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2018.02.22

お留守番前と帰宅後にオーナーがやってはいけないこと

よく、お留守番前に執拗に甘やかしたり、「いってくるね!」と声をかけたり、帰宅後すぐに撫でたりするのは良くないと耳にしませんか。それはどうしてなのでしょうか?
では、お留守番前と帰宅後は、どのように接してあげたらいいのでしょうか?ドッグトレーナー目線でお話させていただきます。

いつでもワンちゃんの心を、「穏やか」に保てるように

Aarontphotography/shutterstock_575756998

留守番前、留守番中、帰宅後で、一番気を付けてあげたいポイントは、ワンちゃんの心を穏やかなままでいさせてあげることです。

それってどういうこと?!と思ったあなた、日頃ワンちゃんがお家でのんびり過ごしている姿を思い出してみて下さい。ソファやドッグベッドで、ゆったり寝そべっていたり、お気に入りの場所で日光浴をしたりしていませんか。そのときのゆるんだ姿を、なるべく維持させてあげることが理想です。

犬は群れの生きものなので、基本的には一人ぼっちが得意ではありません。そのため、仲間である家族が離れていってしまうことに、少なからずストレスを感じるワンちゃんがいます。人間側は「ちょっと買い物に行って、帰ってくるわ」と思っているかもしれませんが、ワンちゃんにとっては、一人ぼっちにされることしかわかりませんので、不安になってしまいます。

なるべくワンちゃんにストレスをかけずに、幸せに一緒に暮らしていきたいですよね。そのためにも、留守番前後のワンちゃんのキモチを考えてみましょう。

ダメなパターンとは?

Gladskikh Tatiana/shutterstock_316316312

留守番前のワンちゃんは、どんなキモチなのでしょうか。

例えば、出かけるぎりぎりまで飼い主さんがワンちゃんを、たっぷり可愛がって撫でて声をかけます。そのあと急に、飼い主さんはバタバタと出かけてしまいます。ポツンと一人ぼっちになってしまったワンちゃんのキモチはどうでしょうか?飼い主さんとのラブラブな天国から一転、沈黙の世界に急降下です。感情が高ぶったところから、一気に不安になってしまうというわけです。

帰宅後も考えてみましょう。
数時間留守番をしていたワンちゃんは、静かで何も起こらない一人の時間を過ごしています。寝たり起きたりしながら、ただただ、飼い主さんの帰りを待っています。

そこに飼い主さんの帰ってくる足音が聞こえ、玄関の鍵の開く音がします。沈黙の時間は一転。ワンちゃんは「帰ってくる!帰ってくる!!」と興奮します。

そんなワンちゃんに対して飼い主さんも『ただいまー!!さみしかったでしょ!キャー!』と興奮して接したら、ワンちゃんはどんなキモチでしょう?それはもうワンちゃんは大興奮です。

Bastiaan Schuit/shutterstock_274178327

もちろん、嬉しいことは悪い事ではありません。しかし、ワンちゃんからしたら飼い主さんが戻ってくるたびに、異常な興奮を毎日毎日繰り返すことになります。

過度な興奮は、ストレスと同様です。決して体にいいものではありません!

留守番前と帰宅後のワンちゃんへの接し方で、ワンちゃんの心と体に負担をかけてしまうことは、皆さんも望んでいることではないですよね。

では、どうすればいいの?

alexei_tm/shutterstock_338168297

興奮させず、穏やかな気持ちで過ごさせてあげることが、ワンちゃんの心にも体にもいい影響を与えます。

留守番前と、帰宅後のワンちゃんの感情のアップダウンを避けるためにも、出かける前の10分間、帰ってきてからの10分間は過度に相手にせずに、飼い主さんは少しずつ気配を薄くしておくことがいいと言われています。

しかし、そうはいってもなかなか難しいもの。そんなとき、留守番前に便利なのは、食べ物を中に入れて遊びながら食べ物を出す“知育玩具”というおもちゃです。

代表的な商品名としては「コング」をはじめ「ガジー」や「ドッグピラミッド」などで検索すると、インターネットでも見つかります。留守番前に知育玩具を3個以上用意しておき、楽しく遊んで食べている間に、そっと出かけるといいでしょう。

それ以外にも、手段はいろいろあります。要するに、そのワンちゃんが異常に興奮する時間を極力減らしてあげることが目的です。穏やかなキモチを保たせてあげることこそ、飼い主さんのワンちゃんに対する最高のケアです。

お留守番で気を付けること

Africa Studio/shutterstock_462830458

このコラムでは終始、ワンちゃんが留守前後も、穏やかに過ごせるようにすることが大切とお話しました。では、ここでクイズです。

帰宅時に「うちの子、嬉しいから“うれション”しちゃうのよ~」という話を聞くことも多いですが、これはいったいどういうことでしょう?

ここまで読んでいただいたみなさんなら、もうわかるはずです。飼い主さんが帰宅して、ワンちゃんが“興奮状態”であるにも関わらず、さらに飼い主さんが興奮させてしまうことで“異常な興奮状態”になってしまうのです。嬉しいというよりも、おかしいほどに興奮してしまっているわけです。うれションするほどの興奮はさせないであげたいものですね。

さらに留守中のワンちゃんの行動についても、ワンポイント補足します。飼い主さんがいない間に、なにかいたずらをしたり、トイレを失敗したり、ずっと手足を舐めてしまっているワンちゃんがいたら、それは飼い主さんが留守にしていることでの、不安による行動かも知れません。

よく「おしっこして嫌がらせをする!」という飼い主さんがいますが、これは大きな間違いです。ワンちゃんは飼い主さんに「いやがらせ」をするような、複雑な脳構造はしていません。

留守中にこのような行動が見られたら、ワンちゃんにとって留守の状態がストレスである可能性があります。ストレスのため、普段と違う行動が起きてしまうのです。心当たりのある方は、1人で悩まず、お近くのドッグトレーナーや獣医さんに相談してみましょう。

おわりに…

今回は、留守の前、留守中、帰宅時のポイントをお伝えさせていただきました。
お出かけは毎日のことだからこそ、ちょっとした工夫でワンちゃんの心を穏やかに保ち、飼い主さんとワンちゃんが、ずっと一緒に幸せに長生きしていけたらいいですね。

プロフィール

大久保羽純

大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役
米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、犬と人の心をつなぐレッスンを広めている。しつけ方教室を始め、イベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の生活を楽しいものにする活動を行っている。

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