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【プロドッグトレーナー監修】 [犬のしつけ]愛犬にトイレを覚えてもらうトレーニング方法とは?

プロドッグトレーナー

大久保羽純

大久保羽純

一般的にトイレトレーニングは子犬期にやるものと言われています。しかし、いくつになってもできない子は意外と多いと言われています。成犬になってもトイレがうまくいかないのはナゼ?そういう子にはどのようにトレーニングをすれば良いのか。ドッグトレーナー目線で紹介をします。

ペットの治療費 こんなに高額に!?

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今は健康なペット(わんちゃん・猫ちゃん)でも病気やケガは突然訪れるかもしれません。特に近年では動物医療の進化に伴い、治療費が思った以上に高額になるケースも。大切な家族のために、あなたも最適な選択ができるようにしてみませんか?

もくじ

    時代と共に変わるワンちゃんのトイレ事情

    eva_blanco/shutterstock

    昔は、多くのワンちゃんが庭などの室外で飼われていました。家の中に入れないため、室内トイレを教える必要もありませんでした。
    しかし現代、首都圏のワンちゃんの90%以上が室内で飼育されています(参考:https://dentsu-ho.com/articles/2747)。室内で飼われているからこそ、トイレシーツで排泄をする必要が出てきました。ワンちゃんにとっては、ここ10~20年くらいの間に起こった急激な変化です。ドッグトレーナーの元にも、「トイレがうまくいかない!」というお問い合わせは多く寄せられています。

    教えないでもトイレで排泄できるでしょ?の罠

    Naviya/shutterstock

    多くの方に「ワンちゃんはトイレシーツをわかっているものでしょ?なぜ失敗するの?!」と聞かれます。ワンちゃんは初めからトイレシーツをトイレだと思っているのでしょうか? 答えはNOです。“トイレシーツ”と名付けたのは人間で、ワンちゃんは初めトイレだとは知りません。そのためシーツの上で寝たり、シーツを噛みちぎって遊んだりしますよね。
    トイレシーツがトイレなのだと教えてあげなければ、そこで排泄をするようにはならないのです。

    初めからトイレを覚えている子もいるのに、なんでこの子はできないの?!

    子犬を迎えた方の中には、「いつか自分でトイレを覚えるでしょ」と思っている方もいますが、油断大敵!トレーニングをしないと出来るようにはなりません!
    家に迎えたときから失敗しない子の話も聞きますが、それは勝手に覚えたのではなく「ブリーダーさん」「ペットショップの店員さん」「母犬や兄弟犬」などの誰かしらが、教えておいてくれただけなのです。トイレがうまい状態で家に迎えた方はラッキーだと思ってください。そして、そうでない子を迎えた方は余計な期待をせずに、トレーニングをしましょう。

    子犬を迎えたらすぐに始めるトイレトレーニング

    トイレトレーニングのポイントはこの2つの繰り返し。

    1.トイレシーツの上で排泄を成功させる。
    2.トイレシーツの外で排泄を失敗させない。

    特別なテクニックで即座に覚えるのではなく、管理をしっかりして、何度も繰り返し、シーツの上での排泄を成功させていくことが重要です。人間の子供のオムツを外すトレーニングと似ています。

    成功のために、以下の手順を守りましょう。

    ①トイレ成功の環境づくり。
    1.サークルを用意して、トイレトレーとクレート(プラスチック素材で持ち運びできるハウス)を入れる。
    2.フカフカのものにオシッコをする習性があるので、トイレを覚えるまではサークル内に、まぎらわしいドッグベッドや毛布などは置かない。
    3.トイレシーツを噛みちぎる子は、網の付いたトイレトレーを準備。

    ②サークル内のトイレシーツで排泄→サークルから出す、の繰り返し

    1.排泄を成功させること:
    サークル内のトイレで排泄させてから、サークルから出して遊ぶこと。サークルという限られた中で、確実にトイレの上で排泄を成功させましょう。
    2.排泄を失敗させないこと:
    サークルから出してからは1秒たりとも目を離さないこと。排泄をしそうな時間になったら、事前にサークルに戻しましょう。
    3.排泄を成功させる&排泄を失敗させないこと:
    サークルのトイレシーツの上で排泄を成功させる、サークル外では失敗させない、を繰り返しましょう。トイレシーツの上で排泄する確率を100%に近づけるのがポイントです。
    人間の保育園を想像してください。保育士さんが子供たちを「そろそろオシッコにいこうね」とトイレに連れていきますよね。ワンちゃんも初めは自分からは行きませんから、トイレに誘導して練習を繰り返す必要があるのです。

    ③排泄のタイミング・トイレ記録を把握する

    1.
    仔犬だと30分~1時間、少し大きくなると2~4時間くらいの頻度でオシッコをします。
    2.
    愛犬の排泄のタイミングがわかるように、オシッコとウンチをした時間を毎回記録しておきましょう。記録があると、サークルに戻す時間の目安がわかります。
    3.
    排泄のタイミングは、寝起き・食後・遊んでいる途中などが多いです。
    4.
    排泄前には地面の匂いを嗅いだり、クルクル回ったりします。日々観察して愛犬のトイレサインを知りましょう。

    成犬からでもトイレトレーニングは出来るの?

