決まったところで排泄が出来るようにしましょう。家でのトイレの失敗の繰り返しは、不衛生で人の健康にも良くありません。外での排泄も、場所のルールに従うように、オーナーさんが気を付けましょう。
6.ハウス(クレート)に入って1時間程度の待機、移動ができますか?
災害時はもちろんのこと、ホテルでのお預かりや、動物病院での入院など、ハウスで落ち着いて休めることは大切です。車の中でも事故防止のため、クレート管理がおすすめです。
7.基本的な指示(オスワリ・フセ・マテ・オイデなど)ができますか?
例えばオイデが出来ることで、間違ってリードが外れたときの緊急対処ができます。基本的な指示を通して、コミュニケーションを深めることも出来ます。
8.あなたと愛犬でおもちゃ遊びができますか?
ワンちゃんは一緒に遊ぶのが大好きな動物です。仲良くなるためには、一緒におもちゃ遊びを通して「狩りの疑似体験」をするのがおすすめ。遊びの名人は、愛犬に好かれます。
9.家の中のセッティングは、安全ですか?
室内で犬の届くところに誤飲しそうなものがあったり、台所など危険なところに入ってケガをしたり、階段やソファから落ちる可能性があったりしませんか。人間の赤ちゃんと同じで、「言って聞かせる」のは無駄です。片付けたり、入れないようにゲートを付けたりして「人が管理・予防」しましょう。
10.愛犬の好きなこと・苦手なことがわかりますか?
オーナーさんは、世界中で一番愛犬の事を一番知っている存在になりましょう。愛犬の好きなこと・苦手なことがわかりますか?それをあなたが知っていれば、愛犬にとって快適な暮らしをサポートしてあげられます。

10個中、何個を出来るでしょうか?今すぐに出来なくても構いません。愛犬もオーナーさんも快適に暮らすために、すべてできるようになることが理想です。これからコツコツ、トレーニングをしていきましょう。

トレーニング(しつけ)を教える順番ってあるの?

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トレーニングをする順番を聞かれることがよくあります。
例えば、子犬の場合は「社会化期」と言われる、いろいろな刺激に慣れやすい時期があるため、その時期は積極的に刺激に慣らす練習(チェックリスト3~4)などを行います。しかし、それだけやっていれば良い訳ではありません。
私たちの小学校を思い出して下さい。「国語」「算数」「理科」「社会」だけでなく、「集団行動」をしたり、「給食」を食べたり、「運動会」があったり、とにかくたくさんの事をまんべんなく学びますよね。
ワンちゃんとのトレーニングも同じです。子犬を迎えてからチェックリスト1~10の事を毎日まんべんなく繰り返し行っていきます。どれもこれも、大切なのです。
表現を変えれば、そもそも優先順位が低いものはチェックリストに載せていません。教えてあげたら良いトレーニングは、10個に納まることなく、1,000個以上あります。ですから、この10個は第一優先のトレーニング項目だと言った方がいいでしょう。

トレーニング(しつけ)がうまくできない。どうしよう

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ワンちゃんのトレーニングは、昔よりも難しくなっているかもしれません。例えば、お庭で愛犬を飼っているなら、トイレシーツでの排泄を教える必要はありません。現代では、首都圏のワンちゃんの9割が室内飼育と言われています。室内飼育が増えたことで、より犬と人が近い関係となり、それだけ教えなければいけないことも増えてきたのです。
時代に合わせて、オーナーさんだけでトレーニングするのが難しいことも増えてきています。そんな時は、ドッグトレーナーや、ワンちゃんの幼稚園施設、獣医さんなどドッグプロに相談しましょう。1人で悩まずに、手助けを求めましょう。

まとめ

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ワンちゃんとの暮らしで必要なトレーニング10個は、できていましたか?今はまだできていないことがあっても大丈夫です。
人間関係でも、愛犬とオーナーさんの信頼関係を築いて行くのも同じです。大切なのは毎日の積み重ね。愛犬にとって嫌なことを無理強いする日々であれば、愛犬との信頼関係は壊れていってしまうでしょう。しかし、愛犬が気持ちよく過ごせるように、サポートしてあげられるオーナーさんであれば、愛犬はあなたにすべてをゆだねて、素敵な笑顔を見せてくれることでしょう。トレーニングはコツコツが大切です。日々ゆっくり前進していきましょう。

プロフィール

大久保羽純

大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役 
国際ライセンスCPDT-KA認定ドッグトレーナー

日本とニュージーランドで修行。世界平和を目指し、現在は東京で、犬と人の心をつなぐレッスンや講師、執筆など各所で活躍中。