    LDWYTN/shutterstock

    「成犬はもうトレーニングできないの?」と聞かれることがありますが、そんなことはありません。上記の手順で教えていくことができます。
    子犬との違いは、トイレの回数が少ないので(膀胱にオシッコをためられる分、子犬のように30分間隔では排泄をしません)、頻繁にトイレシーツの上で成功させてあげられません。また、今まで失敗を続けてきたワンちゃんは、その記憶を塗り替えるために少し時間がかかるかもしれません。その分、成犬もトイレはできるようになりますが、仔犬よりは時間がかかることを心にとめて取り組みましょう。

    トイレトレーニングで気を付けること

    1.叱らないこと!
    排泄場所が間違っているのは、正しいトイレがわからないからです。もし叱ってしまったら、「パパ・ママの前でオシッコすると怒られちゃう…」と勘違いします。見えないところでするようになるかもしれません。オーナーさんの中には「この子は嫌がらせでトイレを失敗するから叱っているの!」と言う方がいますが、行動学の世界的見解としても“嫌がらせ”での排泄はないと言われています。「まだ覚えていないだけ」と心を穏やかにして、地道に練習しましょう。叱っても良いことは1つもありません。
    2.トレーニング期間中は、油断しない。目を離さないこと!
    ちょっと目を離したすきにオシッコされてしまった!とよく聞きます。ワンちゃんは動物ですから、1秒でも隙があればオシッコできます。サークルから出しているときは絶対に目を離さないでいましょう。目を離すなら、トイレを失敗しないようにサークルに戻しましょう。
    3.失敗を繰り返す場所は管理しよう
    台所の奥などで失敗しやすいなら台所に行かせないようにゲートを付けたり、ラグマットの上で失敗するならラグマットを無くしてしまうなど、予防できるところは予防していきましょう。

    うまくいかない?!こんなときどうする??

    Q:
    サークルから出してすぐにオシッコをしてしまう。
    A:
    毎回必ずオシッコをさせてからサークルから出しましょう。
    Q:
    トイレを移動すると失敗する。
    A:
    「トイレシーツ」をトイレと覚えているのではなく、その「場所」をトイレと覚えているのかも知れません。いつも置いてあるトイレシーツの場所を1m程度ずらしたり、室内にいくつかシーツを置いて、トイレシーツ自体を覚えさせましょう。
    Q:
    子犬が留守中にオシッコうんちまみれになっている。
    A:
    子犬は排泄頻度が多いもの。留守が長い家でのトイレトレーニングは、練習時間が取れないため、非常に難しいです。ペットシッターや犬の保育園など、人の手を借りるのも方法です。
    Q:
    トイレからはみ出てオシッコしてしまう。
    A:
    トイレトレーが小さい可能性があります。体の長さの1.5倍程度はないと、4本の足が乗りきらず、はみ出て排泄しやすいです。
    Q:
    前は出来ていたのに、トイレの失敗が増えた。
    A:
    内臓の病気や処方されている薬などによっても、オシッコ事情は変わってきます。体調の問題ならトレーニングでは直りません。動物病院に相談しましょう。

    まとめ

    MR.WICHAI THONGTAPE/shutterstock

    家でトイレを失敗してしまうと、臭いや衛生面で大変なストレスとなります。トイレトレーニングに近道はありません。地道に成功を繰り返していきましょう。多くの方が悩むことですから、お近くのペットのプロに気軽に相談してください。上手にトイレが出来ると、オーナーさんもワンちゃんも、今以上に気持ちよく生活できるようになりますよ。

    プロフィール

    大久保羽純

    大久保羽純

    プロドッグトレーナー

    【所属】 PERRO株式会社 代表取締役
    SUNNY Dog Training Partner 代表
    東京都動物愛護推進員
    健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE 代表
    家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES) 理事

    【略歴】 1985年 東京都江東区に生まれる。フェレット5匹、デグー12匹、亀3匹と暮らす。
    2003年~2007年 東海大学工学部卒業。
    2007年~2011年 某製薬会社MR(医薬品営業)勤務。
    2012年 ドッグトレーナー学校在学。
    2012年~2013年 海外留学でトレーニング修行。ニュージーランド動物保護施設「SPCA Auckland」で犬・猫のケアやトレーニングをボランティアスタッフとして学ぶ。
    2013年~現在 出張トレーニング・しつけ教室・講演などを行う「SUNNY Dog Training Partner」を設立。世界の保護施設、トレーニングを学ぶため10カ国以上を視察、滞在。外国人の夫と国際結婚。保護犬ジャックラッセルテリアと家族になる。
    2014年~2017年 関東の犬のトレーニング施設4カ所で勤務。関東の動物保護施設で勤務。
    2018年~2019年 都内専門学校でトレーニング実習講師として勤務。
    2018年~現在 「健全なペットとの暮らしを目指す協会P-ALIVE」を設立。「家庭動物共生教育支援フォーラム(FAES)」理事に就任。
    2017年~現在 犬に関するコンサルティング・トレーニングなどの総合相談業務を行う「PERRO株式会社」を設立、代表取締役に就任。世界中の犬と人との幸せな暮らしのサポートのため、日々邁進。

    【資格】 ・米国CCPDT認定国際ドッグトレーナー資格 CPDT-KA所持。
    ・PDTA認定ドッグトレーナー。
    ・The Smart Dog Owner Academy Basic / Advance 修了。
    ・SPCA Auckland Volunteer。
    ・東京都動物愛護推進員。
    ・愛玩動物飼育管理士1級。
    ・日本ペットシッター協会公認ペットシッター士。
    ・高等学校教諭第一種免許。
    ・Advanced Open Water Diver。
    ・P-ALIVEペット安全生活101講演認定講師。

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